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http://allabout.co.jp/career/corporateit/closeup/CU20040516A/index.htm
皆さんは、古くなったパソコンをどう処分されていますか?
「知り合いにあげた。オークションで売った。」
「新しい機種の下取りに出した。」
色々な処分の仕方がありますが、パソコンに入っていたデータについてはどうされましたか?
「きちんとフォーマットして処分した!」
いえいえ、それだけでは不十分です。フォーマットだけではパソコンに入っているデータは消えません。
皆さんが処分したパソコンの中にプロバイダーへアクセスするIDやパスワード、住所録や電子メールのアドレス帳が入っていて、第三者が読み出せば、これは個人情報漏洩です。
では、なぜフォーマットでデータが消えないのでしょうか?
●ハードディスクの中はどうなっているの?
ハードデイスクの構造は左図のようになっています。
ハードディスクには2つの部分があり、1つはファイルを管理している部分(図の上で線が出ている部分)で、もう一つが実際のデータが入っている部分です。(図の下)
ファイルを管理している部分にはファイル名やハードディスクのどこにデータが入っているかの位置情報、また作成日等の情報が格納されています。
マイコンピュータでハードディスクをダブルクリックすると、ハードディスクに入っているファイルの一覧が表示されますが、この時ファイルを管理している部分を使って表示しています。
またファイルのアイコンをダブルクリックすると位置情報からハードディスクに格納されているデータにアクセスして、ファイルの内容が表示されます。
●フォーマットって何をしているの?
ファイルをゴミ箱に入れたり、ファイルを削除するとこのファイルを管理している部分が書き換えられます。試しに青いファイルを消してみましょう。
ファイルを管理している部分が書き換えられて、青いファイルの位置情報などが消されますが、データ(右図の青い部分)はそのまま残ります。
フォーマットという作業も同じで、ファイルを管理している部分だけをきれいにし、実際のデータ部分はそのまま残ります。
つまりフォーマットを行いパソコンを処分したとしても、ハードディスクの中に残っているデータを取り出すことができるわけです。このままでは住所録やアドレス帳等の個人情報が漏洩してしまいます。
●どうしたらいいの
パソコンを処分する時はハードディスクのデータを完全に消す必要があります。
ウィンドウズの場合
フリーソフトやシェアウェアが色々と出ています。これらのソフトを使って消去します。
→ Vector ディスク用ユーティリティ
http://www.vector.co.jp/vpack/filearea/dos/util/disk/
マッキントシュの場合
MacOSの場合はハードディスクにゼロを書き込んで全てのデータを消せるようになっています。
「MacOS X」以降の場合は「ディスクユーティリティ」を、「MacOS 9」の場合はドライブ設定を起動し、オプションで「全データを"0"にする」を設定してフォーマットします。
※新しいMacOS Pantherではメニューに「確実にゴミ箱を空にする」が追加され、ランダムなデータを7回上書きすることにより復元を不可能にしています。
ハードディスクのデータ消去作業は個人でも企業でも必要です。やり方がわからない、また台数が多い場合などは有償でデータ消去を行っているサービス業者もあります。
倒産企業で、倒産時のゴタゴタからデータ消去がうやむやになり、資産処分としてパソコンが格安で放出されました。実際にパソコンを買った人が個人情報を見つける事件も発生しています。
●さらに詳しくは
電子機器メーカーで構成する電子情報技術産業協会(JEITA)からパソコンを廃棄/譲渡する際に行うべきHDDデータ消去に関するガイドラインが発表されています。参考にしてください。
→ パソコンの廃棄・譲渡時におけるハードディスク上のデータ消去に関するガイドライン
http://it.jeita.or.jp/perinfo/committee/pc/HDDdata/
関連サイト
個人情報保護法
http://allabout.co.jp/career/corporateit/subject/msub_kojin.htm