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びっくり 録音できる『紙』 夢のレコーダー大反響【東京新聞】隠し録りとかでも便利でしょうね
http://www.tokyo-np.co.jp/00/dgi/20040603/ftu_____dgi_____000.shtml
再生の文字を押すと、AudioPaperからクラシック音楽が流れ出てきた=トッパン・フォームズ本社で
録音・再生機能を持った「紙」を、トッパン・フォームズ(東京都港区)が世界で初めて開発した。印刷された「再生」の文字を指で押すと、紙から音楽が流れたり、音声メッセージが流れたりする夢の“紙のレコーダー”だ。同社は「発表直後から『お客への招待状に使いたい』『ぜひ、当社の企画に使いたい』など問い合わせが殺到している」と、反響の大きさにびっくりしている。(引野 肇)
この紙は、「Audio Paper」(オーディオペーパー)と呼ばれる、厚さたった0・75ミリの録音再生装置。はがき大の紙の中に、切手大の薄型電池三個とマイク機能付き超薄型スピーカー、集積回路(IC)を張りつけた超薄型基板が収められている。いわば、紙のように薄い乾電池とスピーカー、ICでできた、紙のレコーダーだ。
サンプルの絵はがきには、風景写真の下に「再生」の文字が印刷され、ここを指で押すと、はがきが振動して勇壮なクラシック音楽が流れ出てきた。担当者は「三十センチ離れても聞こえる音量」と説明するが、一メートルでも十分聞こえる。
また、別のカードには「録音」と「再生」の文字が印刷されており、これは録音と再生が可能なタイプ。「録音」を指で押しながら、はがきに話しかけた。次に「再生」を押すと、自分の声がはがきから流れ出してきた。
録音・再生時間は二十秒で、内蔵電池で五十回ほど再生できる。インクジェットで表面に印刷ができ、折っても曲げても壊れないという。
オーディオペーパーは、一年半かけて、三人の若手技術者が開発。開発本部の井手義章さんは「いかに自然な音質を出すかに苦労した。柔軟性についても、曲げると壊れてしまうことが何度もあった」と話す。
あらゆる紙に音声情報を載せることができるので、その応用の可能性も無限だ。通行人に話しかけるポスター、視覚障害者同士がやりとりできるはがき、旅先の感動を生の声で伝える絵はがき、クリスマスソングが流れるクリスマスカード、声のラブレター…。井手さんは「指紋認証機能を持たせれば、特定の人しか音声再生ができないようにすることもできる。夢のある製品を作っていきたい」と言う。
五月から法人向けの販売を開始しており、価格は一枚七百円程度。一般からの問い合わせも多く、秋口ごろから一般向けの販売もスタートしたいという。
◇ ◇
東京コカ・コーラボトリングは早々、都内各スーパーの同製品の清涼飲料水売り場に、千枚のオーディオペーパーを設置した。客がオーディオペーパーの再生ボタンを押すと、軽やかな音楽とともに、「きれいは体の奥からやって来る」など製品説明のナレーションが流れる。同社販売促進課の田上誠司さんは「スーパーでの商品説明には、いままでVTRを使っていた。オーディオペーパーは今までにない形で、今後どんどん広がっていくのではないか」とみている。