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小泉首相から「新年メッセージ」が届きました。
その中から、イラク問題など一部を抜粋し、またまたコメント(★)してみました。
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[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
● 新年にあたって
新年、明けましておめでとうございます。小泉純一郎です。
昨年は、外交、内政ともに、きびしい年でしたが、今年はよい年であるように皆さんとともにお祈りしたいと思います。
お正月ですが、自衛隊の諸君は、すでに先遣隊が出発し、イラクにおける人道・復興支援のために準備をすすめています。それに加えて、インド洋ではテロ対策支援活動に活躍し、東ティモールでのPKO活動では国づくりに貢献しています。昨年末のイランの大地震では、民間の方々と一緒になって被災者の救援活動にあたりました。日本国民を代表して活躍している自衛隊の諸君、民間の方々、NGOの方々、そして政府職員などの方々に対し、心から敬意と感謝を表したいと思います。
★「すでに先遣隊が出発」してしまいましたが、
このことの重要性をほとんど意識していない感じですね。
「ことの重要性」とは、その行為(出動命令)が、
明らかな憲法違反、法律違反であるということです。
これに関しては「解釈の違い」で済ましているようですが、
「解釈」するのは、あくまでも「司法」です。
もっとも日本の司法府に実質的な独立性はなく、頼りにはなりませんが…。
たとえそうではあっても、
行政のトップにあるあなたが「解釈」し「実行」するというのは、
日本のデモクラシーを踏みにじる行為そのものです。
しかも、イラク特措法の「立案=立法」も、
立法府(国会)の自由な議論を経て成されたものではありません。
すでにこのサイトでも指摘しましたが、
●参考↓
「日本の役人はヒットラーである」
http://www.creative.co.jp/top/main.cgi?m=402
「役人=行政」が「憲法解釈」と「立法」と「施行」の3つをやるということは、
民主主義の根幹を踏みにじる行為です。
「危険か安全か」とか「国際貢献か占領支援」か論じる以前に、
「すでに先遣隊を出発」させてしまったことそのものに対して、
あなたは「歴史的な責任」を追わなければなりません。
ジャーナリズムも、本来はこのことを徹底追及すべきでしょう。
しかし、あれよあれよというまにことを運んでしまって、
「ことの重大性」が国民には全く自覚されていません。
これは、小泉流の「巧みさ」かな?とも思うのですが、
実際は、ただあなたも国民も「ことの重大さ」に気づいてないだけだと思います。
そして、このことが、一番怖いことだと思っています。
●参考↓
「憲法」は「権力」への「命令」である
http://www.creative.co.jp/top/main.cgi?m=227
困難に陥っている国々や海外の被災者に対して、日本の国にふさわしい、できる限りの支援活動をしていきたいと思います。
★4万人がなくなったイランに対して、1億円の支援と、ほんのひと握りの人材派遣。
イラクには、1700億円と、憲法を無視した武装自衛隊の派遣ですかぁ。
これで果たして「日本の国にふさわしい」なのでしょうか。
イランに対しては「かたちだけ」
イラクと、いうより、ブッシュに対しては「過剰すぎる」支援。
この両者は、さりげなく並べて「日本の国にふさわしい」と、
言葉でごまかして済む問題ではないと思います。
イラクの復興支援については、一日も早くイラクにイラク人による民主的な政府ができるように、世界各国が支援しているところです。中東の安定なしに世界の平和と安定はないという観点から、日本としても支援を続けていかなければならないと思っています。
★「イラクにイラク人による民主的な政府」を、もし本当にお望みなら、
いまの「イラク国民会議」を問題にするところから出発すべきでしょう。
というのも、いま「イラク国民会議」を名乗っているメンバーは、
去年の4月に米軍がイラク全土を軍事的に制圧したあと、
アメリカ特殊部隊によって訓練された600人のイラク人部隊が、
米軍によってイラク北部に空輸され、
勝手に「イラク解放戦士」を名乗って「イラク国民会議」にスライドしただけです。
その意味で、「イラク国民会議」の正体は、
ブッシュやペンタゴンが操るままに動く「あやつり人形」です。
このような強引なやり方に対しては、内部からも批判が出ました。
「国外逃亡者が組織するイラク国民会議であっては、イラク国民に人望がない」と。
CIAと国務省の高官たちですら反対し、批判したのです。
にもかかわらず、
結局は「イラク解放戦士」を名乗るこの600人のイラク人部隊の中から、
米軍が勝手に(適当に?)幹部の人選を行い、
彼らをもって「イラク国民の代表」としました。
これがブッシュの言う「イラクの民主化」の実態であり、
また、あなたがいう「イラクにイラク人による民主的な政府」の正体です。
そのことを知るイラク国民が反発するのも当然でしょう。
実際、米軍が占領して進めているこの「民主化」に対しては、
連日、米兵が狙撃されて死ぬという悲劇が起こっています。
あなたは「イラクの復興支援については、一日も早くイラクにイラク人による
民主的な政府ができるように、世界各国が支援しているところです」
と言いますが、この表現には以上のような「詭弁」に加え、
「世界各国が支援」という言葉にも故意の誇張が見られます。
いま米軍を支援(おとなしく従うだけ?)する国はわずか38カ国。
世界に200近い国々があることを考えれば、ほんのひと握りです。
圧倒的多くの国々は、ブッシュのやることに疑問を抱いているからこそ、
あえて積極的な支援をしていないわけです。
ま、言いたいことはいっぱいありますが、
あなたのメールメッセージは、新年早々「詭弁」の羅列ですね。
まずは、いまあなたが犯そうとしている「歴史的愚挙」を指摘しておきます。
http://www.creative.co.jp/top/main.cgi?m=403