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(回答先: Re: テスト 投稿者 クエスチョン 日時 2004 年 4 月 28 日 21:42:51)
装甲車が足りない イラク駐留 米の戦略 誤算の証し?【東京新聞 4月28日朝刊】紙より
装甲車両が足りていれば、米軍などイラク駐留の兵士の戦死者のうち、四人に一人は死なずに済んだ―。米誌ニューズウィークが報じた調査内容だ。激しい戦火の最中、肝心な装備が足りない状況だというのだ。
二十六日発売の同誌によると、米陸軍内で回覧されている非公式調査報告は、今月十五日現在で、有志連合の戦死者789人(米国人686人)のうち、。142人は地雷か手製爆発物で死亡し、48人はロケット弾攻撃で死亡した。
「4人に1人は助かったはず」
これを合わせた計190人のほとんどは、装甲が不十分な車両で移動中で、同様の状況で数千人が手足を失うなどの重傷を負っている、という。そして、イラク駐留軍の装甲車両が必要数より千八百両も不足している、とも報じている。
イラク国内で、激しい戦闘が続き、これだけの戦死者が出る中で、なぜ装甲車両の不足という事態が起こるのだろうか。
「装甲車両は戦場を走るタクシーのようなもので、限定された戦場以外は走らない。通常、兵員の移動はトラックなどを使う。ところが、今、イラクはあらゆるところが戦場。なのに、米国は、装甲車が兵員移動のために街中や砂漠を走ることを想定していなかった。足りないのは当然だ。米国の誤算の一つ」。明快に言い放つのは、軍事評論家の神浦元彰氏だ。「誤算はもうひとつあって、待ち伏せ攻撃が巧妙だったことがある。道路脇に置くゴミや動物の死体の中に爆弾を仕込む」
軍事評論家の藤井治夫氏も「装甲車がなければ、地上戦には持ち込めない。裸で飛び出すことになる。報道が本当だとすれば、逆に考えると、米国はこれほどの地上戦を想定していなかった、ということになる。フセインを倒した後の戦略を誤った」と話す。
地上戦の想定甘く…兵士の犠牲増大
イラク駐留米軍の駐留期間は延長され、その一方で、米国防総省は反米勢力との戦闘がイラク各地で激化した上、米大手石油会社の子会社社員が物資輸送中に行方不明になるなど、極度の治安悪化から、イラク駐留米軍の補給活動を一時停止する方針を出している。
食料や武器弾薬の補給は軍事活動の生命線だ。そこへ持ってきて、装甲車両が足りず、スペインをはじめとする有志連合の撤退、となれば駐留米兵の士気はもとより、米国内の世論への影響も出そうだ。
神浦氏は「士気に影響するでしょう。司令部は戦争の見通しを誤った。戦略の失敗は戦術では補えない、といわれる。いくら兵隊が頑張ってもダメ。となれば、兵隊には厭戦(えんせん)気分が出てくる。今は、兵姑(へいたん)の部分も狙われている。ベトナムはまさにそうだった。(米国民は)ベトナムの悪夢を思い出す」と推し量る。
自衛隊の装備や部隊への影響については、「特措法で自衛隊が警備活動につくことはないが、治安が悪化すれば宿営地にあるコンテナの中に入るでしょう。コンテナは砲弾や銃弾が飛び込まないようになっている。立てこもることである程度、損害は防げる。ただ、そうなると、何のための派遺か、となる。そうなったら撤退でしょう」と分析した。
先の藤井氏は「装甲車は必要な場合は使っているようだ。自衛隊が今、やっている程度なら大丈夫でしょう」と話す。
さて、同誌は同じ記事で、装甲車両の不足を補う緊急措置として、米オハイオ州のメーカーが月300台の装甲車の注文を受け、ラムズフェルド国防長官はドイツ駐留部隊から戦車28両をイラクに空輸する計画を承認したとも伝えている。
狙撃に強くてもロケット弾弱い
だが、神浦氏は突き放す。「焼け石に水でしょう。装甲車は狙撃や仕掛け爆弾には強くても、RPG-7というロケット弾に弱い。イラクの反米勢力は、安いRPG-7をいっばい持っている」