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イラク戦争は、紛れもなく「事実上の核戦争」
JANJANの記事を転載します。
http://www.janjan.jp/world/0401/0401039962/1.php
サマワでDUが使用された事が明らかになりました。
(RISQ Reviews・27December 2003)http://www.risq.org/article232.html
12月27日、オランダ国防省は、「イラク南部のアル・ムサンナ州に駐留中のオランダ軍が12月10日に劣化ウラン弾の30ミリ砲弾を発見した」と発表した。RISQ(Review of International Social Questions)スタッフのマーテン・ヴァンデンベルクによると、このことから、この地域で多くの劣化ウラン弾が使用されたことが推察される。
この砲弾は、アス・サマワのいわゆる「解体場」のひとつで発見された。オランダ国防省のスポークスマンによると、砲弾は破壊されず、劣化ウラン塵は放出されなかったから、発見に携わった人間の健康に危害はない。
伝えられた砲弾の直径からすると、砲弾は疑いもなくアメリカ製である。ヴァンデンベルクによると、30ミリ砲弾は、イラクでは、アメリカ空軍のアパッチ・ヘリコプターとA-10ジェット機「ウォートホッグ(イボイノシシ)」によってのみ用いられてきているものである。これら航空機は、「イラクの自由」作戦において、アス・サマワへの空襲に参加したことが知られている。従って、ヴァンデンベルクは、「この地域で、同様の砲弾がもっと多く見出される可能性がきわめて高い」と見なしている。
すでに、オランダの軍要員労働組合連合は、この出来事について懸念を表明している。
「先週、国防省の担当者と話をしたが、彼らは今回の出来事について何も言及しなかった」とACOM議長のクレイアンは語った。別の労働組合qべた。さらに別の労働組合 AFMPのスポークスマンは、明らかに国防省は、情報共有に関して、またもや「だんまり戦術」で逃げようとしている、と感想を述べた。(転載許可済)
●日本政府の言い逃れ通用せず
これで、日本の川口外務大臣の「言い逃れ」も、もう通用しません。イラク戦争は、紛れもなく、「事実上の核戦争」だったのです。そんな戦争に被爆国日本が荷担して良いのでしょうか?
「戦争に行くのではない」と、小泉総理は強弁しています。
しかし、実際には、「日本軍」の「将校」もイラク戦争を指揮する米中央軍司令部でイギリス軍将校らと共に会議に参加しています。
アメリカは、核使用も含む先制攻撃を辞さないことを国家戦略として確立しています。今回は原爆や水爆は使われなかったが、DUは使用されてしまいました。というより、むしろ、DUは、「通常」の兵器として大量に使われているということが、今回のことで証明されたと思います。戦争をするからにはDUも使用するのです。米軍戦車は装甲も砲弾も多くがDUで出来ている以上それは避けられない事は予測できますが、事実として今回証明されました。
取り返しのつかない環境被害と体内に取り込まれれば恒常的に細胞を汚染しつづけるDUは、戦争をする限りアメリカは使用するのです。
今後もそんな戦争に参加させて良いのか?いや、むしろ、被爆国として、こんな戦争を支持したことは撤回し、アメリカに今からでも遅くはない、きちんと抗議すべきではないでしょうか。
被害を調査し、救援の先頭に立つべきではないでしょうか。DU禁止の先頭に立つべきではないでしょうか。
●核戦争参加への一里塚?
そして、次の問題点は自衛隊自身が被爆する恐れが強い事です。だが、もし、逆にこのまま、自衛隊が行き、被爆することを容認してしまえば、今後アメリカの「核戦争」の後始末に自衛隊が参加する事に道を開きかねない、ということは指摘しておきたいと思います。
それは総理の靖国参拝とも連動する。死んだら祀ってやるから安心して行ってこい、になりかねないのです。例えば、アメリカが、小型核兵器を使用した後の「占領行政」に参加させるなど。かつて米軍は、核実験後に、兵士を突撃させたとも聞いています。いや、ひょっとすると日本が核武装したときのことも見通しているのかもしれません。
その小型版を敢えてイラクでするのではあるまいな、と思います。私の考えが妄想であることを祈るのみです。
●気合を入れてかかろう平和運動
次に指摘しておきたいことは、オランダの軍人には労働組合があり、その存在が、今回の事態の真相究明の圧力として働いた様に見うけられることです。
日本の自衛官には、組織だって、当局に文句を言う場がない。この違いは大きいと思います。世論と自衛官が分断されてしまうわけです。それだけに反戦運動も工夫が必要です。
日本が今後戦争に参加するときは、一般国民にはあまり見えないような形になると思います。はるか遠くで経済利権、金融利権のために、アメリカ軍と共に戦う。DUも使用しまくる。下手をすると小型核兵器くらい平気で使う。
「国家総動員」にまではならないし、国家総動員が必要なのは対米戦争くらいのものでしょう。それだけに、気を引き締めないと、ずるずると、無意識に戦争を続けさせる事になりかねません。言いかえれば意識して反対の声を挙げる必要があります。
被爆地ヒロシマの人間として、想像力を働かせ、自分自身にひきつけて考えて行きたいものです。
そんな気持で、必死で、当面のイラク派兵反対の運動に取り組みましょう。1月11日は呉潜水隊前で、12日は呉中央公園で、被爆地広島県の呉からの派兵に反対しましょう。
17日は原爆ドーム前(イラク派兵反対ヒロシマ集会)で声を上げましょう。
(さとうしゅういち)