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(回答先: 月内にも拉致協議再開 帰国の山崎氏ら見通し [産経新聞]【政府は今回の訪中に関知していないとの立場:してるの意味】 投稿者 あっしら 日時 2004 年 4 月 03 日 04:38:57)
自民党の山崎拓・前副総裁、平沢勝栄衆院議員が中国で行った北朝鮮政府関係者との会談は、その経緯や意図などについて、依然不明な点が多い。山崎氏は「二元外交にならないよう配慮した」としているが、政府・与党内からは2人の行動に批判が噴出している。
■会談極秘裏に■
山崎、平沢両氏の北朝鮮側との会談は、政府・与党の幹部に事前に知らされることなく、極秘裏に進められた。平沢氏は1日の衆院本会議を、山崎氏は同日の派閥総会を欠席している。表向きの理由は、山崎氏は「関西方面で講演」、平沢氏は「都内の病院で検査入院のため」としていた。
山崎氏は1日、福岡空港から、平沢氏も同日、成田空港から空路、中国の大連に入った。山崎氏は「大連は自分の出生地で、北朝鮮側が指定してきた」と周辺に漏らしている。
山崎氏は大連から電話で、首相周辺に会談の模様を伝え、帰国後も首相に概要を電話で報告したとされる。「今回は、首相と山崎氏の2人でやったこと」と話す山崎派幹部もいる。
■さまざまな思惑■
山崎氏は以前から、「日朝交渉を動かすには、政治家が動くしかない」と周辺に語っていた。この時期、北朝鮮側と接触を試みた背景については、昨年11月の衆院選で落選、浪人中という境遇にあることから、「北朝鮮との交渉に存在感を示す場を求めた」との見方がもっぱらだ。
平沢氏も昨年12月、北京で北朝鮮側と会談した際、「北の揺さぶりに乗せられている」などの批判を受けた。「山崎派入りするにあたって、成果を残したかったのではないか」との見方もある。
与党関係者は「北朝鮮は様々なチャンネルで日本側に働きかけており、“平沢ルート”はその一つ。2人は、このルートに乗って逆転ホームランを狙ったということ」と解説する。
■党内反応冷ややか■
しかし、両者の行動に対する党内の反応は冷ややかだ。自民党の青木参院幹事長は2日の記者会見で「1本化してやる交渉が途中で乱れてしまう」と述べ、二元外交への懸念を示した。自民党総務会でも「国家戦略、外交戦略をしっかりしたうえで取り組んでもらわないと事態は混乱するのではないか」(古賀誠・元幹事長)との批判が出た。
また、福田官房長官は2日の記者会見で、「(北朝鮮との交渉は)政府が中心となってやるのが当然。相手に間違ったメッセージを与えると時間がかかり、問題が複雑化する」と不快感を示した。外務省幹部からは「北朝鮮のかく乱に乗せられるのはよくない」と非難の声が上がっている。
■不透明感■
山崎、平沢の両氏は帰国後、日朝間の実務者協議が近く再開されるとの見通しを、自信ありげに周囲に語っている。
平沢氏は、北朝鮮側は「拉致被害者の5人をいったん平壌に戻せ」と改めて原則論を主張したと説明している。だが、拉致議連幹部は「拉致被害者の家族の帰国などについて、何らかの条件が提示された可能性もある」との見方を示した。
山崎氏は5日、首相に直接会って、会談の結果を報告する予定だ。外務省幹部は「大使館を通じて『政府対政府で協議しよう』との連絡がない限り信用できない」と成果に否定的だが、今後、何らかの進展がある可能性も否定できない。
(2004/4/3/01:39 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20040402ia27.htm