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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040128-00001059-mai-soci
オウム真理教(アーレフに改称)による拉致事件で公証役場事務長だった父親を亡くした長男の仮谷実さん(43)が28日午前、元教団幹部の井上嘉浩被告(34)と東京拘置所(東京都葛飾区)で初めて接見した。父親の拉致に関与したとされる井上被告と対話した仮谷さんは「今後も面会を重ねて、彼の本心を引き出したい」と話した。
同事件や地下鉄サリン事件などで起訴され、1審で無期懲役判決を受けた井上被告への控訴審判決は5月28日に言い渡される。井上被告との接見は原則禁止だが、弁護側は「刑に服す前に仮谷さんと会うことで人間性を回復し、判決を真摯(しんし)に受け止められる」として、仮谷さんとの接見許可を東京高裁に求め、認められた。仮谷さんも井上被告の公判で「私たちの心の傷を少しでも癒やせる可能性があるならば、被告と直接、話してみたい」と証言していた。
接見を終えた仮谷さんによると、井上被告は涙を浮かべて「大変なことをしてしまった。すみませんでした」とわびたという。仮谷さんは「今日は彼の生い立ちの話が中心だったが、今後は父の最期の様子を聞いたり、被害者の悲しみ、悔しさを伝えたい。そのうえで謝罪が本心か見抜きたい」と話した。また「本来ならば、刑事裁判に私たち被害者が参加して、直接、加害者に聞く場がほしい」と訴えた。
仮谷さんの父清志さん(当時68歳)は95年2月、オウム信者らに拉致され、薬物の副作用で死亡したとされる。【早川健人】(毎日新聞)
[1月28日15時3分更新]