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イラク人質:解放の3人に閣僚から苦言も
イラクの日本人人質3人が解放されたのを受け、16日の閣議や閣議後の記者会見で各閣僚は一様に「たいへん良かった」と喜びを表現する一方、「2人の行方が確認されないということで喜びも半分」(石原伸晃国土交通相)と行方不明者2人の安否を気遣う発言が相次いだ。小野清子国家公安委員長は「今後は被害者が安全に帰国されるよう外務省と連携し、真相解明に努めたい」と被害者から事情を聴く考えを示すとともに「国内のテロ対策に全力をあげる」と語った。
一方、度重なる政府の退避勧告にもかかわらず、イラクに入った被害者らの行動に苦言も出た。福田康夫官房長官は「(退避勧告に)法的な強制力はないが、そういう勧告を素直に聞いて、渡航を延期することを当然考えてしかるべきだ」と指摘した。井上喜一防災担当相は「例えば(被害者がイラクから)帰ってくる飛行機代はどうするのか。本来、個人が負担していいものは本人(負担)ということになるのではないか」と自己責任に言及した。
中川昭一経済産業相は閣僚懇談会で、人質3人の家族が北海道事務所で活動したことに関連して北海道が負担した経費の問題を提起した。
毎日新聞 2004年4月16日 11時37分