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ウラン濃縮の一時停止で国際原子力機関(IAEA)と合意したイランが、ウラン濃縮施設の建設を続行していることが15日までに明らかになった。米国は「包括的で期限なしの濃縮・再処理の停止が必要だ」と警告した。3月に開かれる次回のIAEA理事会に向けて、米国は引き続きイランへの圧力を強める見通しだ。
IAEA筋によると、イランはIAEAの11月理事会の決議を受け、ナタンズの濃縮実験施設へのウラン導入実験を停止した。しかし、「あくまでも自発的措置で、平和利用の権利は制限されない」として、同じナタンズで建設中の大規模濃縮施設で、遠心分離器の組み立て作業を続けているという。
こうした事態を受け、米国務省のバウチャー報道官は14日、「イランが包括的で無期限の濃縮・再処理の停止に応じなければ、非常に厄介なことになる。核燃料サイクルの全局面をカバーした、期限なしの停止でなければならない」と表明した。米国は、リビアに次いでイランについても事実上の核計画廃棄に追い込む姿勢を強めている。
IAEA筋によると、イランは、ブシェールで建設中の原発で将来発生する使用済み核燃料の引き取りをめぐるロシアとの交渉でも、「核の平和利用の権利が侵害されない保証が必要」と主張。イランの核計画に対する国際的な「封じ込め」に抵抗する姿勢を示しているという。
イランの核問題については、IAEAのエルバラダイ事務局長が2月半ばまでに新たな報告書をまとめる予定。昨年10月にウラン濃縮停止の合意を引き出した英独仏など欧州諸国はイランへの説得工作を続けている。
(01/16 08:12)
http://www.asahi.com/international/update/0116/003.html