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金ちゃんはどこまでやるの?将軍後継者指名できず --- なにより「体制の保証」で頭がいっぱい
【ソウル16日=夕刊フジ特電】後継指名できず−。16日に62歳の誕生日を迎えた北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)労働党総書記。後継問題が誕生日に浮上するのは金王朝の慣例だが、今年も音沙汰(さた)なし。長男の正男(ジョンナム)氏(32)は「勘当の身」。二男の正哲(ジョンチョル)氏(23)は「お坊ちゃま」、三男の正雲(ジョンウン)氏(16)は「幼い」。健康不安説がつきまとう将軍様には、25日からの6カ国協議で「体制の保証」を勝ち取るのが至上命題で、「帯に短し、たすきに長し」の息子たちは二の次?
【祝賀会にも姿なし】
平壌の「4・25文化会館」で昨15日、誕生日を祝う中央報告大会が開かれたが、金総書記の姿はなかった。
楊亨燮(ヤン・ヒョンソプ)最高人民会議(国会に相当)常任委員会副委員長が報告を行い、「朝鮮半島情勢はブッシュ米政府の敵視政策で重大な段階に達している、侵略戦争の火を放つなら、殲(せん)滅的打撃で無慈悲に粉砕するだろう」と、相変わらずの強気をブチ上げた。
【ワインをガブ飲み】
金総書記の“欠席”には、さまざまな憶測が流れる。持病として不整脈があり、父親の故金日成(キム・イルソン)主席が心臓病で死亡したように、家系には循環器系の病歴があるという。
1月19日、平壌を訪れた要人の中国共産党幹部との夕食会では、高級ワインをしこたま飲み、健全ぶりを誇示したとの情報もあり、とりあえずは元気なようだ。
【それどころでは…】
金総書記にとって頭が痛いのは、6カ国協議で最大の懸案の核問題。国家経済が壊滅的な状態で、重油や食糧支援が欲しいのはやまやま。
だが、米国は「不可逆的な核廃棄と査察」を断固主張し、北の便法である「核凍結」では首を縦に振らない。
北が求める「(独裁)体制の保証」「(不可侵という)安全の保障」に対し、ブッシュ米政権内は現在、「対話」路線のパウエル国務長官ら穏健派は比較的少数派。
「圧力」を主張するラムズフェルド国防長官らネオコン(新保守主義)が、支配的だという。
世界的にみても、生け捕りのフセイン(66)が率いたイラク、危険なカダフィ大佐のリビアがすでに陥落。ブッシュ大統領の言う「テロ国家」「ならず者国家」は、北とイランで包囲網は狭まりつつある。
そんな状況下、金総書記にとって、後継問題どころではないのだ。
【後継にはまだまだ】
後継問題にしても、機は熟していない。
先年、療養先のモスクワで亡くなった先妻の成恵琳(ソン・ヘリム)夫人との間に生まれた正男については依然、中国に滞在中で、北に戻った形跡はない。
東京ディズニーランド観光目的で日本へ不法入国しようとした事件の後、金総書記の勘当が解けないまま、オーストリアや香港、マカオのほかモスクワなどに出入りしているという。
100万人を率いる朝鮮人民軍のIT担当という将来をにらんだ要職にありながら、不法入国問題が尾を引く。
一昨年、重病説や交通事故説が流れた高英姫(コ・ヨンヒ)夫人(51)。人民軍内部で「尊敬するオモニム(お母様)」としてたたえる文書が発行されるなど偶像化の動きが盛んだ。
だが、「乳がんと子宮がんを患っていることが確認され、その悪化が考えられる」(韓国情報当局筋)という。
高夫人の息子の正哲、正雲両氏についても、後継とはなり得てない。
日朝関係筋によると、正哲について「金総書記が『あれはダメ。女の子みたいだ』と話していた」といい、正雲は「容姿が金総書記に似ているが、若過ぎる」と、いずれも後継に座る環境が整っていない。
金総書記は金主席が満62歳の1974年に後継者になった。今年はそれからちょうど30年目だが、いまだ、将軍さまの「お眼鏡」にはかなわないようである。
ZAKZAK 2004/02/16