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2004.01.09
Web posted at: 14:21 JST
- AP/REUTERS
パレスチナ自治政府のクレイ首相は8日、イスラエルがパレスチナ領の一方的分離を主張し続けるなら、パレスチナは独立国家建設に代わって、パレスチナとイスラエルの統一国家を目指す方針に転換するとの意向を明らかにした。エルサレム郊外のアブ・ディスでのインタビューで語った。統一国家が樹立された場合はユダヤ人が少数派となる可能性が高く、イスラエル側からは強い反発が予想される。
イスラエルのシャロン首相は先月、パレスチナ自治政府が数カ月以内に過激派のテロ攻撃を阻止できなかった場合、ヨルダン川西岸に建設中の分離壁に沿って、パレスチナ領を一方的に切り離すと警告した。分離壁は、パレスチナ側に大きく食い込む形で建設が進んでいる。クレイ首相はインタビューの中で、シャロン首相の発言を「パレスチナ人への人種隔離政策だ」とあらためて批判。その上で、「統一国家を目指す以外に解決法はない」と述べた。ただし、統一国家建設は個人的な構想で、公式の政策ではないという。
イスラエルには現在、550万人のユダヤ人のほか、120万人のアラブ人がいる。これにパレスチナ自治区の人口350万人を加えれば、ユダヤ人に迫る数となる。人口増加率を考慮すると、近いうちにアラブ人人口がユダヤ人人口を上回る計算。統一国家ではアラブ人が多数派を占めることになり、イスラエル側としては受け入れられないシナリオだ。
歴代の中東和平案は常に、パレスチナ国家とイスラエルとの共存を目指してきた。米主導の新和平案「ロードマップ」も、05年までのパレスチナ国家独立を目標に掲げている。パウエル米国務長官は同日、「2国共存が唯一の解決策」と述べ、クレイ首相の考えは現実的でないとの見方を示した。
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200401090011.html