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(回答先: 技術面から見た北朝鮮の核問題(桜井淳氏) 投稿者 一読 日時 2004 年 1 月 06 日 20:16:17)
こんにちは。
桜井氏のレポートから気になったところを。細かく核を研究するという核評論家ではないので、私なりに。
「米国CIA報告書では北朝鮮の核兵器は実験の必要がないとしている。ということはウラ ン型であることを暗に示している。」
「実は今年の4月以降、状況は一変した。北朝鮮が再処理を再開したことにより、もし技術が整っていれば、1カ月に1個のペースで核兵器を製造できることになる。よって、以前よりも、はるかにグレーゾーンに入り込んだことになる。」
この二つのフレーズがなんとも興味深い。再処理でプルトニウムがこしらえられる。では実験は?ということになるのでしょうが、実験については触れていない。「もし技術が整っていれば」、確かにそうでしょう。
ところで、桜井氏がこのレポートをアップする1週間前にはこんな報道が。
(11/7)米CIA「北朝鮮は核実験せずに核兵器完成」
http://www.nikkei.co.jp/sp1/nt58/20031108AS3K0800Q08112003.html
核実験せずに核兵器完成!?
アメリカに北朝鮮はその技術を輸出しては?
ともあれイラクの開戦と前後して明徳プロジェクトの献金リストに名を連ねるケリーのふかしがあって、桜井氏はふらふらとして、この記事の1週間前には、上のような首を傾げるような情報があって、桜井氏は一層ぐらぐらと。市民派学者としては「反核問題のシンクタンク、米国科学者連盟が回答書を入手、7日までに公表した。」というあたりがぐさりと効いたのでしょうか。はっきり否定する証拠がない。それはそうでしょう。それは同時にはっきり肯定する証拠がないことでもあって、以前疑惑は残るということ。
そもそも私などからしたら、アメリカはアフガンを持ち出すまでもなく反核だのフェミニズムだの環境だのを都合の時に都合のいいように利用するわけで、あくまでリソースとしてストックしているふしもあるし、私なんかはこうした発表とMDがらみのアメリカの動向に関心が湧いたりします。
北朝鮮をめぐっては社民党の拉致懸念の過去が大きな傷となって、ヒステリックな思考停止した世論も世論ですし、ここはずばりと疑念を提示することに慎重にならざるをえないということもあるのでしょうか。それにしても米ソ対立構図という旧態依然の硬直した思考から脱却してイラクの教訓を学んでは、と言いたくなったりもします。
それとも懐にしかるべき筋から金が入った?
ちなみに最近ではこんな報道もありました。
Los Angeles Times December 9, 2003
N. Korea's Nuclear Success Is Doubted
Experts question U.S. claims about the North's atomic abilities, warning a showdown based on dubious evidence could further damage trust
http://www.globalsecurity.org/org/news/2003/031209-dprk-evidence.htm
アメリカは客観的な分析を行うのではなく、望む情報をつまみぐいしているかのよう。まじめに客観分析を行っているような人間はもしそうしたレポートを無視したことが上でやられてたらどこかにこっそりリークでもしたくなるでしょうね。
個人的には北朝鮮が核兵器を持ったということが嘘であっても、アメリカはそれに乗るんでしょうし、米軍基地、MDセールスをめぐって米朝で裏でこっそり何やら合意でもしているのでは、くらいに考えています。衝撃の脱北者証言・・・脱北者とは何者? 私がKCIA担当者だったりしたら、まあ、仕込みを入れた人間に好きなことを言わせます。そして金正日であってもまるで同じシナリオで。
核兵器所有をめぐっては、アメリカと北朝鮮の主張がほぼ一致しているのです。
そして機密情報の大安売り。極秘撮影、潜入レポート連発。視聴率が取れる?だとしたらその視聴率とは民度の低さを示すバロメーターでしょうね。
ともあれ、これほど北朝鮮核保有説を押したい勢力のイデオロギーがはっきりとしている状況では、とことん疑うくらいが丁度いいのではないでしょうか。勿論個人的には、核実験せずに核兵器完成!という図はまるで信じません。