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山本史郎さんからの「MLメッセージ」です。
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☆★ 「米軍への攻撃数は半減した」 !?
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一般市民、警察、そしてアメリカ兵の殺戮続く
エレクトロニック・イラク>Iraq Diaries 1月14日 by Dahr Jamail
http://electronicIraq.net/news/1329.shtml
占領軍暫定当局のポール・ブレマーは今日のCBSテレビで、「この3、4週間、われわれは占領軍に対する攻撃数が劇的に減ったことを確認した。ほとんど50%は減ったね」と誇らしげに語った。
私はここバグダッドで友人のハムーディにこの話をした。すると彼はマユをつりあげて応じた。「しかし米軍ヘリへの攻撃は100%増えているぞ。レジスタンス(抵抗運動)は地上のパトロール部隊よりもヘリを攻撃する方が簡単だと気づいている。ブレマー氏はこのことが判ってないのかい?」。
私は米軍ヘリへの攻撃が100%増えたかどうかは知らないが、しかし、この2週間内に4機のヘリが撃墜されたことなら知っている。占領軍暫定当局はちょうど二、三日前にも、占領軍に対して一日当たり20件以上の攻撃があることを認めたばかりだ。そして平均すると、イラクでは一日当たり米兵が少なくとも一人は死亡し、さらに数人が負傷しているのである。
けれどもこのイラク人の友人は、占領軍への攻撃が減ったというブレマー氏の情報については、実はさほど気にかけていない。なぜかって? それはイラク人警察とイラク人の一般市民への攻撃が増えているという意味にすぎないからだ。
イラクの統治官がこの想像上の成果を自慢しているあいだにも、われわれは今朝、バクバで自動車の自爆があったというニュースを知らされた。警察署で爆発し、少なくとも二人が死亡し14人が負傷したという。
ある警察官は、白い車が警察署にむかってスピードをあげ、その直後に多数の市民をなぎ倒す強い爆発が起こったのを目撃したと話した。
この凶暴さは最近になって出現したパターンである。バクバとその近くの街では、11月に警察署への自動車爆弾事件が発生し、16人の死者が出た。新年を前にした大晦日には、バグダッドのレストランへの自動車爆弾で8人が死んだ。先週の金曜日(9日)はバクバのモスク近くで自転車に結びつけられた爆弾が住民6人を殺害した。
ブレマー代表が事態は好転していると言ったにもかかわらず、今日のイラク情勢は恐ろしいものであり、イラクの一般市民、イラク人警察、そしてアメリカ軍兵士は皆みずからの血を代償として払っているのだ。
この問題はいわゆる<スンニ・トライアングル>とバグダッドに限定されるものではない。イラク南部では、占領への支持をアメリカが期待しているシーア派イスラム教徒が住民の多数を占めるが、彼らは職を失ったことに抗議してクート、アマッラなど数カ所の都市で暴動を起こした。これらの抗議ではイラク人警察とイギリスおよびウクライナの兵士が一般市民数人を殺害した。
クートが属する州の知事ニマト・スルタン・パシャは、失業者の暴動が発生した結果として、CPAで得ていた彼の職務を辞した。また同じとき、イラクで最も崇敬されるシーア派聖職者として大アヤトラの地位にあるアル・シスタニ師は、7月1日までに暫定政府を創設するというアメリカの計画に反対を表明した。
12日の夜には、無実のイラク人が殺されるという、別の恐ろしい事件があった。米軍のパトロール部隊の近くで路上仕掛け爆弾が破裂したさい、一人の男性と10歳の少年の乗っていた車がアメリカ兵から撃たれて死亡した。その少年の母親と叔母、二人の兄弟は負傷して地元の病院に運ばれた。
私の友人ラナは現場に居合わせ、ムスタファという名の少年の乗った車にアメリカ兵が銃弾を浴びせたとき、少年が食べていたキャンディーが見えたと私に話してくれた。「怖かった。チョコレートのかけらが落ちていたけど、それには彼の脳ミソが張り付いていた」。
イラク人警官は言った。「君は真実を知ってるか? 私が真実を話してやろう。アメリカ兵の仕業だ。こんな話をした後には、彼らが私を解雇することくらい知っている。しかし、それがここで起こったことなんだ」。
怪我人が運ばれた病院では、一人のイラク人女性が叫んでいた。「神よアメリカ兵を呪いたまえ! 神はこんな目にあわせた者たちを呪いたまえ!」。
この日は終日アメリカ軍を含めてイラク中で武力事件が発生することになり、一人のアメリカ兵と9人のイラク人が死亡、10人のイラク人と二人のアメリカ兵が負傷した。
一方メキシコでは昨日、ジョージ・ブッシュが報道陣に対して、今後数年間をかけてNASAに10億ドルを注ぎ込む宇宙探索計画を発表した。
(Dahr Jamailはアンカレッジ(アラスカ)からイラクに来たフリーランスのジャーナリスト)
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☆★ その他の報道から
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●ブルガリア: イラク駐留部隊減員に 交代要員の派遣拒否で
毎日新聞 1月16日 11:06
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20040116k0000e030023000c.html
ローマ/ブルガリアのコレフ軍参謀総長は15日の記者会見で、イラク中部のカルバラに駐留する歩兵部隊の交代要員にあたる62人が派遣されることを拒否したため、補充が可能になるまで部隊を減員すると明らかにした。先月27日の基地を狙った自爆テロで兵士5人が死亡したことから、基地周辺の安全確保に対する懸念が高まり、来月中旬の部隊全員の交代を控えて拒否者が続出した。
●イラク駐留米兵の自殺者、21人に 国防総省、調査チーム派遣
毎日新聞 1月16日
http://www.mainichi.co.jp/eye/feature/nybomb/afterwar/art/040116M054_0707001E10DI.html
ワシントン/昨年3月のイラク戦争開始後から同年末までの約9カ月間に、自殺したイラク駐留米軍の兵士が21人にのぼることが14日わかった。米国防総省が明らかにした。21人のうち18人が陸軍、3人が海兵隊所属だった。イラク駐留米軍全体での自殺率は10万人あたり13.5人となり、02年の陸軍全体の同10.9人よりも多い。
●シーア派住民数万人がデモ、早期の直接選挙要求 バスラ
朝日新聞 1月16日
http://www2.asahi.com/special/iraqrecovery/TKY200401160217.html
シーア派イスラム教徒が多数を占めるイラク南部の都市バスラで15日、暫定占領当局(CPA)と統治評議会が決めた主権移譲プロセスに反対し、早期の直接選挙実施を求める大規模なデモがあった。バスラからの情報によると地元住民ら数万人が参加。
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☆★ むしばまれる駐留米兵の心 ニューズウィーク 1/14号
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目の前で死んでいく仲間、兵舎を直撃する砲弾
極度のストレスによって精神を病む兵士が続出している
http://www.nwj.ne.jp/ 左の欄から<先週号を読む>をクリック
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「普通」の戦争の場合、陸軍の兵員のうち前線の戦闘任務に携わるのは1割だけ。それ以外は、危険から遠く離れた場所で補給任務などに従事する。しかしイラクでは、駐留米兵の全員が戦闘任務に就いているに等しい状況だ。 専門家によると、前線の任務に就く兵士の約25%が戦闘ストレスに苦しめられるのが普通だという。
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先日、第51輸送中隊で戦闘ストレス予防の講習が行われたときのこと。攻撃の的になるのを避けるために明かりを消したテントの中に集められたのは、輸送部隊の運転手たち。いまイラクで最も危険な任務の一つだ。
「この任務もやがて終わる」と、講師のマリビック・フィールズ中尉は言った。「腎臓結石と同じだ。痛くても、そのうちに終わる」
「ねえ、中尉」と、後ろのほうで聞いていた1人の兵士が声を上げた。「俺たちのストレスをなくしたいなら、家に帰らせろ!」
「そうだ、そうだ!」と、全員が言った。