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今日発売の「週刊文春2月5日号」の特集記事(P.151〜P.153)である。
中国人三人による強盗殺人死体遺棄事件としている福岡県警のおかしさが具体的にまとめられている。
疑問点を明確にするために疑問点を列挙し、記事からの引用は『』で示し、告白者の会話は「」で括られているかたちで転載させていただく。
告白者は、殺害された松本真二郎氏の従兄弟松本幸一氏(38)で、『「真二郎とは年齢も近かったし、幼いころから兄弟のように遊んでいました。真二郎が焼き肉屋で働いていたとき、私も同じ会社で仕事をしていたんです。おそらく一番近い存在だったと思います。もちろん千加ちゃんのことも高校時代から知っていました。あの二人は高校からの付き合いですから、だからこそ、こんな事件に巻き込まれたことが今でも信じられないんです」』と語っている。
1.強盗目的ではなく殺人が目的
『「絶対に強盗目的とは思えません。私は、通夜の夜、真二郎の家に警察官立ち会いのもとで入りました。確かに侵入したとされる玄関左側の和室には土足の足跡がありましたが、室内はどこもほとんど荒らされた形跡はなかったんです。
それどころか、風呂場と脱衣所を仕切るガラスが割れていたんですが、捜査員によれば、犯人はその破片を丁寧に掃除機で吸い込んで、掃除機ごと持ち去っている。そんなことをわざわざするでしょうか。
それに中国人がお金に困って強盗したのであれば、カメラとかテレビとか金目のものなら片っ端から持って行くでしょう。それがまったく手付かず。奪ったのは現金四万円と真二郎のブルガリの時計だけなんです。『最初から殺害ありきで強盗に入った』と犯人は供述しているようですが、単に殺すのが目的だったとしか考えられません。中国人三人による犯行というのは到底納得できないんです」』
『今月八日に記者会見した捜査本部の中村俊夫捜査一課長も「犯行に関与した人物は三人以外にいない。金に困り、窃盗や強盗を繰り返すうち犯行がエスカレートしていったと説明した。果たして、本当にそれだけなのだろうか。』
2.強盗目的の犯人がわざわざ犯行現場に戻って遺体を運ぶという危険を冒すのはおかしい
『「中国人三人が最初逮捕されたとき、もっと容疑者が出てくるなと思ったんです。少なくとも三人だけじゃ終わらないと。三人だけの犯行ならあまりに不自然なところが多いですから」幸一さんはそう語ると、いまだに解明されていない不可解な点を次々に挙げていった。
「まず、現段階の捜査では、四人の遺体は二回に分けて真二郎のベンツで運んだとされるが、それは絶対におかしい。犯人が心情的にもそう簡単に殺害現場に戻れるものでしょうか。
しかも真二郎の家の駐車スペースはものすごく狭いんです。遺体を積むには、間違いなく車をいったん道路に出さなければならない。いくら人通りが少ない時間帯だといっても、そんな危険を冒すでしょうか。
当初、報道されたもう一台の車の目撃証言が、どうしても無関係とは思えないんです」』
3.背の高い女とアウディはどこに消えた?
『事件当日の午前4時ごろ、松本さん宅方向から赤信号を無視して行き現場方向に向かった不審な車二台が目撃されている。そのうちの一台は真二郎さんのベンツに極似、もう一台には公開された防犯ビデオの男(王)によく似ている人物が乗っていたというものだった。
不審車の目撃情報はそれだけではない。犯行当夜、被害者宅前に車が止まり、中から背の高い中年女性が出てきたところも目撃されているのだ。
「車は黒か紺のアウディということみたいですが、背の高い女もアウディもいったいどこに消えてしまったのでしょうか」』
4.松本家は目立つ家でもないし彼らの目に付く場所にもない
『容疑者の供述にも理解に苦しむものが多いという。
「真二郎の家に狙いをつけた理由ですが、『高級外車のある一軒家を専門学校への通学路で見かけたから』と話しているみたいですが、彼らのアパートからは通常、真二郎の家の前を通らないはずです。地元の人から見ると、極めて不自然な遠回りになる。
しかもベンツといっても十年落ちくらいのものですし、家だって木造。そもそも真二郎の家の周りにはもっと裕福そうな家なんていくらでもあるんです」』
5.なぜ、真二郎氏が帰って来るのを待ったのか
『幸一さんが続ける。
「さらに、不可解なのが、なぜわざわざ真二郎が帰ってくるまで待つ必要があったのかという点です。ひなを人質にして真二郎からカードの暗証番号を聞き出したみたいですが、それなら、真二郎ではなく千加ちゃんに聞けばいい。結局、彼らは『通帳を見たら残高がなかったから銀行に行かなかった』と供述している。
そもそも物取り目的なら、昼間人がいないときに入ればいいじゃないですか。実際、事件の約1年前、真二郎の家は空き巣に入られたんですから」』
6.侵入したとされる和室には鍵がかかっていたはず
『その空き巣事件のせいで、松本さん宅はセキュリティーの面で非常に用心深く注意を払っていたという。
「昼から夕方にかけて入られたと思うんですが、ちょうどそのとき、真二郎は家で寝ていたんです。それ以降は玄関の鍵を二重にしていました。
だからこそ、今回侵入したとされる和室の鍵がかかっていなかったというのが信じられないんです。台風の次の日だったので外に洗濯物を干していることもあり得ない。かけ忘れというのは考えにくいのです」』
7.中国人二人の帰国費用はどこから出たのか
『幸一さんは犯行グループの資金にも疑問を抱く。
「楊と王は事件後すぐに中国に帰国しています。いったいその航空券のお金(二人分役十一万円)はどこから出てきたのでしょうか。
鉄アレイや手錠の購入資金(約一万円)はどうしたのか。最初から中国に帰るお金があるのなら、『金に困っていた』という供述も納得できませんし、結果的に現金四万円(「魏は報酬一万円」と供述)のために一家四人を皆殺しにするなんて、どう考えてもおかしい」』
8.あてもなく走ったら久留米に着いたので乗り捨てたというのはおかしい
『 不可解な点はまだある。
「例えば、犯人グループが真二郎の車を久留米市に乗り捨てた点。『3号線をあてもなく走っていたら、久留米に着いた』というような供述をしているようですが、あまりにも不自然。鉄アレイを用意するなど、用意周到に犯行を計画していた犯人が逃走経路を『あてもなく』とは考えられない。車を山の中に捨てて、ナンバープレートを外したほうが、まだわからないと思うんですが。<続く>』
9.松本家の表札が持ち去られていた!
『<前項より>
それに事件前まであった四人の名前が入った表札がなぜか消えているんです。本人たちが外すわけがない。いったい誰が持ち去ったのか。<続く>』
10.ガラスの破片を吸い取った掃除機も玄関マットも行方不明
『<前項より>
ガラスの破片を吸い取った掃除機や遺体を隠すために使われたと思われる玄関マットもどこへいったのかわからない」
確かに犯人グループの供述以外には、犯行を裏付ける物証はほとんど見つかっていない。
』
11.中国人三人の供述は細部で食い違っている
『幸一さんはこう訴える。
「遺族としてもそうですが、一般の人たちも納得していないんじゃないでしょうか。犯人三人の供述は、犯行時の細かい部分について、かなり食い違っていると聞きます。国対国の関係から、そう簡単にはいかない面もあるのかもしれませんが、中国側に拘束された二人の身柄引き渡しも含めて、何とか全容解明をしてほしいのです」』
● 事件捜査員の告白
『 事件の最前線で捜査を続けたある捜査員も、こう打ち明ける。
「捜査線上に浮かんだ多くの人物について、完全にシロクロを付けるまで粘り強く捜査を続けるべきです。これだけ大きな事件が未解決の部分を残して捜査終結することには、ご遺族だけではなく、多くの国民も納得がいかないはずです」』