現在地 HOME > 掲示板 > 戦争46 > 163.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
BS1プライムタイム1月5日(月)後10・00〜10・50放映
(放送概要)
民主化の全くすすまないイラクの行く末に対応を決めかねているアメリカ。番組では戦後のイラクを4月以後、米兵とイラク人の小競り合いなど、最新の状況を断続的に取材。これまでの経過を振り返ると同時に、なぜ、戦後の復興がままならないのかを国務省関係者、国防省関係者、イラク戦後復興担当者など、キーパーソンへのインタビューを交え構成する。
米国はなぜフセイン打倒に向かったか。去年まで国防省の下で諜報活動を行ってきた専門家は、「フセインとアルカイダ、および大量破壊兵器の証拠はない」と言い切る。戦争へと国際世論を導いたパウエルの国連での2月の演説は、巧妙に作り上げられたものだと断言した。
米兵を喜んで迎え入れると信じた国防省のナイーブな考え方が、さらにイラクの混迷を招いた。4月中旬、イラク戦後処理の責任者としてバグダッドに入った米軍のガーナー将軍は、「バグダッドにあった23の省庁のうち、建物として機能していたのは6つだけ。しかも市内のコミュニケーション機能は完全に破壊されていた。これほどひどい条件のもとで復興にとりかからなければならないとは思わなかった」と語る。米兵も「治安維持」をどのように行えばよいかわからない。ある米兵は、数名のイラク人が盗みを働いたという理由で、彼らが持っていた車を戦車でひきつぶした。混乱の中、イラク人の各層の指導者300人を招いてガーナー将軍は対話集会を行った。しかし、「戦後の混乱をどうしてくれるのか」というイラク人指導者の問いに、ガーナー将軍は答えるすべがなかった。
一方、復興は遅々としてすすまない。理由の一つは国務省と国防省の主導権争い。復興プロジェクトを率いる米軍ガーナー将軍の一行はクウェートで足止めをくった。瞬時に事態を把握し、治安維持にかからなければ情勢は悪化する一方で、米国は手間取りすぎ、その間に市民は暴徒と化したと、ある復興担当者は語る。
こうしたなか、取材班は、「米兵を攻撃しようとした」という理由で一般市民が銃撃され、巻き添えになった市民を含めて複数が死亡した事件を目撃する。戦後処理の専門家は、「米兵は戦う専門家だが市民を統治する専門家ではなく、間違った行動をとっている」と指摘する。
[制 作] 2003年 WGBH/USA Truth War and Consequences(原題)
http://www3.nhk.or.jp/omoban/main0105.html#08