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OSは消えゆくのみ?【がんばれ!!ゲイツ君】
http://www.asahi-net.or.jp/~FV6N-TNSK/gates/column212.html
先週、懸賞に応募したために個人情報が漏れてその結果Yahoo!BBから勧誘を受けるハメになった事例をご紹介させていただいたのですが、似たような懸賞に応募したことがある、との情報をいくつか頂きました。
で、その中にあった傑作な懸賞が、一等がAIVOで、副賞がYahoo!BBだったそうなのですが、副賞にYahoo!BBってひょっとしてあのモデムを差し上げますと言うことでしょうか。そんななもの金を払っても受け取りたくないと思うのですけれど。これだと、懸賞全体の商品価値はマイナスになってしまう恐れがあるように思うので(懸賞ではなくロシアンルーレットです)、公正取引機委員会はさっそく指導をするべきですね。
昔「おめでとうございます!あなたは何万人の中から選ばれました」などと言われて何十万もする通信教育の教材を売りつけるような詐欺まがいの商法が流行りましたけれど(今でもあるのかもしれませんが)、「懸賞に当たりました!おめでとうございます。商品はこのモデムです」でしたらそれと何も変わりませんね。
ちなみに、今回情報を頂いた方もYahoo!BBに当選(笑)したとのことで、当然ながら断ったそうですが、案の定それ以降似たような電話が掛かってくるようになったそうです。こういうことばかりやっているからyahoo!BBもいつまで経ってもまがい物の会社としか思われないのですよね。本当にそうだから仕方がないという話もありますけれど。
さて、一週間のご無沙汰でしたが皆様いかがお過ごしでしたでしょうか。もうそろそろ五月の連休にもなるということで、各地の行楽にお出かけになる予定を立てられている方も多いかと思います。
それにしても先日から話題にしていますイラクの事件ですが、これほど世論が明確に分かれた事件というのも今まで無かったのではないかと思います。なんか海外では軍隊の派遣の是非が元で口論になって殺人事件まで起きたとか。まぁこれは極端な例ですが、こうしたことを真剣に考える良い機会になったという面もあるでしょう。
先週は私の所にも沢山意見をいただきました。こちらのページを運営されている方とか。
あと、例の「自作自演」などと言われている話についてはこういったページもありますのでもしよろしければ参考にしていただければと思います。
しかし、イラクもファルージャで停戦したと思ったらまた子供を含めた民間人が多数銃撃されるなんて事態になっているようで、おかげで各国の軍隊もスペインに続いてノルウェーやポーランドも撤退を検討し始めていますし、ニュージーランドなどは撤退を決定しましたね。
一方我らが自衛隊は治安が悪化したためにほとんど活動できず、しょうがないので日本政府はフランスのNGOのACTEDに支援して給水をやってもらうように頼んだとのことです(^^;。まぁ何もしないよりはずっとましですが、それなら自衛隊は何のためにいるんでしょうかね。
ちなみにフランスのNGO(ACTED)の方々は、特に住民に銃撃を受けたり人質に取られたりすることもなく人道支援活動をされていますが、これについて今年1月に日本国際ボランティアセンターの熊岡氏が国会答弁の中で述べていました(こちらのサイトなどに情報があります)。つまり、NGOの方々は武器を持たないことと、政府や軍とは距離を置くことで逆に自らの身を守っているとのだそうです。逆にそうでなければ本当の人道支援なんてできないのですよね。そういう活動をされている方にとっては、自国の軍隊が派遣されて来るのは逆に身の危険に繋がるというのは当然でしょう。
サマワでもオランダ軍がこないだも砲撃を受けるなどすっかり派遣の大前提である「サマワは紛争地帯では無い」なんて状況からはかけ離れている状況ですし、膨大な維持費を垂れ流すばかりだし住民には反対デモも起こされるしでもう自分の保身以外には自衛隊を置いておく理由は全く無くなっていると思うのですが、どうですかねコイズミ君(^^;。
さて、こんな感じで世間は相変わらず物騒な状態が続いておりますが、業界でも先週はまたきな臭い話題があったようで。例のJPEGの特許問題で大手メーカーが米国のForgen Networks社から訴訟を受けたようですね。
この件、以前もちょっとお伝えしたことがあるのですが、どうもUNISYSと言いSCOと言いこの会社と言い世に広まった技術を後出しジャンケンみたいに横取りして阻害しようとする会社というのは後を絶ちませんね。こういう完全にユーザー不在で不毛な争い何も液を生み出さないのですが、やはりこれは中松先生のお告げ通りサブマリン特許を国策にして対抗でもしないと駄目かもしれませんね(^^;。
まぁ冗談はともかく、それ以外の注目されるニュースとして、さきごろIDCが、2007年までにWindowsのシェアは58%までに落ち込むだろう、という予測をしたことが話題となりました。
そう言えば最近、iMacの販売金額をYahoo!が間違えたおかげでオンラインの注文が数億台殺到したという事件があったようですが、まじめにこれを売っていると一夜にしてMacのシェアがダントツになっていたのですが、まぁそこまで面白い話にはならなかったようで(^^;。
ただ、この三年後には58%になるという数値は、現実的なものかどうかと言うところは、少しまじめに考えてみるのも面白いかと思います。少なくともこの位のシェアになれば競争原理も働きますし、セキュリティホールやウィルスのなどの影響度もそれだけ小さくなります。
シェアということを考えた時に、現在利用されているPCは企業内で使用されているものがその多くを占めているのですが、そういった方面には例えば現在のAppleは全くと言っていいほど力を入れていませんし、オフィスのソフトの縛りがある会社ではそう簡単にドラスティックな変化が起きる可能性も少ないように思います。 しかし、現在PCのハードウェア価格は相対的にかなり下がった現在においても、Windowsやオフィスのライセンスは相変わらず高く、またTCOについては全く下がっていないのが実情です。最近ではとうとうアルファベットがZまで来たNetskyなどのウィルス対策や、昨今巷をにぎわしている情報漏えいを防止するための手段の対策など、企業側としては今も様々なガイドラインを作っている所が多いですが、それにかかるコストも大変なものです。
前者で言えばアンチウィルスソフトの導入、パターンファイルのアップデート、さらにWindowsUpdateの定期的な実行。およぼそれらが実際に社員が徹底して実施するかどうかを管理することなどが上げられるでしょう。出所が解らないメールに添付されて来たファイルは開かない、というかつての原則だけでは対応仕切れなくなって来ていますし。またセキュリティホールについても、MSは穴の存在が解っていても一ヶ月に一回しかパッチを出さなくなってしまっていますから、その間に新手の脆弱性の攻撃などがあったらシステム側では対応などとうてい出来ません。
あと、今ワームメールのほとんどは本文やタイトル英語で記述されているので、大抵の人はそのまま開くことは無いので救えている所もありますが、これが例えば日本語で「お世話になります。添付の文章についてコメントを願えますでしょうか・」などと言うメールが知人から来て、それが拡張子が偽装されていたりなどしたら、おそらく大抵の人はそのまま開いてしまうでしょうね。もしくは既存のメールの文面を自動的に検出してその冒頭をメールの本文ににするなどでしたら(OutLookなさほど難しくなさそう)、万国共通で被害が甚大となりそうです。企業としては取引先にウィルスメールなんて送信してしまったら取り返しが尽きませんから(最近もこれをやって信用を無くしてしまった会社がありましたけれど)こうした点の対策についてコストをかけてしまうのは止むを得ない所もあるでしょう。ここらへんのコストはPCが導入された当時はどこの企業でも考慮していなかったものだったのですけれどね。
現在のような個々のPCにローカルで機能を持たせているようでは、こいった管理コストはいつまで足っても減らないわけで、それも社員まかせですから確実に管理できているとも限らないわけです。
第二に、現在企業では省スペースを目的としてノートPCの導入が盛んですが、例えばこれについても、ノートPCの場合は盗難の恐れが十分考えられるため、現在色々な方法で暗号化を実施したりハードウェア的なセキュリティガードを書けるなどの対応をしていますね。
ただ、こうしたディスク自体を暗号化してしまうようなものは、例えば他のOSとのマルチブートができないなどの制約がありますし、当然ながら導入するコストや、各個人のPCにセットアップする手間も馬鹿になりません。アプリケーションのアップデートなどをリモートで実施するソフトウェアというのもありますが、オフィスなど巨大なソフトになるとネットワークの帯域の問題などでアップデートが自由に出来ないのが実情です。
と考えると、今後はネットワークコンピュータ的な発想に戻っていくことは十分考えられるかと思います。PCにログインすると、あとは実際はローカルのディスクは何も使わず、サーバーのアプリとディスクのみで操作ができると、例えばWebブラウザのみあればその中で全てののアプリケーションが動作するとなれば、その上に載っているOSなてどうでもも良くなるわけで、結果としてWindowsのようなコストが掛かるものを買う必要も全く無くなるわけです。
で、インターネットの回線も今後ますますブロードバンド化が進むと、自宅からでも会社のサーバーにIP-VPN経由でログインして仕事をするということが一般的になることも十分考えられます。ノートPCなんて紛失すると大問題になるような物騒なものを持ち歩く必要も無いわけです。
そうなると、家で会社の仕事をするからWindowsにするという理由も全く無くなるわけですね。家のPCに会社のソフトを入れるというライセンス的に問題になりそうな手段を執ることもありません。
あと、個人で利用するPCについては、現在Linux上にてシームレスにWindowsソフトを動作させるミドルウェアいうのが話題となっていますが、これがもしまともに動作し、かつ記事中にあるようにIBMが全面的にバックアップをするというのであればかなり変わってきますね。
現在PCのハードウェアの性能は一時期に比べると非常に高くなっていますし、エミュレータ経由でWindowsアプリケーションを動作させることも全く問題は無くなって来ています。
で、現在の市場価格から2割引き位の価格で、かつウィルスやセキュリティホールの心配もWindowsほど不要で、なおかつWindowwsアプリはそのままインストールできてシームレスに動く、なんていうものがIBMのサポート付きで販売されたらかなり話題になるでしょうね。まぁ現在はMSの例のしばりがあって各メーカーともWindowsOS無しのPCがなかなか販売できない状態にありますが、それさえなければ、個人ユースのOSシェアはかなり伸びることが予想されます。
といった事を考えると、さきの記事にあったWindowsのシェア58%というのはかなり現実味を帯びた数値かと思います。ただ実際にここまでパラダイムが起きるのは三年という期間では少し短すぎると思いますけれどね。今のPCの買い換え需要がそれほど急激にも進みませんし、多分あっても5年くらいではないかと思います。まぁでも、シェアの変化が起きるとしたらこういった方向でしょうね。
ちなみに、我らがバルマー君はいつもの調子で相変わらず楽観的な発言をしているようです。しかし、相変わらず面白いお方ですね(^^;。例えばこの中でWindowsはどのプラットフォームよりオープンだ、なんてことを言っているようなのですが、その根拠がWindowsAPIがどの製品のものより広く使われているからだそうで。それはただ単にシェアが大きいからそうなっているだけでしょうって。WindowsのAPIが無いとWindowsのアプリは開発できないわけですし、APIを公開していないOSなんてのも普通は有り得ませんしね。世界一ウィルスやワームに対してオープンだというのなら正しいと思いますので、もう少し言葉は正確に使って欲しいものです(^^;。
というわけで、今日の所はこれで終わりです。今日は本当に久々にOSのシェアの話題をしましたが、関連の記事がありましたのでそれへのコメントという形で書かせて頂きました。ま、実際はOSなんてユーザーが目に見えない所で動くものですし、使う側にとってはアプリが快適に動作すればそれで良いのですが、健全な市場とそれに伴う正常な技術の発展という観点ではこういう考察も必要かと思いますね。
ところで、最近はメールやWebも携帯電話で出来る時代ですから、実際に個人でPCを持つこと自体、PCというものが趣味としない限りは廃れて行く可能性も十分にあります。今のように定期的にいろんなものをアップデートしないと世間に甚大な迷惑をかける可能性がある、なんてシロモノはとても家電製品ではありませんし、考えてみると一般人が触るようなものじゃありませんよね(^^;。
最近ではOperaのブラウザを搭載した携帯(PHS)も発売されたようですし(さすがにIEを携帯に搭載するなどということをしなかったのは大変賢明な選択です(^^;)、こうした流れになるとゲイツ君やバルマー君にとってはかなり致命的な話ですね。少なくともこれでブラウザとメールのみならPCは全く不要なわけですから。彼らにもライセンスフィーは一銭も入ってきません。
と言う状況をおもんばかり、これは早く手を打たないとマズイ!と思ったのかどうか知りませんが、最近携帯電話のユーザーに向けて「MSライブを楽しもう」などという企画がされたようです。
まぁ、実際にはこれ、フジ・サンケイグループでやっている企画のようなのですが、この名前だと一日中Windowsパソコンの前に座らされて延々とWindowsUpdateをさせられるような生き地獄の拷問を思い浮かべてしまうので、どう考えてもこれ名前を変えた方がいいでしょうね(^^;。
それでは、また来週まで、さようなら。