現在地 HOME > 掲示板 > IT5 > 756.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
(回答先: IEの市場シェアに下降傾向――相次ぐ脆弱性が原因か【IT_Media記事】 投稿者 クエスチョン 日時 2004 年 7 月 12 日 18:51:28)
怒れるIEユーザー、Microsoftを質問責めに【IT_Media記事】最後にオチもあり、けっこう笑える記事です。(^^)
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0407/12/news016.html
2004/07/12 14:40 更新
7月8日に行われたオンライン会議で、MicrosoftのIE担当技術者は、エンドユーザーからの不満や質問、意見にさらされた。
Microsoftの技術者たちは7月8日に行われた活発なオンライン会議で、エンドユーザーから同社のIEブラウザに関して怒りに満ちた質問や意見、あるいは長広舌を浴びせられた。
このオンライン会議で中心となった話題はセキュリティで、IEの脆弱性に対する次のパッチが登場するのはいつなのかという質問も出た。
MicrosoftのIE担当者によると、サービスパック「Windows XP SP2」は現在、リリース候補第2版(RC2)がダウンロード可能となっているという。これは、Windows XP SP2の最終版(安定版)はまだ完成していないが、間もなく登場する見込みであることを意味する。
今回のオンライン会議は、IEブラウザをめぐる最近のセキュリティ問題に対する懸念の広がり、そしてIEの次期版での修正に期待する声の高まりを受けて開催されたもの。MicrosoftのIIS(Internet Information Server)5.0サーバが動作するWebサイトを狙ったものとして最近話題になった攻撃の中には、同ブラウザのActiveXスクリプティング機能の脆弱性を突いたものもある。
Microsoftは最近、IEブラウザの欠陥を修正するパッチをリリースしたが、そのわずか数時間後に、オランダのセキュリティ専門家が、そのパッチに脆弱性が残されていることを示すコードを自身のWebサイト上で公開した(7月7日の記事参照)。
MicrosoftのIEプログラムマネジャー、デーブ・マッシー氏は、「ActiveXは厳しい批判を受けることが多いが、ActiveXがバグの源泉だとする見方は正しくないと考えている」とオンライン会議で発言した。「Windows XP SP2では、ソフトウェアを不用意にインストールする可能性を少なくするのに大きな力を割いた。Microsoftに送られてくる非常に多数のクラッシュレポートは、Internet Explorerに対するサードパーティーの拡張機能が原因であるのは確かであり、SP2では原因を特定し、それを開発元に通知して改善を促すメカニズムを改良した」
Microsoftの担当者たちは質問を選んで答えていたが、手厳しい質問を避けることはしなかった。
「ほかのブラウザでは『維持』にそれほど手間がかからないのに、IEのサポートになぜ自分の時間を取られなければならないのか」という質問に対して、IE製品部門マネジャーのディーン・ハッカモビッチ氏は「IEは相変わらず攻撃のターゲットになっている」と説明した。
「IEは何億人もの人々が選んで使っている極めて強力なWebブラウザだ。人々がIEを使う限り、Microsoftは常にその改良に努めるつもりだ。多くの人々がIEを使う限り、これを壊そうとする悪人がいる」とハッカモビッチ氏は答えた。
IEの将来版への搭載を望む機能について質問したユーザーもいた。例えば、タブ方式のブラウジング機能やRSS(Rich Site Summary)機能などである。タブ方式は既に、代替Webブラウザ(Mozilla、Opera、Konquerer、Safariなど)では普通になっている。
Microsoftの技術者らは、同社がこれらの機能を開発中であるかどうかは明らかにしなかったが、それらを求めるユーザーの関心には留意するとした。
会議では、IEがWeb標準にどう対応するのか、とりわけ「Cascading Style Sheet(CSS)3」を含む各種CSS規格のサポートに関する質問がユーザーから浴びせられた。
「CSS3の開発は数年前から進めており、既にIE6では縦書きなどCSS3の一部機能をサポートしている。これは特に極東諸国の言語で役立つ機能だ。現時点では、CSS3に関する勧告のあらゆる部分を実装することは約束できないが、これらを注意深く検討している」とマッシー氏は述べた。
ハッカモビッチ氏は、すべてのIE開発者がIE以外のブラウザもインストールすることを望んでいるという。「私のマシンにはほかのブラウザを幾つかインストールしてある。ほかの人々が何を使い、何を好んでいるのか、そしてそれがどのように動作するのか知りたいからだ」と同氏は説明する。
会議の参加者の一人は、MicrosoftのIEとNetscapeがデスクトップ上で繰り広げたブラウザ戦争に関連して、「数億人の人々はIEの使用を選んだのか、それともIEを押しつけられたのか」と質問した。
「人々はIEを選んだ」とハッカモビッチ氏は答えた。「数億人の人々は積極的にWindowsを使用し、ブラウザを選んでいる。出荷時のWindowsには、ブラウジング機能を拡張するソフトウェア(GoogleやeBayのツールバー)や、ブラウザを変更するソフトウェア(代替ブラウザ)をダウンロードするのを妨げるものは何もない」
100人以上のユーザーが参加した今回のオンライン会議を通じて、IEチームのメンバーはこういった苦境には慣れているような対応ぶりだった。「私はMicrosoftに14年間勤務しているが、いつも負け犬のように感じていた」とハッカモビッチ氏は言う。
「われわれが通ってきた道は容易そうに見えるかもしれないが、その道を通っているときは容易ではなかった。本日は貴重な意見を聞かせてもらったと思っている。人々の考えを知ることが、改善するための唯一の方法だ。激しい意見が聞かれなくなった日には、それこそ心配だ」(同氏)
原文へのリンク
関連記事
IEの市場シェアに下降傾向――相次ぐ脆弱性が原因か
一連の脆弱性報道が響いたか、IEは6月にシェアを95.73%から94.73%へと落とした。反面、MozillaとNetscapeは3.21%から4.05%へとシェアを拡大。Download.Jectの脆弱性が報じられた6月末にはダウンロード件数が大幅に増加した。(IDG)
脆弱性で敬遠? ブラウザシェアで、IEが久々の95%割れ
セキュリティはMicrosoftの「競争上の優位」?
IEのライバルにチャンス到来――脚光浴びるブラウザセキュリティ
「MSのパッチは不十分」――専門家が実証コード公開
[インターネットコム]