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社団法人「日本歯科医師会」(日歯)の政治団体「日本歯科医師連盟」(日歯連)による政治資金規正法違反事件で、総務省に提出する収支報告書に記載のない政治家側への寄付が、内部帳簿に記録されていることが九日、関係者の話で分かった。平成十四年までの三年間に、国会議員五人前後に総額一億円以上の資金提供があったとみられている。
関係者によると、日歯連は収支報告書とは別に、国会議員への献金の実態を記載した内部帳簿を作成。内部帳簿には、献金した政治家の実名や日付、金額などが記載されているという。しかし、収支報告書にはそうした記載はなく、議員側の領収書がないものもあるという。
日歯連関係者は「内部帳簿に記録されている献金なのに、収支報告書には記載がない。それを指摘されたら、素直に謝るしかない」と話している。
また、別の日歯連幹部は「領収書をくれない政治家もいる。その場合は収支報告書には記載できない」と説明している。
日歯連は自民党の有力な支援団体で、厚生労働族議員を中心に平成十四年までの三年間に百人以上の国会議員に資金を提供しており、健康保険制度などの改革に影響力を及ぼしていたとされている。
東京地検特捜部は先月二日、政治資金規正法違反容疑で、日歯連や団体幹部宅などを捜索して関係資料を押収。巨額の資金の流れについて、捜査を進めている。
http://www.sankei.co.jp/news/evening/e10nat002.htm