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大阪に拠点を置く中国人グループの連続緊縛強盗事件で、主犯格の林文喜被告(30)が、出身地の福建省から友人らを密入国させて強盗団に組み入れていたことが24日、大阪、兵庫など4府県警合同捜査本部の調べでわかった。
密航あっせん組織(蛇頭)への謝礼を肩代わりするなど、林被告が金を貸しては強盗を指示していた。合同捜査本部は、強盗団が20人以上にのぼり、メンバーを組み替えながら各地で十数件の犯行を重ねたとみて追及している。
調べでは、大阪府豊中市の店舗賃貸業者宅で約300万円を奪ったとして逮捕された仲間の1人は、幼なじみの林被告に蛇頭への謝礼150万円を立て替えてもらい、昨年11月上旬に密入国。大阪市内のマンションをあてがわれ、約3週間後に犯行に及んでいた。
林被告は福建省でも強盗や窃盗を繰り返すグループのボスとして有名。少なくとも約4年前には、同省から友人を呼び寄せるなどして強盗団を組織していたとみられる。
2000年10月、福岡市の金融会社社長宅で約560万円が奪われた事件で福岡県警に逮捕された中国人が「ボスは林被告」と供述。林被告は事件後、中国に帰ったが、日本人女性と結婚、翌年10月に配偶者の資格で再入国したらしい。
強奪金の大半を手にし、仲間に密航費や生活費を貸して借金づけにし、「何もしないでどうやって食っていくんだ」と強盗を指示。内部では、裏切り者にリンチを加えたといううわさもあって恐れられていた。
足跡から身元がばれるのを防ぐため、犯行で使った靴は必ず捨てさせ、警察の尾行に備え、車で走行中は時折、路肩に車を寄せて後続車をやり過ごすなどして警戒していた。
林被告は、昨年11月に大阪市の食品卸売会社の事務所で女性経営者(90)を縛って約110万円を奪ったとする強盗罪で起訴され、今月、豊中市での事件で再逮捕された。合同捜査本部は昨年9、10月に大東市のパチンコ店2店で計2000万円が奪われた事件や、福岡、兵庫、神奈川各県での緊縛強盗など計十数件(被害総額約5000万円)も同グループの犯行とみている。
(2004/1/25/10:10 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20040125i202.htm