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永田町が「学歴ショック」の波に洗われている。標的になっているのは、古賀潤一郎衆院議員(民主党を除籍)と同様、海外留学を公表してきた議員や候補者たち。かつては一種の箔(はく)付けになった経歴が、ウの目タカの目で見られ始め、当事者たちは自己防衛に忙しい。【尾中香尚里】
■コピー公表
「今日は卒業証書のコピーを持ってきました」
7月の参院選に民主党の比例代表で出馬する元東京大助教授の藤末健三氏は、3日の出馬表明会見で声を張り上げた。
マサチューセッツ工科大とハーバード大大学院で修士号を取得。公表された経歴は、少し前ならちょっと「まぶしい」肩書だったはずなのに、留学経験をめぐるウソは、命取りになりかねないムードになった。
民主党は、古賀氏の除籍処分を決めた先月29日に、新人候補を公認する際、卒業証書など経歴を証明する書類の提出を求める方針を決めた。藤末氏が証書のコピーを持っていたのも、党に提出するためだった。
「米オタバイン大卒」と公表している同党の榛葉(しんば)賀津也参院議員は、古賀問題発覚後に一部マスコミから経歴の問い合わせを受け、実家から同大の卒業証書を取り寄せた。榛葉氏は「改めて卒業時の達成感がよみがえってきた」と語るが、同様の問い合わせを受けた議員は少なくない。
■調査チーム
「海外留学をしていた議員は、100人はいる。全部の経歴を調べればいい」。自らも「米スタンフォード大学院修了」という民主党の石井一副代表は、党常任幹事会の席で訴えた。「ロンドン大留学」の小泉純一郎首相をはじめ、確かに永田町には留学経験者が多い。
自民党は党内に調査チームを作り、古賀問題を独自に調査、追及する構え。民主党も党内に新設した調査局で、留学経験のある自民党議員の経歴を洗っている。そのためか、政界ではさまざまな「学歴詐称疑惑」が飛び交うようになった。
「小池百合子環境相(自民党森派)のカイロ大卒業疑惑が近くマスコミに出る」という情報が流れると、森喜朗前首相は先月29日の派閥総会でわざわざ「首席で卒業している」と代弁した。
安倍晋三・自民党幹事長の「南カリフォルニア大(USC)留学」にもケチがついた。「留学期間が違う」という一部週刊誌報道をもとに、民主党は「他人のことを語る資格がない」(野田佳彦民主党国対委員長)と勢いづき、一部スタッフが経歴コピーを配り歩いている。
■甲子園出場も
騒ぎは学歴以外にも及んでいる。民主党の岩國哲人衆院議員は「元メリルリンチ社本社上席副社長」の経歴を「疑惑」と報じた週刊誌に「事実ではない」と文書で反論。選挙公報に「甲子園に4回出場」と書いた自民党の菅原一秀衆院議員は「実際は3回」と指摘され「単純ミス」と釈明した。
イラク国会のさなか、古賀氏のまいた種は、陰湿な花を咲かせつつある。
http://news.msn.co.jp/newsarticle.armx?id=679522