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青木・野中、手打ちウラ側…古賀“仲人”存在感
手打ちした青木幹雄参院幹事長(左)と野中広務元幹事長(真中)。古賀誠元幹事長の仲介だが、三者三様の思惑が…
「参院単独過半数」背に腹代えられぬ
昨年9月の自民党総裁選で袂(たもと)を分かち、絶縁状態となっていた自民党最大派閥・橋本派の「新闇将軍」青木幹雄参院幹事長と、政界引退したかつての「影の宰相」野中広務元幹事長が5日夜、都内の日本料理店で会談した。両者に関係の深い堀内派の古賀誠元幹事長が仲介したもの。この背景には、7月の参院選や、その後の政局に向けたそれぞれ思惑が潜んでいる。
「政治家らしい呉越同舟だな」
こう語るのは永田町関係者。
青木、野中両氏が会うのは、総裁選以来6カ月ぶり。ともに仕えた竹下登元首相時代の昔話や参院選の情勢分析に始まり、野中氏の夫人が青木氏と同じ島根県出身であることなどについて、和やかに語り合ったという。
そのうえで、古賀氏の仲立ちでこう語り合って過去を水に流した。
「(自分たちは)もともと仲は良かった」
「それぞれの立場があってやったことだ」
「過去のことは何の障害にもならない」
「参院選で協力していくのは当然だ」
先の総裁選で、小泉純一郎首相の再選阻止に動いた野中氏は、首相を支持した青木氏らを「自分の生きる道だけを姑息(こそく)に考えておる姿、権力の権化みたいになっている姿を見て、一人の政治家として悲しく思う」などと痛烈に批判しており、両氏の関係修復は困難と思われていた。
このカギは、3カ月後に迫った参院選にある。
自民党参院を牛耳る青木氏としては、この選挙だけは絶対に負けられない。最低でも改選の51議席以上、できれば57議席以上を獲得して宇野政権時代に参院過半数を割り込んで以来、15年ぶりの「参院単独過半数」を奪還したい。
そのためには、政界引退後も全国特定郵便局長会などの支持団体に強い影響力を持ち続ける野中氏の協力は不可欠なのだ。
野中氏としても、今後も永田町や橋本派内で影響力を残すには、青木氏との連携が必要となる。
最近、派閥(堀内派)を超えた活動を続ける古賀氏は、師匠筋にあたる野中氏引退で影響力低下がささやかれていたが、両氏の手打ちを演出することで存在感を誇示。
青木氏とともに、首相が参院選後に断行するという内閣改造・党人事や、構造改革路線に圧力をかける狙いがあるとみられる。
思惑通りに行くか?
ZAKZAK 2004/04/06