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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040124-00001048-mai-soci
小学校への不審者侵入事件が相次ぐ中、先端がU字型になった長い棒で相手を捕らえる「さすまた」を用意する小学校が増えている。中には、年間の売り上げ本数を1カ月間で販売した防犯グッズ業者もあり、思わぬ売れ行きに当惑している。
さすまたは、江戸時代から使われる道具で、木製の長柄の先に付いた鋭いU字型の金具で相手の首などを押さえ付けていた。現代のさすまたは大半がアルミ製で、2メートルほどの距離を保って刃物などを持った不審者を取り押さえることができる。従来、購入者は警察関係などに限られていた。
静岡市の防犯グッズ販売会社「フシミ」は、数年前から主に金融機関向けにさすまたを扱い始めた。京都府や兵庫県で学校侵入事件が起きた昨年末以降、北海道から九州まで各地の教育委員会や小学校から問い合わせが増え、12月中ごろから1カ月間で例年の1年分(40〜50本)を上回る約60本が売れた。同社のさすまたは警察仕様より軽く、値段も平均価格の約半分の1万5000円。「女性教師でも扱える」と評判になっているという。
また、「ポータ工業」(東京都江東区)は、注文数の増加や教育現場の財政難を配慮して、価格を引き下げた。
静岡県伊東市の温泉街にある市立西小学校(中田義弘校長、児童449人)は、観光客を含め多くの人が周辺を通るため、さすまたを購入した。教職員の半数が女性であるため、不審者侵入に即座に対応できるよう、廊下に備え付けている。
「フシミ」の商品では、大きな音が出る防犯ブザーも学校からの注文で品薄状態が続いている。伏見順策社長(55)は「こんなご時世だからの現象だろうが、小学校がお客さんになるなんて……」と複雑な表情だ。【大楽眞衣子】(毎日新聞)
[1月24日16時49分更新]