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MS実体験劇場【がんばれ!!ゲイツ君】
http://www.asahi-net.or.jp/~FV6N-TNSK/gates/column218.html
先週、久々にGIFの特許の話をさせていただいたのですが、特許が切れたからというわけでは無いのでしょうが、最近IEを落とすGIF画像というのが出回っているようです。以前、Netscapeを落とすGIF画像というのが話題になったことがありますが、このIE版ということで、当然ながらIEコンポーネントを使っているOutLookなども全滅みたいですね。
しかし、異常なデータとは言え今時GIFデータを読み込んだだけで落ちると言うのは随分とタコな作りをしているなぁと思わずには居られないのですが、どうも最近ではタコにも失礼じゃないかと思うような障害が出ているようです。例えばこちらのように、IEで印刷をすると大量にページがプリンタに出力されて収集がつかなくなるという不具合が最近発見されたようで。
どうもテーブルタグに特定の要素が記述されているとこういう現象が起きるとのことなのですが、なんでテーブルタグの書き方と印刷のページ数が関係があるんでしょうか(^^;。いや、私真面目な話この関連性がさっぱり解らないのですが、やはりMSはプログラマーに宇宙人でも雇っているのでしょうかね。火星人だとしたらタコに近いからあり得るかもしれませんが。(ちなみに、この不具合のパッチは出る予定が無いそうです)
さて、相変わらず暑い日々が続いておりますが皆様いかがお過ごしでしょうか。なんか世間では参議院の選挙の公示なんてものがされたようで、巷で選挙カーやら候補者のセンセイ方の演説やらを聴く機会が多くなっているものと思います。
まぁ今回はイラク戦争とか年金とか憲法改正の問題とかいろいろ争点はありますが、どうもこう、年金の対策として出生率を上げようという姿勢がどのセンセイにもあまり見られないのは何でなのでしょうね。与党の連中はそもそも法案を出した元凶ですから問題外ですけれど、民主党も消費税上げて年金の財源にするなんてまた言っていますがそんなことしたら余計生活が苦しくなって出生率が下がるでしょうって(ちなみに、東京の出生率はもう1ているを切っのだそうで)。
出生率が下がると労働力も購買力ももちろん税収も減る一方なのだからこれをなんとかしなければならないのは当然で、例えば子供3人以上の家庭は大幅な税金の控除をするとか、圧倒的に少ない公営の保育園を充実させるとか共働き夫婦用に託児所を増やすとかそういう政策を取らないとどうしようも無いと思うんですけれどね。草ぼうぼうで狸や狐が走り回っている工業団地の建設とか、イラク国内から反対デモまで起こされている自衛隊の派遣とかやめたらこんなもの直ぐに出来る筈なんですが、まぁゼネコンの金とか票とかが大変お好きなセンセイ方にはなかなかこうした発想は出てこないのでしょうけれどね。
さて、冒頭でもお話したタコも驚くMSの不具合の件なのですが、最近またいろいろお便りを頂いておいます。先週全くお便りの紹介が無かったので随分と溜まってしまい、全部のお便りをご紹介できなくて大変申し訳ないのですが、今日はその中から二点ほどご紹介させていただこうと思います。
1、脆弱性の実態
最近また、IEにサイトを見るだけでウィルスに感染するという騒ぎが起きているようです。この記事は別にサイト側が悪意がなくともWebサイトを感染源に変えてしまうようにも書かれていますので、今までのようによく訪問するドメインのページだから大丈夫なんて言うガードはできないのがやっかいですね。
まぁ、こうした偽装されるページ以外でもいろんな所に危険なページというものは潜んでいるようで、今回実際にこの脆弱性を突かれてスパイウェアを埋め込まれたという貴重な体験を頂きましたので、今回ご紹介したいと思います。
先日ついに紹介されていたIEの脆弱性を身をもって体験
してしまいました。
ウインドウズMe+IE6のパソコンでネットサーフィン中に特に
怪しいサイトで怪しいバナーをクリックした訳でもないのに突如
"No modem" のダイアログが表示されたり海外のアダルトサイト
らしいリンク集が表示されたり、その内 "Already running" の
ダイアログが次々と表示され、(一体何を起動しようとしていた
のでしょう)お馴染みの強制終了も不能となってしまいました。
電源ボタンで切断し、再起動して見るとIEが自動的に起動し
非アダルトのリンク集が表示されました。(カモフラージュ?)
お気に入りを開いて見ると一見して判る物や紛らわしい物まで
10近い海外アダルトサイトがずらっと並んでいます。
内容的にはサイト、リンク集、BBS等、その趣味の方には
至れり尽くせりでは無いかと思われます。
「海外アダルト専用機」になってしまったようです。
当然のごとくホームページも書き換えられています。
書き換えられたホームページを再設定したのですが拒否されます。
取り敢えずお気に入りのサイトを削除し、IEを閉じて見ると
デスクトップに「如何にも」のアイコンが出来ています。
プロパティからリンク先を見ると勝手に "services" フォルダが
作られており、中に実行ファイルが有りました。
削除しようと右クリックするとエラーとなり削除させない構え
の様です。 何とか左プレスでドラッグしてゴミ箱に捨てる
事が出来ましたが中々芸が細かい様です。
完全にリストアして何がきっかけなのか再度チェックした所
画像アップが可能な掲示板にアップされたURLでした。
画像読み込みに失敗した場合の「バツマーク」付き表示を
クリックしたのがいけなかったようです。
最近は拡張子が .html での画像アップも多いので気にしないで
クリックしてしまったのです。
因みにこれらのサイトはエラーを誘発して実際には開く事は
出来ませんでした。 日本語版には対応していないのかも
知れません。
怖いと思ったのはアダルトだろうが非アダルトだろうが画像
掲示板に画像を装って張りつけられたらほぼ為す術が無い点で、
更に怖いのは相当芸が細かく、マイクロソフトとは格が違う様にも
思われる点です。
いやはや、これは怖いですね。確かにネットの掲示板に不用意にアクセスするとこうしたこともあるようですが、実際にこうした生々しい体験をお送りいただくと大変参考になります。少なくともいわゆるネットサーフィン(これはもう死語ですかね)をやられる方はIEはもうやめないとまずいでしょうね。
(ちなみに、Mozillaは1.7でかなり軽くなったようで真面目にお勧めします。ただMacだとSafariが標準でこれ自体かなり良いので元々IE使う人なんていないでしょうけれど)
2、ATMの実態
最近Windows版のATMの話題を何度かさせて頂いていますが、あれ以降もいろいろ情報を頂いています。まぁでも。実際にお金を入れている途中でWindowsがフリーズなんてことになっても、とりあえず銀行のメンテの方にお願いすればお金は戻ってくるわけだし大丈夫だろう、とお考えの方も多いのではと思います。
しかし、フリーズした場合はまだ解るのでマシなのですが、以前あったExcelの計算間違いのバグのように、一見正常に動作しているように見えて実は間違って動いていた、なんて場合が一番タチが悪いのdすよね。これ、実際ATMでも似たような体験をされた方がいらっしゃったようなので、以下にご紹介させて頂こうと思います。
ATMにWindowsが使われているという件の話ですが、ちょっとご注意を
と思うことがありました。それは私たち夫婦の間でのトラブルでもあった
のですが…
夫である私は朝出る際に妻から「私の口座から2万4千円を引き出してお
いてね。1万円だけは1万円札でお願いよ」との業務命令。内訳は美容院
代+αで1万円と、町内会費と子供の塾の月謝代だろうと推測。
夕方、帰宅間際キリギリに妻からの言葉を思い出します。向かった先は普
通の銀行ではなく、近くにある小さな規模のスーパーの脇にある引き出し
専用のATMです。
暗証番号を入力して、金額を入力しますがその後「両替」というボタンを
押せば、1万円札1枚と千円札14枚出るはずです。払い出しのメモも
24000円と確認、千円札はとにかくたくさんあったので大丈夫だろうと思
い数えもしませんでした。
そのまま封筒に入れ帰宅します。妻にそのまま封筒をカバンから出して渡
し「そこに入っているから…」と告げます。すぐに妻は町内会費を払いに
行ったのですが、帰ってくるなり私を怒ります。「私は2万4千円をお願
いしたのよ、2万円しかないじゃない。どうしていつも私の話をちゃんと
聞いてないの!」と…。信じられないのは私です。
ATMのメモを見せると、途中でまた何か変なもの買ったんじゃない?と
日頃の行いの悪さを、ここぞとばかりについてきます。でも今日は…と思
うのですが、4千円だけ抜くスリっているのか? と不可解な気持ちでい
ました。
ところが数日経って『がんばれ!!ゲイツ君』の中に、ATMにWindowsを
使っている銀行があるって書いてあったよと、一人言みたいに言ったら、
妻は急に態度を変え「あら、ホント!あなた、疑ってごめんなさい」と謝
ります。まだ某銀行のATMが Windows か否かって分らないのに…。
やはりMSは偉大ですね。その名前が出るだけでマウスも触りたがらない
妻にも「どうせバグでしょ!」と、十分な説明になり、あきらめの引導を
渡せるのですから…。でもこの件のお蔭で2つほど教訓を得ました。
1.Windowsかも知れないから、ATMで複雑な操作をしない。
2.たくさんの紙幣でお金を出すときには、とにかく一度数える。
ほんとうはATMの問題ではないかも知れませんが、ぜひATMでお金を
引き出す際にはご注意いただけたらと思いました。
いや、実は私このお便りを頂戴して、思わず「これホントですか?」とメールしてしまったのですが、どうも本当のようです。とりあえず銀行で決算が合わなくなっているはずなので連絡するとお金が戻ってくるだろうとお伝えはしたのですが、しかし本当にこういうことがあるとは恐ろしい世の中になってしまったものです。
実際にこのATMがWindowsで動作しているものなのかどうかは解りませんが、コンビニにおいてあるようなATMはほとんどWindows製だとも聞きますので、おそらくこれもそうなのでしょう。むろんこれ、ゲイツ君のみが責められるようなものでも無いですが、OSが制御している以上何らかの関わりはありますからね。
以前、私は冗談で「MSが自動販売機を作ったら、お金を入れて商品が出なくても、皆『Windowsだからしょうがないよね』と言ってくれるので儲かる」という話をさせていただいたことがあるのですが、まさか本当にそういう世の中がやって来るとは思いもしませんでした。少なくともこういう事件もあるということなので、皆様も銀行でお金をおろすときは必ず紙幣の枚数を数えられることをお勧めいたします。逆に枚数が多く出てきたとしたらゲイツ君様々なのですが、なかなかそうは問屋は卸してくれないでしょうね。まぁゲイツ君ですし(^^;。
といった所で今日の所は終わりです。実はまだまだ色んな情報もいただいているのですが、また来週以降に追ってご紹介させていただこうと思いますので、宜しくお願いいたします。しかし今の世の中コンピュータが発達したと言っても、なかなかみんなが幸せな良い世の中にはなってくれないものですね。
ところで、冒頭で述べたようなIEの印刷のバグなどは確かにタコにも不可解なバグではあるのですが、別に滅多に再現しない等というやっかいなバグでも無いわけですから修正するのはそれほど難しいことでは無いはずと思うのですよね。
でもMSが「修正しない」と言い切るのは何か理由があるのかもしれない。そうした謎は、やはりMSの本社に乗り込んで見てみないと解らないというわけで、最近実際にMSの本社を(そういう目的ではないですが)ご訪問された方がいらっしゃったようでお便りを頂きました。
なんでもMSの敷地には博物館もあるのことで、そこにはMSの創立から未来までいろんなものを展示しているようなのですが、その中でWindowsで制御してピアノの自動演奏を行うシステムというものがあったそうなのです。
実際はもちろんATMと同じでWindowsの画面は出てこないものなのですが、そこはやはりゲイツ君のゲイツ君たる所以で、しっかりこうした表示やらこうした表示が出ていたとのことです(^^;。
しかしまぁ、ここってMSの本社がある所だと思うのですが、、、こんな所で一般人にこうしたものを見せて良いのでしょうか。どう考えても観光客に良い印象を与えるとは思わないのですけれども(^^;。
でも考えてみると、「マイクロソフトの本社でさえこうなのだから、うちのパソコンがよく止まるのはしょうがない」と思わせるという効果はあるかもしれませんね。実際それを狙っているのでしたらゲイツ君もかなりの知能犯ですけれど。まぁでも、そういうことを考えるヒマがあったらやはりバグを直すのが先決ですよね(^^;。
それでは、また次回まで。さようなら。