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http://www.asahi.com/english/svn/TKY200404270300.html
ディーン・タカハシ記者:マーキュリー・ニュース
米国西海岸時間2004年4月26日
ワグナー・ジェームズ・オー氏は、自分のことを普通の新聞編集者兼出版者だと思っている。しかし同氏が取材するのは仮想現実の世界なのだ。サンフランシスコ拠点の会社Linden Labが数年間かけて作り上げたオンライン上の地域社会「セカンド・ライフ」では、数千人の加入者が月額9ドル95セントの料金を支払って、自分の家や3次元の登場人物をデザインしている。加入者たちは、オンラインゲームでもなく、チャットルームでもないこの仮想現実世界で、実際には一度も会ったことのない人たちと付き合っているのだ。6月に開始されて以来、当初16の区域から成り立っていた世界は150区域にまで広がった。1区域は16エーカーという設定になっている。
この種の仮想現実が非常に「現実的」になり、現実の社会と平行して存在するかのようになったため、今ではジャーナリストまでいる。Linden Labはオー氏を雇い、「セカンド・ライフ」での出来事をウェブログに掲載しているのだ。同氏は自分のパソコンでこの仮想現実にログインし、人々の生活を観察しつつ参加している。現実世界では36歳のフリーのジャーナリストだが、この世界ではハムレット・リンデンと名乗り、白いスーツを着て、長髪にヒゲの自分の姿に似せたアバターで登場している。「古代ギリシャの広場のように創造的で、驚くほど多様な世界だ」と同氏は語る。加入者たちは自分の仮想現実世界の出来事に関心を持つ必要性を感じているため、仮想現実ジャーナリズムは人気が高まっている。「ゼア」や「シムズ・オンライン」など他の仮想現実世界には新聞がある。
オー氏はLinden Labが仮想現実世界に税金を課すやり方に、住民が反対運動をおこした話なども取材するが、ほとんどは登場人物についての話を書いている。例えば、現実ではホームレスだと主張するキャサリン・オメガさんの話。インターネット接続と電気をかすめとって仮想現実にアクセスし、「セカンド・ライフ」で大邸宅を建てている。最近では世界が大きくなりすぎたので、「他のジャーナリストも雇ってほしいと思っている」と同氏は語る。 (04/27)