現在地 HOME > 掲示板 > 政治・選挙2 > 373.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
東京湾から事実上、北朝鮮籍の船を締め出す動きが広がっている。東京都は知事権限で「都民の生命、身体、財産の安全を侵害する恐れのある船舶」の入港を拒否できるとの条項を盛り込んだ改正都港湾設備条例を今月下旬開会の都議会に提案する方針を固めた。千葉県、川崎市なども同様の規制が可能か内部検討を始めた。東京都の石原慎太郎知事は、北朝鮮船舶の規制を念頭に置いているが、北朝鮮船舶の東京港への入港は過去5年間で10回しかなく、政治的アピールの意味合いが強い規制といえそうだ。
都港湾局によると、知事権限で入港を拒否できる“安全侵害船舶”として、「密輸や密入国、テロ行為などの犯罪や、新型肺炎(SARS)などの感染症に関係している恐れのある船」を想定している。港湾管理にとどまらず、地域全体の安全確保を目的にした規制は、全国で初めて。このほか、整備不良の欠陥船や無保険船も対象とする。
国籍だけを理由にした入港拒否は港湾法(不平等取り扱いの禁止)に抵触するため、港湾局は「北朝鮮の船を狙い撃ちにするものではない」と強調している。
しかし、石原知事は北朝鮮による拉致事件の解決のため「日本が取り得る唯一、一番効果のある方法は経済制裁」であり、「北朝鮮の船を締め出すというのは一つの方策だ」と再三主張しており、北朝鮮船舶が入港制限される可能性は高い。都議会で改正条例案が可決されれば、4月から数カ月の周知期間をおいて施行される見込みだ。
石原知事は東京湾に港を持つ千葉県や横浜、川崎両市にも、北朝鮮船舶の規制のため、条例改正の共同歩調を取るよう求めている。これに対し堂本暁子千葉県知事は「前向きに考えたい」との意向を明らかにしている。
東京港に02年2月に入港した貨物船「ポン・ス」号は麻薬の密輸を図ったとして昨年4月、オーストラリア捜査当局に拿捕(だほ)されている。【合田月美】
[毎日新聞2月5日] ( 2004-02-05-15:00 )
http://www.mainichi.co.jp/news/selection/20040205k0000e040064000c.html