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(回答先: テラヘルツ波実用化進む【NHK、Web】ギガヘルツならぬ、テラヘルツ、光と電波の中間領域にある電磁波、、、。 投稿者 クエスチョン 日時 2004 年 6 月 23 日 18:46:36)
魔法電磁波、研究開発 県立大中心に【岩手日報】
http://www.iwate-np.co.jp/news/y2004/m06/d16/NippoNews_10.html
2004年6月16日
光と電波の中間領域にある電磁波、テラヘルツ波を、医療はじめ基礎科学分野での幅広い応用を目指す研究開発が県内で本格化した。テラヘルツ波研究の先駆者、西澤潤一県立大学長が中心となり産学官が連携したテラヘルツ応用研究会が発足。関係者は幅広い分野で応用可能な「魔法の波」の研究開発に本腰を入れ、本県からの新技術発信を目指している。
県内でテラヘルツ波の医学応用を研究しているのは県立大社会福祉学部の渡辺民朗客員教授。西澤学長が責任者となるプロジェクトチームでグループリーダーとなり「医療用テラヘルツ波診断システムの開発」を担当している。
渡辺教授によると、病気などの診断にはテラヘルツ波はエックス線に比べ安全性が高い上、化学的特性の検出可能性が大きいという。具体的にはがん細胞の特定やその治療、牛海綿状脳症(BSE)の原因となる異常プリオンの同定などに応用できるという。
世界の研究者がしのぎを削って開発競争をしているが、西澤学長が指導してきた半導体研究所(仙台市)、理化学研究所仙台分室「フォトダイナミック研究センター」が発信装置の研究開発で世界をリード。ここ数年、安価で安定したテラヘルツ波発信装置が次々作られ、進歩を見せているという。
県内では2月、県立大をはじめ岩手医大、岩手大、弘前大、東北農業研究センター、県地域連携研究センター、県などの関係者が参加するテラヘルツ応用研究会が発足。これまで2回会合を開き本県での研究開発の在り方を話し合ってきた。
西澤学長は「原子が集まって分子となるが、例えば分子から1つの原子が欠けた場合、特有の周波数のテラヘルツ波を出す。人工的なテラヘルツ波を物に当てれば分子レベルでその構成が分かる。これはコロナウイルスが変異した新型肺炎(SARS)や鳥インフルエンザウイルスの検出にもつながる」と説明する。
県内には発信装置を持つ研究施設がないため、現在はソフト面での研究が中心。今後は研究施設の誘致も大きな課題となる。
西澤学長は「地元の熱意が高まれば、本県への研究施設誘致を考えたい。テラヘルツ波は応用範囲が広い研究分野なので関心を持って見守ってもらいたい」としている。