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http://www.sankei.co.jp/news/040124/0124kok051.htm
「新たなサダム」と猛反発 2島賃貸要請にクウェート
イラク統治評議会メンバーのチャラビ氏率いるイラク国民会議(INC)のシャウカット副代表がこのほど、国境に近いクウェート領のブビヤン、ワルバ両島を「リースしてほしい」と発言、クウェートの国会議員らが「新たなサダム(・フセイン元大統領)の誕生だ」と猛反発している。
旧フセイン政権は、1990年にクウェートに武力侵攻し、併合を宣言するなど、長年「クウェートはイラクの一部」と主張。これが記憶に強く残っているクウェート国民はフセイン政権が崩壊した後でも「最初はリースと言って、後で『もともとイラクの領土』と領有権を主張する腹だと、疑心暗鬼になっている」(外交筋)ようだ。
シャウカット副代表は、クウェート紙に対し「イラク・クウェート間の問題は、かつて英国が線引きした国境線によって起き、その結果、イラクはペルシャ湾上の重要な港湾を奪われた」と主張、クウェート側にブビヤン、ワルバ両島のリースを要請した。
外交筋によると、2島で石油などが採掘できるわけではないが、イラクの石油運搬船がペルシャ湾に出る際、2島とイラン領に挟まれた狭い海域を通らなければならず、戦後復興の要である石油輸出の効率化のために海路を確保するのが目的の発言のようだ。
副代表は「強制するわけではなく、両国のより良い将来を静かに話し合いたい」と説明しているが、クウェートのアブダラ・アカシュ国会議員は「副代表の発言は、現在のイラクの政治家たちが旧政権から引き継いだ意思を図らずも露呈した。将来のイラクとの貿易振興の意欲も消えうせた」と述べた。(共同)