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【ソウル堀信一郎】29日午前10時ころ、ソウル市江南区にあるソウル日本人学校で、同校幼稚園部の男子園児1人がオノのような刃物で男に切りつけられ、頭に大けがをした。男はさらにもう1人の園児を襲おうとしたところ、学校の警備員に取り押さえられた。切りつけられた園児は病院に運ばれ治療を受けているが、命に別条はないという。
通学バスが校門から校内に入り、校舎脇の駐車場で園児が降りたところを男が切りつけた。男は保護者を装い、校内に入ったという。
日本大使館などによると、男は警察に引き渡された。警察当局によると、男は無職の韓国人(37)で「きのう、日本人とトラブルがあった。仕返しをした」などと供述している。だが、供述にあいまいな点があり、わけの分からないことも話しているため慎重に取り調べている。
ソウルの日本人学校は72年に設立された文科省認定の在外教育施設で、幼稚部、小学部、中学部からなる。商社や銀行、大使館勤務者などの子供を中心に約370人が在籍しており、児童・生徒の多くはスクールバスで通学している。学校敷地内には鉄筋コンクリート5階建て校舎2棟のほか体育館、プールなどがある。
学校当局は事件後、ただちに敷地内に外部の人が入らないよう対策を取る一方、同日午後、児童らを緊急下校させる。
◇保護者装い侵入
【ソウル澤田克己】事件が起きた日本人学校では、野辺宏久教頭が、緊張した様子で事件の概要を報道陣に説明した。
教頭によると、事件は保護者を装った韓国人の男の犯行だった。通常は児童の安全確保のために閉め切っている正門だが、児童の登校時間に合わせて半分を開けることになっている。保護者を装った男は、その間げきを縫うように学校の敷地内に侵入した。学校関係者はその男のことをまったく疑わなかったという。
事件はその直後に起きた。男は隠し持っていた携帯用の手オノで、滝島大夢ちゃん(6)に襲いかかった。子供の悲鳴があがり、現場はパニックになった。
男はさらに、別の園児にも襲いかかろうとしたが、警備員に羽交い締めにされ、取り押さえられた。
大夢ちゃんは、頭にけがを負ったが、命に別条はないという。悪夢のような事件に襲われたが、きょうが6歳の誕生日だった。
学校側は正午から幼稚部の保護者会を開き、事件の概要を説明、再発防止策を協議する。また、児童に混乱が広がっているため、下校時は一斉下校させるという。
事件発生の連絡を受けた保護者が緊張した面持ちで次々と学校を訪れた。
バスを降りたところから校舎までは緩やかな坂を約30メートルほど上った校舎の目の前で事件は起きた。
幼稚園の子供を迎えにきた母親は「今までも脅迫電話などはかかってきたことがあるようだったが、本当にこんな事件が起きるなんて」と話しながら、子供を車に乗せて帰宅していった。