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メキシコ検事局、職員の体内にチップを埋め込む【IT_Media記事】ついに来るのか、ジョージ・オーウェル「1984年」
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0407/15/news075.html
2004/07/15 19:16 更新
この埋め込みチップは立ち入り制限区域の入出管理に使われているが、供給元は最終的には、ある時刻にどこにいたかを追跡できる埋め込みデバイスを提供したい考えだ。
メキシコシティ(Associated Press)
メキシコの検事長と160人以上の検事局職員にとって、セキュリティは「皮下レベル」にまで達した。彼らは本部の立ち入り制限区域に入るためのマイクロチップを埋め込まれている。
これは、動物には広く使われているが、人間には使われていない技術の先駆的な使い方だ。
メキシコの上級連邦検察官と調査官は昨年11月から、検察本部内の立ち入り制限区域に入るために、腕にチップを埋め込み始めたとこのチップを供給するメキシコの企業Solusatのジェネラルディレクター、アントニオ・アセベス氏は語る。
ラファエル・マセド・デ・ラ・コンチャ検事長と160人の検察局職員は、米粒サイズのチップを埋め込まれている。費用は1つ150ドルで、税金から拠出される。
アセベス氏によると、向こう数カ月でもっと多くの人がチップを埋め込まれる予定だ。メキシコの軍、警察、ビンセント・フォックス大統領オフィスの職員の主要メンバーがこれに続くという。大統領オフィスにコメントを求めたが、返答は得られていない。
検事長事務所の広報官は、セキュリティ上の懸念を理由に、アセベス氏の発言についてはコメントできないと語っている。だがマセド検事長は7月12日に、マスコミにチップ埋め込みプログラムについて話し、自身も腕にチップを埋め込んだと語った。同氏は、このチップは新しい連邦犯罪対策情報センターへの入場に必要なものだとしている。
「これは入場とセキュリティのためだけのものだ」と同氏。
またこのチップは、特定の時間に誰が機密データにアクセスしたかについてより確実な情報を提供する。これまで、メキシコの捜査機関にとって最大のセキュリティ問題は、職員自身による不正だった。
アセベス氏によると、Solusatは最終的にはメキシコ政府職員に、ある時刻にどこにいたかを追跡できる埋め込みデバイスを提供したい考えだが、この技術はまだ開発中だという。
この埋め込みチップは、米Applied Digital Solutionsの子会社VeriChipが製造したもの。
このチップは電磁スキャナで読み取られるまでは皮膚の下で活動を休止している。このスキャナは、在庫管理・サプライチェーン分野で今話題になっているRFID(無線ICタグ)技術を利用している。
Applied DigitalのCEO(最高経営責任者)スコット・シルバーマン氏は、同社の埋め込みチップはそれぞれ特別なID番号を持っており、身分の詐称を防ぐと話している。
「チップを複製する技術は存在するが、一意のID番号とそれに結び付いた情報は盗めない」と同氏。
ABI ResearchのRFIDアナリスト、エリック・ミキルセン氏は、このチップは理論上、企業や政府機関で広く使われている職員用の非接触バッジなど、既存のRFIDベースのアクセス制御システムと同じくらい安全かもしれないと語る。
しかし、こうしたシステムでは暗号化を使用することが多いが、Applied Digitalの埋め込みチップは今のところそうしていない。シルバーマン氏は、それでもこのチップは同社独自のスキャナでしか読み取れないため、安全だと主張している。
このチップはメキシコ政府に販売されるだけでなく、1000人以上のメキシコ国民が医療上の理由からこのチップを埋め込まれているとアセベス氏。病院の職員はスキャナからチップのシリアル番号を読み取り、その情報を利用してコンピュータに格納された患者の血液型、氏名などの情報にアクセスできる。
米国ではまだ、米食品医薬品局(FDA)がマイクロチップを医療器具として承認していない。
それでもシルバーマン氏によると、Applied Digitalは世界各国の流通業者に7000個のチップを販売済みで、そのうち1000個以上が顧客に埋め込まれた可能性が高い。その主な目的はセキュリティと身分証明という。
2002年、米フロリダ州の夫婦とその10代の息子がApplied Digitalのチップを腕に埋め込んだ。この家族は、いつか自分の医療情報を自動的に救急治療室のスタッフに渡せるようになると期待していた。
このチップは初め、家畜や野生生物を追跡したり、飼い主がいなくなったペットを見つけられるようにするために開発された。もともとの開発元はDigital Angelで、1999年にApplied Digitalに買収された。
Applied Digitalのチップは簡単には除去できない――さらに、取り出したら壊れて使えなくなるように作られているガラスのカプセルに入れられている――ため、いずれ位置特定機能が搭載できるようになったら、もっと人気が高まるかもしれない。メキシコでは既に、装飾品や衣服にGPSチップを組み込むのが一般的になっている。
実際、メキシコ当局は3月に、中古車セールスマンから誘拐犯に転身した「Los Chips」というグループを検挙した。このグループは、被害者がGPSチップを身につけているかどうかを調べるために身体検査を行っていたため、このような名前で呼ばれていた。
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[Will Weissert,The Associated Press]