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(回答先: 福岡県警巡査を逮捕、小学校低学年女児を連れ回す [読売新聞]【容疑者は容疑を否認】 投稿者 あっしら 日時 2004 年 2 月 22 日 01:28:42)
「警視庁警察官を目指します」。女児連れ去り事件で逮捕された福岡県警大牟田署地域課巡査、富田啓之容疑者(24)は佐賀県基山町のコンビニエンスストアでアルバイトをしていた99年4月、強盗を取り押さえて佐賀県警から表彰された際にこう話していた。
富田容疑者は同年4月13日未明、店で男が包丁を突きつけた際、おもちゃのバットでたたき落として捕まえた。祖父も警察官。「直伝の逮捕術」が役立った。
一緒に表彰された経営者(50)によると、富田容疑者は今年1月中旬にも年始のあいさつに来たという。「まじめで明るい青年。とても信じられない。2度目の挑戦で警察官になれたと喜んで報告に来てくれたのに。『頑張って警察官になった先輩もいる』と他のアルバイトを励ましていたので残念」と肩を落とした。
98年3月に佐賀県内の高校を卒業した富田容疑者は、3年間のコンビニ店のアルバイトを経て、1年間、同県内の不動産会社に勤務した。その後福岡県警に入り、昨年7月に大牟田署勝立交番に配属。署の敷地内にある独身寮で生活していた。
「非常にやる気を感じる青年で、とにかくハキハキあいさつをする明るい印象」(渡辺郁夫副署長)で、管内での恐喝事件で功績を上げ今年1月に署長表彰を受けたほか、普段から非番の日も管内のパトロールに自発的に出たという。
現職警察官の逮捕を受けて福岡県警の井上剛志・警務部長と森紀久雄・首席監察官が21日午後7時15分から福岡市博多区の県警本部で記者会見。井上部長が「深くおわび申し上げます」とコメントを読み上げ深々と頭を下げた。容疑の認否や余罪について、井上部長は「捜査の進ちょく状況は分からない」と歯切れが悪かったが、今回の事件で女児を連れ回した際の行動について「わいせつ行為はなかったようだ」と明言。今後の処分を「事実に照らして厳正に対処したい」とした。勤務態度は「言われたことを淡々として普通。特段の問題はなかった」。警察学校時代の成績も「普通」で柔道は初段、趣味はテニスという。
大牟田署では、応対した渡辺郁夫副署長が富田容疑者について「まじめで仕事熱心。なぜこんな事件を起こしてしまったのか……」と言葉を失った。事件の経緯については「分からない」を繰り返すばかりで、衝撃の大きさを物語っていた。
警察庁の調査では昨年1月から10月15日までに126件の連れ去り事件が相次いでいる。鳥栖市では03年11月の連れ去り事件後、集団下校や通学路の見回りを徹底。全小学校で誘拐防止訓練を実施し、防犯ブザーを全児童と女子中学生に貸し出した。住民が散歩を下校時間に合わせたり、車に防犯ステッカーを張るなど自発的な防犯対策に取り組んでいた。
鳥栖地区小中学校PTA連合会の緒方和久会長(45)は「地域の防犯対策が一人の警察官によって台無し。小さな子供を守る立場の人として、警察全体が綱紀粛正してほしい」。一方、同市の中尾勇二教育長は「逮捕にはホッとしたが、容疑者が警察官だったことには立場上コメントできない」と言葉少なだった。
富田容疑者が勤務する勝立交番はJR鹿児島線大牟田駅の東約3キロの閑静な住宅街にある。地区の小学校校区連絡協議会の権藤毅会長(67)は「気さくで優しそうに見えた。交番の前が小学校の通学路で、登校時はよく交番の前で児童の登校を見守っていた。今思うと、どんな目で見ていたのか。気持ちが悪い」とため息まじり。近くの主婦(52)は「一番信頼されなきゃいけない警察官が子供をさらうなんて。魔が差したとかいう話ではすまされない」と怒りをぶちまけた。
被害女児と同じ年ごろの小学3年の女児を持つ母親(42)は「開いた口がふさがらない。『助けを求めるならお巡りさんに』と子供に言えなくなった。警察官が逮捕されたことを子供にどう説明したらいいのか……」と言葉を失った。
[毎日新聞2月22日] ( 2004-02-22-02:24 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20040222k0000m040096000c.html