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MS怪談物語【がんばれ!!ゲイツ君】
http://www.asahi-net.or.jp/~FV6N-TNSK/gates/column215.html
つい先日、ソフトバンクが日本テレコムを買収という報道がされましたが、これについて大変な騒ぎになっているようですね。
買収金額は3400億円だそうですが、ソフトバンクは2004年度決算で三年連続で過去最高の1070億円の赤字決算を出していてるはずで、そのうえこの額での買収ということですから確かにこの話がいかにとんでも無いかがわかります。どう考えても孫君は借金を踏み倒そうとしているとしか思えないのですけれど、この人日本をなめてるんでしょうかね。
経営状態としては日本テレコムの方がはるかに健全ですから、日本テレコムがソフトバンクを買収する方が健全だったのすけれど(実際にそういう話があったようですが)、これが逆にYahoo!BBの傘下に入るということで、今後日本テレコムとの契約を解約する企業も出て来るかもしれませんね。何て言ったって回線品質なんかより街頭のキャッチセールスに余念の無い会社ですから、日本テレコムの回線の保守部隊をリストラして赤装束軍団に編入なんてことも今後あるかもしれません。いやはや、恐ろしい世の中になったものです。
さて、ずいぶんとまた最近は暑い日になっておりますが皆様いかがお過ごしでしょうか。暑いと言えば相変わらずイラク情勢ですが、今度は日本人ジャーナリストが現地で襲撃に遭って亡くなるというまた大変な事件も発生してしまいました。現地報道では日本人と確認されて襲撃されたとのことで、かつてはこんなことは全く無かったはずなのですけれどね。
今回犠牲になったと言われている橋田信介さんは私も先日テレビで拝見したばかりですが、大変著名なジャーナリストで過去もいくつもの戦場に赴き、官製の報道では得られない貴重な情報を提供して下さっていただけに大変残念です。
それにしてもコイズミ君など政府関係者はこのことについてまともなコメントを残していませんが、日本人を狙って襲撃したのは現地の国民感情が悪化しているからに他ならないのにその根本原因に全く頭が回らないのは相変わらずですね。まぁコイズミ君は自分のことで今いろいろ問題が沸騰していますから、それどころでは無いのかも知れませんけれど。六月には東京地裁で例の裁判の第二回公判が開かれるようですからお忙しいのかもしれませんし。
ところでこういうことが起きると、前回の人質事件みたいにやはり自己責任とか自作自演とか言って批判する人が出てくるんでしょうかね。まぁ今回は政府の方もデマメールなども流していないのでああいう政府翼賛キャンペーンに引っかかる人も少なさそうですが(:-P。
それにしてもまだ五月だと言うのにまるで真夏のような暑さです。こうなると何とか暑さを紛らわしたい所ですが、日本ではやはり伝統的に怪談話をするというのがいいかもしれません。まぁ四谷怪談などの伝統的な話も良いですが、しかし昨今の業界ではこれに負けないほどのぞっとするような話を時々聞くことがあります。企業のセキュリティ担当者にしてみれば、ゲイツ君からセキュリティホールのアナウンスがあるたびにぞっとするので夏場などは快適な清涼感を味わえているのではと思いますが、最近はあまりこう冗談でも済まないようなことが起きているようなのですね。
と言ったわけで、今日はMS怪談物語と題してお届けしようと思います。
1、感情を操作するOS
先週の記事の最後に、MSの研究部門が「ハードディスクの容量が増えるので今後はデータの削除をすることが不要になる」と言っていたということをお伝え致しましたが、結構これについてはいろいろ反響を頂きました。まぁ、普通に考えるとゴミばかり溜まっても効率が悪くなるばかりでなんの価値も無いことくらいわかりそうなものなのですが、ひょっとしてMSはゴミデータのデジタル情報を燃やして発電したりリサイクルしたりする研究でもしているのかもしれませんね(:-P。
ただ、先週私もうっかりしていて、このページの下の方にある下記の一文の存在を見逃してしまっていました。
Microsoftの研究者は現在、ユーザーの感情とコンピュータを結びつける取り組みにいそしんでいると説明する。
一体この人達は何をやろうとしているのでしょうか。ユーザーの意思をコンピュータに的確に伝達するというのなら解るのですが、感情とコンピュータを結びつけるというのは。うーむ。喜怒哀楽をコンピュータに情報伝達して、パソコンがユーザーと一緒に怒ったり泣いたりするというものなのでしょうか。うっとうしくて仕方がないような気がしますけれど。
ひょっとしたら実は逆で、この人達はコンピュータからユーザーの感情をコントロールするなんて言う技術を密かに開発しているのかもしれません。Windowsが落ちてもウィルスにやられても、これは仕様です、と言う感情をユーザーに与えることで、不平不満を抑え込んで従順な民衆を作り上げようと言う、なるほどこれだとMS帝国も当面安泰といえるでしょう。
でも、なんか今でも既にコントロールされているような気がするのは気のせいでしょうか。ひょっとしてこの技術、密かに既に実用化されているのかもしれませんね(^^;。
2、忍び寄るMSの影
去年、Windows製のATMにウィルスが感染したという事件があったことをご記憶の方も多いと思います。これ、まさに自業自得を地でいっているような世界でしたが(取引が不能になったことによる損害賠償の訴訟が起きてもおかしくない話ですね)、まぁこんなもの海の向こうの話ですし日本ではあまり関係の無いと思われていた方も多いでしょう。百五銀行でWindowsを導入なんて記事もありましたが、地方の話ですし自分にはあまり関係が無いと対岸の火事としか思われていないかもしれません。
しかし、実はその件で、大変な恐怖体験をされた方がいらっしゃったようなのです。
はじめまして、いつも楽しみにゲイツ君を読ませていただいております。
ほんの数時間前のことですが、恐ろしい物を見てしまったので、メールさせて いただきました。もしかすると当たり前、周知の事実なのかもしれませんが 私の周りの人間も一様に怖がっておりましたのでお伝えいたします。
給料日もすぎ、懐がさびしかった為に、私の勤め先の地下にある、とある銀行のATM に向かいました。
業務中でしたが缶コーヒーが欲しかったこと、その金すら財布に入っていなかったこ となどもあり、トイレに行くと嘘をついた同僚に心の中で謝りつつ、エレベーターで地下に降りました。
ビルの地下の一角にその恐怖の部屋はありました。
ATMを3台置くと手狭な8畳間程度の空間です。
給料日の次の日のためか休み時間でもないのに多くの方が並んでいました。
多少異常に思いましたが私も並ぶべく部屋に入りました。
部屋に入ってすぐに多少異常に思った原因をすぐに発見しました。
ATMが3台あるにもかかわらず、2台しか使われていないのです。一列に並んでいるのに誰も空いている3台目を使おうとしません。私も不思議に思いましたが、何かの処理中であろうと思いその時には確認せずに待つことにしました。お金が詰まったりすると一時的に受付を中止してATMが"処理"をはじめることは良くあります。それだろうと思っていました。
10分以上経ち、10人以上がATMを操作し、私は列の一番前にきました。それまで誰も3台目を見に行きませんでしたがそろそろ処理が終わっているであろうと思い、私は画面を覗きに3台目に近づきました。
そのとき。
衝撃的な画像が目に入りました。私見たのはあの見慣れた青い画面だったのです。
なんということでしょう。某み○ほ銀行のATM(○KI電器製)はWindowsOSで動作している のです。
この機械は信頼性が第一なんじゃないですか?信頼性が第一だからこそ タッチパネルを押したあとの応答性が悪くても、皆さん我慢して使っているんじゃな いですか?
セキュリティは?暗号化とかしていないの?どのくらいで再起動しているの?ネット ワーク弱いじゃん?
パッチは誰があててるの?FATだろうかNTFSだろうか?GUIなんて30枚もないじゃな い。なぜWindows?
衝撃のあまり私が固まっている間にも世界の時間は流れていました。
ブルーバックだった画面が突如真っ黒になり、PHOENIX BIOS...という文字が。
次にCeleron433MHz。続いてメモリカウントが始まり128MBでとまりました。
カウントに20秒ほどかかったでしょうか。非常に遅いです。
KeyboardInitialize、MouseInitializeと続きます。MouseとKeyboardのインターフェースがあるのですね・・・
画面が変わりAHA2910...と表示されます。SCSIBIOSもInitializeされ、ぶら下がっているHDDの型名が表示されました。HDDも搭載しているのですね・・・・・・
私が愕然としながらも出てくる型名を、頭と携帯電話に収めているうちにOS起動シークエンスに入っていました。出てきた文字はOS loader V4.0。起動してくるものがすでに想像できていました。
ところが、次に表示されたなじみの青い画面の上にはまたもや期待を裏切る文字列 が。
WindowsNT4.0 ServicePack 5
なんてこと。最新のServicePackではありません。SP6でなければ当てられないパッチもたくさんあると言うのに!
もはやお金を下ろすどころではありません。次にどのように期待を裏切ってくれるか私は興奮していました。
まだ並んでいる方々はいきなり変な行動をとり始めた人間がさぞ奇異に映ったことでしょう。
監視カメラの向こうの方は携帯で写真を撮っている不審者に注意を向け始めたことで しょう。
後日呼び出されるかもしれません。
Celeron433だなぁと思わせるゆっくりした起動がやっと終わり、Windowsへログオンの画面が表示されました。この時点ではNTのサービスで起動して、画面をのっとってATMのサービスをはじめるのであろうと思っていました。ところが、なじみの「Ctrl+Alt+Deleteを押してください」の画面は一瞬で消え、「Windowsへログオンしています」の文字が!
なんと。パスワードが設定してありません。誰でもログオンできます。NTFSにも簡単にアクセスできてしまいます。なんということなのでしょう。
OSが起動し終わりました。スタートアップで実行されるATMのプログラムの直前にはデスクトップにマイコンピュータのアイコンも見えました。英語版でもないようですね。でも、この時点ではすでに日本語版を使っているかもしれない、というのは既に予測の内に入っていました。
プログラムが起動します。あるいは起動済みでなにか検査プログラムのような物を実行していたのかもしれませんが。
いきなりブルーバック画面が表示されました。
数秒後、またBIOSより起動が始まりました。
私の経験上ブルーバックになったあと、OSが落ちるというのはかなり致命的なプログラムのバグなのですが、この銀行大丈夫なのでしょうか。
ちょっと前にイロイロあったのは事実ですがその後何もないので大丈夫だと油断していました。
えっ?OSの所為なんじゃないかって?
これまた私の経験ですが、NT系でOSがブルーバックを吐くと、何らかの仕掛けをしていない限り自動でリブートいたしません。無論その仕掛けがあるかもしれません何せ銀行、何せATM、何せMicrosoftですから。
イロイロと考えているうちに二回目のリブートも終わったようです。味気ない白ベタ の画面に「しばらくお待ちください」の青文字。直後にまた味気ない青ベタの画面に白抜きの理解不能な文字。クラッシュです、やはりもう一度リブートするようです。いい機会ですからもう一度BIOS名や使用機材の型名を復習しましょう。携帯で画面の写真をとっても、キッチリ撮れているか不安です。
携帯だってコンピュータ、自分の頭脳よりは信頼性が落ちますから。
三度目のリブートを見送って、一息ついて辺りを見回しました。予想外な物を見つけ たショックと、銀行に対する不安と、MSに対する不満と、誰かにしゃべりたい興奮が私を満たしていましたが、ココでやっと我に返ったわけです。アレだけ並んでいたお客さんは一人もいませんでした。当然ですね。
3台目のATMは待っても復旧しそうにありません。頭も冷えたところで当初の目的だっ たお金を下ろし、職場に戻りました。同僚は心配していたようです。30分も戻ってこないのでトイレに探し行き行方不明なので、上司に報告したようです。上司も怒っていました。
ですが、我々もコンピュータシステムに片足を突っ込んだ仕事をしている身です。上司と同僚を集めて今あったことを話、証拠の携帯の写真を見せると、「MSだからなぁ」という言葉で全て終わってしまいました。あぁMSは偉大です。彼らは中小企業内の上司と部下の間で起こるトラブルを解消するためにあえて普段から汚名を着てくれているのでしょう。ありがたいことです。
管理部の人間にも話をしておきました。全然誇張していないのに、内容が誇張しているように聞こえるのは困った物です。携帯で証拠をとっていたから良かったものの、証拠がないと単なる嘘つきサボりヤロウになってしまいそうです。話している本人が嘘っぽいことを話しているなぁと思うのですからいかんともしがたいです。ですが、おかげで我が社の出入金システムはみ○ほ銀行様から別の銀行に乗換ることになりそうです。個人的にもあのような機材を使っている銀行に自分の給料が振り込まれるのはあまりいい気がしません。
だって、ATMをばらしたら個人の入出金履歴が表示されそうじゃないですか。
最近ATMをショベルカーで盗んでいる輩は、もしかしてそれが目当てだったりするのではないでしょうかね?組み込み機材のはずなのにマウスインターフェースまでついているのですからもうこれは持っていってくれといわんばかりじゃないですかコレは。
ホントにもぅ。困ったものです。
いやはや、これは確かに大変な恐怖を体験されたものです。まさか私もWindowsNT SP5でしかも普通のパソコンでATMを動かしていたとは思いませんでしたが、これはまさに13日の金曜日とかエクソシスト並の恐怖でしょう。ヒッチコック監督もWindowsがある時代に生まれていればもっと恐い映画を撮ることができたかもしれません。
あと、この銀行当初の予想に反して今期は黒字決算だったようなのですが、WindowsのATMから間違った金額情報が送られていないかどうかチェックした方がいいかもしれませんね(^^;。ともすれば粉飾決算の疑いをかけられかねませんから注意が必要です。
さて、今日はこんな所で終わりです。怪談話をお届けするには少し時期が早かったかもしれませんが、まぁMSとつき合っていては多かれ少なかれ一年中こうした恐怖と隣り合わせでいることも多いと言う話もあります。いやはや、早くこうした恐怖と隣り合わせの生活から脱したいものですね。
ところでこのMSですが、よせばいいのに最近はアドベンチャーゲームなどというのものにも手を出しているようです。まぁアドベンチャーゲームなら恐怖体験を味わうというのはあってもよさそうに思うのですが、どうもこの会社、今のところ恐怖というよりはお笑いの世界に専念されているようにも見えるのですよね。
と言いますか、アドベンチャーゲームの解説を、技術情報データベースに入れるという発想が私にはさっぱり解らないのですが、なんでこういうものを載せておくのでしょう。何か技術者にとって有益な情報でも含んでいるのでしょうか。ひょっとして何かの暗号ですかね。
まあでも、MSの製品を使う事自体、アドベンチャーゲームみたいなものですけれどね(:-P
それでは、また来週まで。さようなら。