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イラク:相次ぐ米軍機攻撃 背後に「反米戦士狩り」
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20040109k0000e030062001c.html
【バグダッド小倉孝保】イラク国内で米軍機への攻撃が相次いでいるが、背景には米軍による徹底した「反米戦士(テロリスト)狩り」の展開が指摘されている。これに対航する形で攻撃が続き、戦闘泥沼化の悪循環に陥っている。「テロ狩り」の実態をイスラム教スンニ派地域で追った。
バグダッド・アダミヤ地区での「テロ狩り」は12月20日ごろから始まった。米軍が独自に入手した情報を基に民家や商店を襲い、家族の身柄を拘束し武器などを捜索する。住民は「イラク人の中にスパイがいる」と口々に語り、米軍に対する反発と共に、住民間での不信も深まっている。
米兵攻撃に関わっていないとわかった場合、2、3日で釈放されるが、疑惑が払拭されない場合や旧バース党と関係があると認定された場合は、身柄拘束が続くという。占領に反対する市民グループによると、15歳前後の少女などの拘束も多いという。
タオフィーク・ファルークさん(25)宅には12月24日深夜、武装した米兵が侵入。父のファルーク・アジさん(55)と20歳から23歳の息子3人を連行した。タオフィークさん自身は偶然、自宅にいなかったため拘束されなかった。
現在、家族はアジさんらの拘束場所を米軍にたずねているが、返答はない。近所のモハンマド・ジャバールさん(43)によると、アジさんは旧バース党幹部で93年ごろまで警察官をしていたという。ジャバールさんは「バース党を恨む住民の誰かが米軍に通報した。ここの住民は今、米兵が怖くて誰もゆっくりと寝られない」と語った。
また、ビリヤードなどを置く遊興店「カジノ・アルフビ」には先月22日、米軍が押し入り、商店の窓ガラスを壊したうえ商店主や客ら20人を拘束した。その後、15人が釈放されたが5人は拘束されたままだという。客は米軍を怖がって店に寄り付かないため、再開のめども立っていない。
同店主の長男、モハンマド・ナセル君(15)も店の手伝いをしていて拘束され2日後に釈放された。米軍は取り調べで「客の誰かが米兵攻撃を指示しているのではないか」と繰り返し聴いたという。また、一緒に拘束されたハイダル・イスマイルさん(20)は「この店はアルコールを出すので、イスラム原理主義者の反発を買っていた。原理主義者が『あの店にテロリストがいる』と通報したのだ」と語った。
[毎日新聞1月9日] ( 2004-01-09-14:15 )