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地下鉄、松本両サリン、坂本堤弁護士一家殺害など13事件で殺人罪などに問われたオウム真理教(アーレフに改称)の松本智津夫(麻原彰晃)被告(48)に対し、東京地裁は27日午後、求刑通り死刑を言い渡した。小川正持(しょうじ)裁判長は、一被告の犯罪としては戦後最多の計26人の殺害、1人の逮捕監禁致死を含む全13事件について有罪を認定し、「教祖」の首謀を明確に認めた。
教団の一連の事件では、計27人が犠牲になり、約6000人が負傷した。最後に残った松本被告への判決で、起訴された189人全員の1審が終結した。死刑の宣告は12人、無期懲役は6人(うち3人が既に確定)に上る。
判決は、地下鉄サリン事件について、事件2日前のリムジン車内の謀議で、村井秀夫元幹部(故人)のサリン散布の提案に、被告が「それはパニックになるかもしれないなあ」と述べ、遠藤誠一被告(43)に「サリン作れるか」と指示したと認定した。さらに村井元幹部を総指揮、井上嘉浩被告(34)を東京の現場指揮者に命じるなど、具体的な指示をしていたと指摘した。
松本サリン事件については「教団が造ったサリンの殺傷能力を知り、それを実験で確かめようと考え、実行役に『オウムの裁判をしている松本の裁判所にサリンをまいて、効くかどうかやってみろ』と命じた」と認定した。
坂本弁護士事件では、被告が弟子への指示に使った「ポア」の表現を「人を殺すという意味で用いられた」としたうえで、「実行役の幹部に『今ポアをしなければいけない人物は誰だ』と問い掛け、教団や被告を批判していた坂本弁護士を名指しした。実行役が弁護士宅近くから電話で指示を仰ぐと『家族も一緒にやるしかないだろう』と指示した」と認めた。
弁護側は全事件を「教義を誤解した弟子の暴走で、被告は関与していない」と無罪を主張したが、全面的に退けられた。
松本被告は95年5月に逮捕され、計17事件で起訴された(後に審理迅速化のため薬物密造4事件を取り消し)。96年4月から始まった公判は、検察側と弁護側が全面的に対立し、延べ500人を超す証人尋問が実施されたために、判決まで7年10カ月を費やした。この日まで257回に及んだ公判で、被告は無罪を主張した時期もあったが、昨年の被告人質問や最終陳述では沈黙したままだった。【清水健二】
[毎日新聞2月27日] ( 2004-02-27-15:18 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20040227k0000e040061000c.html