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国会は防衛庁長官の責任を追及すべき (水島朝穂 早大憲法学)
http://www.asyura2.com/0401/senkyo2/msg/1075.html
投稿者 レイ 日時 2004 年 4 月 12 日 15:21:20:mRt2rX4ca0PnA
 

緊急直言  「今」、自衛隊は撤退すべきか

・・・中略

いま、自衛隊は宿営地の外での活動を中止して、引きこもっている。「なぜ人質を助けにいかない」という主張をネットで読んだが、法律上は8条5項に従って「引きこもる」のが正しい。自衛隊員の犠牲者を出す前に、イラク特措法8条4項に基づき、「防衛庁長官は、実施区域の全部又は一部がこの法律又は基本計画で定められる要件を満たさないものとなった場合には、速やかに、その指定を変更し、又はそこで実施されている活動の中断を命じなければならない」のである。人質事件とはまったく別に、独自の判断で、自衛隊の活動の中断して、全部を撤退させるべきなのである。それに対する米国の怒りがどんなに大きくとも、世界は日本政府の決断を支持するだろう。なぜなら、イラクが内戦状態になった責任は、ひとえにブッシュ政権にあるのだから。そうした可能性を「カード」にして、武装グループ側に日本が自衛隊の活動の中断をする姿勢を示すことが大事なのである。これは「テロの脅迫に屈する」ことではない。自衛隊派遣の継続に、正当性も合法性もなくなったことを意味するだけである。特に違憲のイラク特措法にさえ反する状態になっているという点が重要である。防衛庁長官が8条4項に基づく中断命令を出さないならば、大臣として職務怠慢であり、かつ「命じなければならない」という8条4項に違反することになる。国会は大臣の責任を追及すべきであろう。 福田官房長官のように、「復興支援をしているのだから撤退しない」と本気でそう思っているとすれば、独善と傲慢も甚だしい。主観的には
「復興支援」のために来たといっても、占領当局(CPA)の枠内での活動であって、現実に米軍と一体と見られ、深い恨みをかっているのは事実なのである。個々の自衛隊員がどんなに誠実に努力しても、やがて失望と絶望が深い恨みとなってはねかえってくる。今からでも遅くない。
直ちに撤退すべきである。

...

水島朝穂先生のHPより  http://www.asaho.com/jpn/index.html

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