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(回答先: Re: てすとん2 投稿者 エイドリアン 日時 2004 年 7 月 31 日 21:16:01)
情報提供: 柳澤正久(電気通信大学・情報通信工学科)、大西浩次(長野工業高等専門学校)
夏の風物詩ともいえるペルセウス座流星群、今年の8月12日(木)未明のペルセウス座流星群の活動(1862年に放出されたダスト・トレイルによる)に伴い、月面衝突発光が見られる可能性があります。
月面衝突発光とは、月面に流星体が衝突して発光する現象で、1999年のしし座流星群のときに初めて確認されました。明るさは、数等級、約0.1秒間の発光として観測されています。
1999年11月18日(日本時間)に日本(電気通信大学)から観測された 月面衝突発光。約6時間の観測中に検出された3つの明るい発光を一 枚の画像にまとめた。月面の夜側が視野に入っており、視野外(下側) では昼側の月面が輝いている(上弦の半月)。右上が天の北の方向。 |
クリックで拡大 2004年8月12日の明け方の太陽、地球、月の位置関係とペルセウス 座流星体の流れを示しています(クリックで拡大)。3次元的には、流 星体は画面上側からかなりの角度をもって衝突してきます。 |
地球から見た月の様子です。月は東の空低く にあります(下弦の月)。黄色い部分は三日月 として光っている部分、白い部分は流星体 が衝突する部分です。 |
月面衝突発光の観測でもっとも大事なのは、離れた2地点以上の観測者が同時に観測を行って、月面での現象であることを確認することです。地球の周りには多くの人工衛星が飛んでいてそれらが一瞬キラリと光ることがよくあります。2地点から観測すれば人工衛星は月面の違った場所に見えるので区別することができます。
クリックで拡大 電通大の観測システム。観測法については http://www.ice.uec.ac.jp/yanagi/if_obs.html を参照。 |
観測の領域は、視野が30分×30分弱(例えば、焦点距離が500mm程度 + WATEC WAT-100N白黒CCDカメラ)の場合は、三日月の天の北端が画面の左端に入るようにして、地球照が写るように撮影するとよいでしょう。視野が10分×10分程度の長焦点で撮影する場合、天の北側からやや西の地球照部分をれて、氷の海、アリストテレル、ヘラクレス、アトラスあたりを中心に撮像してください。また、発光の等級を確認するため、一度、月の近くの星も撮影しておくとよいでしょう。
電気通信大学と長野工業高等専門学校のグループは、調布市(東京都)および信楽(京都大)において、夜半過ぎから明け方まで、小型望遠鏡に取り付けた高感度ビデオカメラの出力をビデオ録画する計画です。発光が見えたら、次の情報を報告して下さい。見えなかった場合でも、ビデオテープを送って下さい。詳しく解析します。
観測者、観測場所
観測方法、機材
時刻
位置
明るさ(おおよそでよい)
発光の継続時間(おおよそでよい)
送付先:〒182-8585 東京都調布市調布ヶ丘 1-5-1
電気通信大学・情報通信工学科
柳澤正久 yanagi@ice.uec.ac.jp
ペルセウス座流星体の月面への衝突 2004年8月12日未明、月の夜の部分で衝突発光の可能性