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[自民党] 「宏池会」が再結集へ 堀内派と旧加藤派が連携
2004 年 3 月 17 日
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自民党堀内派と旧加藤派に連携の動きが出てきた。これに河野グループが加われば故・池田勇人首相が創設した「宏池会」が再結集されることになる。根底には「ポスト小泉首相」をにらみ、数で優位に立つという狙いがある。ただ堀内派の古賀誠元幹事長は再結集に慎重。また「総裁候補」選びに入ったとたん実力者の思惑が錯そうするため、実現までのハードルは高い。
いわゆる「大宏池会」構想の発端は、昨年9月の総裁選で派閥会長の堀内光雄総務会長が小泉純一郎首相を支持したのに対し、古賀氏が不支持に回ったことで、両氏に確執が生まれたことだ。
古賀氏は派内の一部若手議員を糾合するほか、派外でも二階俊博・元運輸相や野田聖子・元郵政相らとの豊富な人脈もある。同派は堀内、古賀両氏の二枚看板状態で、それに危機感を持った堀内氏が、旧加藤派と連携。古賀氏の動きを抑え込んで主導権を握る動きという見方もある。
堀内氏は9日夜、旧加藤派会長の小里貞利元総務会長と3年ぶりに会談。党総務への就任要請だったが、両氏は「これからは両派から数人ずつで会おう」と、定期的に会合を持つことを約束した。宏池会は98年、加藤紘一元幹事長に批判的な河野洋平衆院議長らが河野グループをつくって離脱。さらに森内閣に反旗を翻した00年の「加藤の乱」で、堀内派と旧加藤派に分裂した。旧加藤派幹部も「『加藤の乱』から3年半。恩しゅうを超えてまとまらないとならない。河野グループはもともと結集に抵抗感はなく、うちさえ決断すれば堀内派に結集できる」と語る。メンバー15人の旧加藤派にも展望はなく、堀内派の誘いに「渡りに船」という側面もある。
構想を実現する上で、難航しそうなのが総裁候補の調整だ。旧加藤派では加藤氏への期待がしぼみつつあり、小泉首相が重要閣僚で重用する谷垣禎一財務相が「切り札」となっている。堀内派内にも谷垣待望論がある。
しかし、そうなると総裁選で一時、首相の対立候補にも取りざたされた堀内派の丹羽雄哉元厚相の存在が微妙になる。河野グループが加われば麻生太郎総務相もまた有力な総裁候補で、堀内派幹部は「誰を担ぐのかという問題は調整が簡単じゃない。それを考えると合流はできないと思う」と話す。
さらに「数合わせに意味はない」と言う古賀氏は、剛腕だ。3派が結集すれば70人と党内第2派閥の森派と同数になる。ただ、堀内派が分裂含みになれば「数の確保」という大義名分はなくなり、「結果的に数が増えないならやめよう」と、構想そのものが頓挫する可能性はある。【竹島一登】