現在地 HOME > 掲示板 > 政治・選挙2 > 115.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
北朝鮮が「日本人被害者が平壌空港に(家族を)迎えにくれば帰国させる」と提案しているという。それなら、それにのったらいいではないか。政府は何故のらないのか。その確証を得られないという事なら、それ相応の対応をすればいいだろう。もしも拘留されたらなどと心配するなら、一家族ずつ平壌に遣りましょうという事くらいの交渉は出来るだろう。
今の状態を長引かせるのは、拉致被害者の方々に拷問を掛けているようなものではないのか。彼らがモノの豊かな日本でどんなに物質的な満足感を味わらせて貰っても、それ自体が残して来た家族への裏切りに似た罪悪感となって、自分自身を責めているのではないだうかと心配になる。
拉致問題を解決する積もりで訪朝したのだろうよ、小泉首相は。それなのに離散家族を作って放置して置くなどもっての他だ。国際社会への「人道支援」を連呼する前に、日本人を人道的に扱う努力をするのが、日本の首相としての当然の責務だ。それが出来ないなら一日も早く職を辞することだ。
この提案に積極的に対応しない政府の裏事情は今や誰でもが想像出来る。これで北朝鮮の提案にのってしまえば、「悪の国家」のイメージ消えてしまう。それでは、これほどまでに煽った「悪の北朝鮮」イメージが台無しになる、ということだろう。このイメージのお蔭で、日米軍事同盟をあそこまで強調することが出来た。
その結果、イラクへのカネ・人の(ごり押しの)支援が可能となった。その上に、「MD」に大金を注ぎ込む口実も出来た。それなのに、北朝鮮が話し合える国家となってしまっては、現在の軍事拡張路線が維持出来なくなる。だが、そうなっても仕方があるまい。時間に耐えられない(戦略なき)戦術に溺れている、浅知恵の官僚の頭脳に頼り切っているのだから。
背に腹は替えられない状態に陥っている北朝鮮の「泣き事路線」にのってこの際、早急に拉致被害者家族の帰国を実現すべきだ。イラクへの人道支援を後回しにしても、国際社会から批判を浴びることはない。どこの国であれ、民主主義国家は自国民を優先しているのだから。
政府がこの提案を放置したままなら、国民から轟々たる非難が巻き起こるだろうから、結局は提案を受け入れることになるのだ。だが、今推し進めている軍事拡張路線を護りぬきたいが為に、時間稼ぎをしようと言うのが政府の腹だろう。少なくとも、MDの来年度予算が確定するまで引き伸ばしを図ることになるのだろうが。
日本人の「人道」はどうでもいいが、米国のご機嫌を損ねたくない外務省と小泉首相。それに防衛庁を「省」に昇格させたい防衛官僚にとってはこの提案は災難と映っているに違いない。こんな政府を持った日本国民は気の毒なことだ。おっと、かく言う自分のその気の毒で哀れな仲間だった。
http://homepage1.nifty.com/kikugawa_koubo/