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最近、太陽出版というところから出た、20世紀の諜報活動を総括した本は、海野氏の「世界スパイ史」とダブるところもあるが面白い。ただし1990年ごろ出版された本の翻訳なので、旧ソ連のアフガン侵攻あたりまでで、記述が終わっている。
特に面白いのは、訳者のあとがきで、プーチンがなぜロシア大統領になれたか、を詳細に分析している。訳者の中沢さんというのは、たしかソ連問題の専門家だった気がするが、その薀蓄の一端が披瀝されている。
プーチンについては、ザンクトペテルスブルグ(旧レニングラード)の行政当局幹部時代に、破産したソ連のエネルギー資源を含む国家財産を、旧名「経済マフィア」、現在は「オルガリヒ」という連中にうまく”分配”し、キックバツクももらって、KGB幹部を手なづけ、エリツィンにも貸しを作ってのし上がったこと、オルガリヒの一人がロシア検察によって告発され、イタリアだったかギリシャに亡命、この男を捕まえた同国政府がロシアへの引渡しをアピールしたのにプーチンがこれょ拒絶している、という話は良く知られているが、それ以外の「錬金術」のやり方については、一般にはそう知られていなかった。
この「訳者後書き」では、その辺が詳細に書かれており、田中角栄や金丸らも真っ青の”売国奴”だったことが良く分かる。さすが元KGBだ。謎の多いプーチン(ロマノフ朝の怪人、ラスプーチンの子孫だ、というトンデモ情報もあるほどだ)については、まだまだ情報がほしい。ロシアごに堪能な方、宜しく。
ついでの、胡錦トウら中国首脳を巡るアングラ情報も知りたいね。浜田和幸氏によると、バカなブッシュ(つまり、現在の米国)が、「イスラムとのアリ地獄」に深く深くはまり込んでいくのを、片目で見ながら、中国現政権は2040年あたりに、米国をも(もちろん、日本などは歯牙にもかけずに)蹴散らし、「世界単独スーパーパワー」になるべく、着々と手を打っているそうだからね。
もしかすると、北朝鮮の脅威を煽っている日本のイデオローグどもは、「米国にとってのイスラム」と同じく、「北のワナ」に日本をガンジガラメにして、他のアジア問題に目をむけさせないための「チャイナの第五列」かも知れないし。