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(回答先: ロシア諜報部のイラク史【対外情報調査部】 投稿者 愚民党 日時 2004 年 1 月 23 日 04:45:29)
第二次アフガニスタン戦争も、その2年目には、侵略の失敗が見えていたね。今や、アメリカ軍周辺でも、最早アフガニスタン侵略は「いつ撤退するか」だけの問題だと、言うコメントが出ている程でね。「撤退するか、し無いか」の問題では無いらしい。カルザイも、貧しいアフガンになど何の未練も無いから、すでに、アメリカに舞い戻る準備も進めている筈だがね。
その一方、イラクのシーア派勢力は、「新しいイラク政府」を狙い、活発に政権闘争を始めているらしいね。「フセイン捕り物帳」のおかげで、フセイン政権が「消滅」した為と、言うべきかね。しかし、フセイン政権が無くなったと、アメリカ軍エトセトラが宣伝したおかげで、逆にシーアの政権闘争が、占領軍を脅かす結果ともなっているのだね。
シーアは、基本的に、親イラン勢力だね。唯一神アラーと言うよりか、「予言者」を信ずると言う、特異なイスラム勢力でもあるね。いずれにしろ、「熱血派」であり、しかも、アメリカの仇敵で「悪枢軸国」の「イラン」と、深く結び付いている勢力でもある。
今でも、シーア派は、イラク内にありながら、イランのシーアと結び付く事を求める。イラン系の聖職者を、公然と支持する勢力でもある。この勢力を、イランと敵対するアメリカ軍が、うまく御し得るとは考え難いね。アメリカ軍が、イラク人口の多数を占めるシーアを上手に支配し利用して、イラクを支配し得る筈が無いと言う所以だね。
いずれにしろ、その背後にイランの影がある限り、アメリカ軍の占領統治当局は、シーアがイラクの政権を奪取する事は、認め無いし、許さ無いだろう。つまり、シーアの要求する早期選挙は、何らかの形で、「弾圧」される結果となるだろうね。その手の「弾圧」は、イラク・シーアと侵略軍の間で、ゲリラ戦争や武力紛争に発展するかも知れ無い。
どのような「弾圧」をしてでも、アメリカ軍は、イラクをイランに渡さないだろうね。しかし、イラク・シーアは、早期選挙で議会と政府を樹立する事を求め、活発なデモを続けている。イラク・シーアは、「新」イラクが、イランと結んで、中東の大国となる事を願っているのだろうがね。確かに、イランとイラクの「国家連合」が成立すれば、近代以前の「帝国」にも似た大国も出現するがね。
しかし、それは、その前に、アメリカ軍もイギリス軍も、侵略軍すべてが「お払い箱」にされると言う事でもある。これは、アメリカ軍にとり、断じて許せ無い要求だろうね。イラク・シーアが早期選挙を要求しても、それはアメリカ軍の許容し得ない要求だと言う所以だね。
シーアが、あくまで早期選挙を要求するようであれば、それは、アメリカ軍とイラク親米勢力の内部抗争の火種になるだろうね。北イラクで起きた、イラク・クルド勢力の「ナンバー2」襲撃事件のような、暗殺事件も起きかねないしね。占領軍であるアメリカ軍にとり、イラクでクルドやシーアが権力を握るような「民主選挙」は、許容出来無い事は、言うまでも無い。
元々、イラク侵略の目的は、民主選挙とやらにあったのでは無いね。日本防衛庁の「お宅長官」までもがいみじくも語ったように、アメリカ帝国が、イラクと中東の石油資源を占領する事が、目的だったのでね。となると、シーアであれ、スンニであれ、クルドであれ、アメリカ占領軍に政権や領土分割を要求しても、どれも「弾圧」される。そして、この手の「弾圧」が、更なる「ゲリラ戦争」激化という結果をもたらさ無いとは言い切れ無い。やはり、侵略軍に「出口は無い」のだね。