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ウイルス 大襲来の夏?【読売】昨年は月に350種程度が、今年に入って数が増え、6月は800種以上確認。7月には1000?
http://www.yomiuri.co.jp/net/news/20040628ij31.htm
シリコンバレー厳戒
新種のコンピューターウイルスの数が急増している。全米のウイルス対策会社は、今夏の新型ウイルスの出現数は過去最高になると予測しており、腕利きのウイルスハンターたちが24時間態勢で警戒に当たっている。(シリコンバレー支局 館林 牧子)
今月中旬、世界で初めて携帯電話に感染するウイルスが登場。24日には、ホームページを見ただけで感染し、個人情報を盗もうとするウイルスが見つかった。
シリコンバレーに本社のある大手ウイルス対策会社シマンテック社のウイルス解析専門家ピーター・ゾールさんによると、新型ウイルスの出現頻度は昨年は月に350種程度だったが、今年に入って数が増え、6月には800種以上が確認された。夏休みに入るとハッカーに時間的余裕ができるため、7月には1000種の大台に迫るとみられている。
予想される大襲来を前に、ウイルス対策各社も迎撃態勢を強化させている。シマンテックは約60人のハンターたちを雇い、8時間ごとの3交代制で警戒に当たる。同社には世界中の顧客から月に約20万件もの異常なファイルが送られてくるが、これをまず大型コンピューターで自動処理。絞り込まれた1万件ほどのプログラムを、1件ずつ分析していく。
ウイルスの発生をいち早く突き止め、感染拡大を防ぐには、ハンターたちの能力に負うところが大きい。同社ウイルス探索部門の総括責任者は、元商社マンの山村元昭さん。山村さんによると、腕の良いウイルスハンターの条件は、学歴ではなく、「複雑なパズルを瞬時に解く能力」。ゾールさんはハンガリーから山村さんがスカウトした逸材だ。ライバルのネットワーク・アソシエイツ社には、75歳の長老ハンターもいるという。
インターネット常時接続の普及で、感染力の強いウイルスが放たれると数時間で世界に被害が広がるため、その発見は時間との勝負になる。携帯電話に感染したウイルスが発見された時はシマンテック社内に緊張が走った。電波が飛んで周囲に被害を広げる危険性もあったからだ。ハンターが精神を集中させ、わずか30分で分析に成功したという。
ハッカーとウイルスハンターたちの闘いは当分続きそうだ。
(2004/6/28 読売新聞 無断転載禁止)