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http://www.asahi.com/national/update/0117/008.html
厚労省所管の財団法人が運営を助成する私立産業医科大学医学部(北九州市)で、昨年末にあった学内の「総合試験2」の複数の問題や解答が事前に漏れ、インターネットのメールで多数の学生に伝わっていたことがわかった。卒業の可否がかかった重要な試験で、大学側は、問題作成にかかわった講師が一部を懇意の学生に漏らしていたことを認め、さらに経緯を調べている。
この試験は昨年12月15日から3日間あり、卒業予定の6年生約110人が受験した。国家試験を受験するレベルに達していない学生を事前にふるい落とすのが主な目的で、成績不振者は卒業が認められずに留年する。
学則によると、総合試験や卒業試験などを2年続けて落ちるなどすると学生は除籍となる。さらに国などから借りた学費を返還しなければならない。
一部の問題と解答は試験直前、受験者の大半が加わるメーリングリストを通じて流れた。このうち外科の問題は、第1外科の講師の名前を挙げ「○○先生作成問題の答です。68才女性→b」とあった。
実際の問題は「68歳女性。黄疸(おうだん)と全身の掻痒(そうよう)感を訴えて来院。最も考えられる疾患はどれか」で、正解は「b」だった。42歳男性患者の治療法を問う問題と解答もあった。
整形外科でも「リウマチの診断基準」など6つの出題内容を指摘するメールが流れ、試験には指摘通りの問題が出た。
同大の大久保利晃学長は朝日新聞の取材に「弁解の余地はない。厳重な再発防止措置と関係者の処分を検討する」と話し、外科については講師の一人が学生に漏らしたことを認めた。この学生周辺からメールで流れたとみている。だが整形外科については「試験の『ヤマ』情報であり、漏洩(ろうえい)ではない」としている。
漏洩したとされる外科の講師は「後輩の成績があまりよくないので、かわいそうだと思った」と話している。
厚労省は「週明けにも学内調査の結果を報告してもらい、早急に対応を考える」としている。 (01/17 03:05)