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住基ネット差し止め訴訟[訴訟を支援する会ニュース]【原告・斎藤貴男さんの話等】
http://www.asyura2.com/0401/it05/msg/448.html
投稿者 なるほど 日時 2004 年 4 月 29 日 13:31:55:dfhdU2/i2Qkk2
 

2004 年3 月26 日
訴訟を支援する会ニュース
住基ネット差し止め訴訟を支援する会
共同代表:伊藤成彦・小田中聰樹・北野弘久・田島泰彦・福島至・星野安三郎・村井敏邦)(
E-mailiijima20@pf7.so-net.ne.jp 〒東京都中野区本町6 −22 −16 −805 164-0012 ()飯島
URLhttp://www005.upp.so-net.ne.jp/jukisosho/ TEL03-5328-0656FAX03-5328-0657

「早期結審」壁ち破るのを打
裁判長被告・国「主張撤回」通告がにを
1 月27 日東京地裁民事25 部(斎藤貴男原告)第8 回口頭弁論

1 「早期結審」のを壁打ち破る!
裁判長被告・国「主張撤回」通告がにを1 月27 日東京地裁民事25 部(斎藤貴男原告)第8 回口頭弁論東京地裁・民事25 部(綿引万里子裁判長)において、ジャーナリストの斎藤貴男さんが原告になっている住基ネット差し止め訴訟の第8 回口頭弁論が開かれました。
このなかで綿引裁判長は、前回の口頭弁論時(昨年11 月)に示した「早期結審」の方針に原告弁護団が重大な決意を持って反論したことを受けて「結審」の姿勢を改め「弁論続行」を決めて、被告・原告の双方に積極的な主張・反論を求めました。また同裁判長は、被告・国側にたいしてプライバシー権に関する主張の撤回を求めるという異例の訴訟指揮をおこないました。原告弁護団の奮闘によって、裁判の新たな局面が切り開かれました。
 弁護団は昨年末に民事25 部にたいして「審理打ち切り」の姿勢を批判する申入書を提出し「面談」を求めて、裁判所との交渉を実現しました。弁護団は「面談」のなかで「審理、打ち切り」の不当性を具体的に指摘する論争を展開するとともに「長野県の侵入実験」についての新たな主張と、これまでの主張を再整理した準備書面を提出し、審理続行を強く求めました。全国弁護団の英知を結集し、重大な決意をもって臨んだ弁護団の奮闘によって「早期結審」という裁判所の厚い壁を打ち破ったのです。さらに加えて、裁判長による異例の訴訟指揮をも引き出したといえます。

被告の暴論を退ける

この日の東京地裁615 号法廷は、綿引裁判長の「早期結審」の姿勢に危機感をわかせた首都圏の原告と支援者でビッシリと満席です。原告側席では、原告の斎藤貴男さんと、山本博弁護団長を筆頭とした10 名の弁護団が、重大な決意を持って裁判長に注目しています。
 法廷内の視線を一身に浴びながら、綿引裁判長は、緊張した様子で国の代理人に向かって告げました「平成15 年9 月12 日の最高裁判。決(早稲田大学名簿提供事件・詳報は本紙0.N14 )が出ているなかで、プライバシー権に関する国の主張は、裁判所として是認しえない。撤回するかどうか検討し直すように。」 これにたいして、被告側の筆頭代理人(国の訟務検事)が、憮然とした表情を露わにして、「わかりました」と了解しました。口頭弁論が続いている過程で裁判官が国側の代理人に「主張の撤回」を求めるという、極めて異例の訴訟指揮がなされました。
 被告・国側代理人は、昨年7 月に提出した準備書面いらい「憲法13 条によってプライバシー権が保障されているとは言い難い」、という現在の法曹界の常識を無視した暴論を主張し続けてきました。これに加えて、今回の裁判で、被告(国)は「準備書面(5) 」を提出して、早稲田大学名簿提供事件の最高裁判決によっても「プライバシー権が認められたとは言い難い」という主張を行っていました。住基ネットの違憲性を否定するために国が持ち出したこの暴論は、判決を待つことなく弁論の過程で、裁判所から否定されました。裁判長から「撤回」を迫られた以上、被告側は撤回せざるをえないでしょう。今や、被告・国による反論の根幹部分が崩れ去ったのです。

原告:長野県「侵入実験」の重大性を詳細に主張
被告:「実験の内容が不明で反論できない」
裁判長:被告に現段階での反論を求める

原告側は、あらたな準備書面を提出し、このなかで長野県が実施した「侵入実験」を取りあげて「CS サーバーとCS 端末の管理者権限の略奪」「ファイア・ウォール通過の仕組みの発見」という実験結果は住基ネット本体に侵入し住基情報を自由に閲覧し改ざんしたのも同然である、と詳細に主張しました。
 この原告側主張にたいして、裁判長は「裁判所が求めていたものが出てきた」と応じて、反論を先延ばしにしようとする被告にたいして「この段階での反論を提出すること」を求めました。また「所要の措置」にかんする原告主張への反論も、被告に促しました。
 裁判長から原告にたいしては、長野県実験がどのような実験であったのかを説明する陳述書を準備すること、被告が提出した「電子政府・電子自治体の基盤である住基ネットの重要性」や「セキュリティ対策」の主張に反論することなどが求められました。裁判長は原告側が取り上げた様々な問題を審理の対象にする意向をしめしたうえで、次回期日を4 月20 日午前11時と決めて「弁論続行とします」と宣言しました。
審理は、いよいよ山場に向かって急展開です。

◆提出された書面◆
○原告側
準備書面7 長野県実験にふまえた原告の個人情報が漏洩・改ざんされる危険性
準備書面8 「所要の措置」についての追加主張
準備書面9 付番の違憲性
求釈明申立書国側主張の不明部分に対する釈明を求めるもの
○被告側
準備書面5 「電子政府・電子自治体の基盤としての住基ネットの重要性」
住基ネットのセキュリティ対策
「早稲田名簿事件裁判最高裁判決はプライバシー権を認めていない」
準備書面6 中野区が住基ネットに再接続したことについて

口頭弁論終了後に裁判報告会を開催

◆山本博・弁護団長の話
@地裁の裁判官が国の役人に向かってあそこまで言うのは、私が40 数年間裁判をやってきて初めてだ。裁判所は「あなた!国の代理人ともあろうものが、最高裁がああいう判決を出しているのに、それを無視するような書面を書いてはいけません」と、「ちゃんと最高裁が認めた路線の枠の中に入って、その枠の中で住基ネットが違憲じゃないということを書くべきであって、何でもかんでもプライバシーじゃないという無茶苦茶な暴論はもう通りません」、「糠味噌で顔洗って出直してこい!」と言ったわけですよ。これは、なかなかドラスティックな訴訟指揮だった。
A弁護団は、住基ネットの「抽象的危険」から「具体的危険」に一歩踏み込んで主張した。
これに対して裁判所も「やっと私のペースに乗ってきたわね」と言ったわけです。
 私たち弁護団は、この訴訟で、裁判所が差し止め判決を出すだろうという楽観はしていない。住基ネットは違憲だという烙印を押させるこれを実現したい。ただし、今日の裁判の進行をみると、裁判官は勝負しようといってきている。裁判所が早期結審の姿勢を改め、腰を据えて取り組みたいと言ってきた。われわれは勝負するかどうかというところに入ったんです。今日の訴訟指揮は、この集団訴訟の帰趨を動かすものだった。弁護団は、運動を広げることを基本にして、今日の裁判の進行にふまえて、全国弁護団の英知を結集して取り組んでいきたい。

◆原告・斎藤貴男さんの話
訴えを起こしてから一年半、世の中の動きを見ると、当初の原告意見陳述で述べたような心配がますます強くなってきている。どうもほんとに戦争しそうだ、いやもう参戦しちゃっている。今の状況は〈戦争の常態化〉と言える。徴兵制も、政治日程にのぼるでしょう。石破防衛庁長官はかねがね「命がけで国を守ることは喜びであって苦役ではないから憲法に違反しない」と言ってきた人です。こういう人が、現実に防衛庁長官に就任し、2 度も内閣で続けている。この人がイラクに自衛隊を出した。
この事実は重い。
 なによりも、日の丸・君が代の強制のように価値観を統一するためだけでも、徴兵制は意味があると、今の為政者は考えているでしょう。
 こんな心配をする状況証拠はいくつでもあります。
健康増進法の流れのなかでは、街で煙草を吸ったら、行政と警察と町内会が一緒になって逮捕するという戦前の隣組のような流れができている。そして、厚生労働大臣は、各自治体に健康手帳の発行を命じることができる。健康手帳なるものにそれぞれの人の病歴、検査歴が入力されていき、住基ネットのIC カードと一体化して、国民の健康情報も国家が一手に握る。状況証拠を積み重ねていくとそうならざるをえないシナリオが見える。
 住基ネットは、本当に、今のうちに息の根を止めないと大変なことになる。

<以下略>

http://www005.upp.so-net.ne.jp/jukisosho/news/news16.pdf



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「非国民」のすすめ 斎藤貴男著 健康は国民の責務?−喫煙者は「非国民」か
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