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2004_04/20番外編 がんばれ！！ゲイツ君番外編６８
http://www.asahi-net.or.jp/~FV6N-TNSK/gates/bangai68.html
先週、ちょっとＭＳの月刊セキュリティパッチの話題をさせていただきましたが、さっそく先週今月分がリリースされたようで、パッチを当てられた方も多いのではと思います。内容はユーザー認証関係のバッファーオーバーラン対策など２０項目にも渡る、Windows自体を無防備にしてしまうものも含めてかなりの量のパッチリリースになっています。おかげでダウンロードが殺到してＭＳのサーバーがダウンしたりなどの問題が発生したようで。
まぁダウンロードが集中してサーバーがダウンしたのは自分らがバグを一杯出してそれを月一で一気にリリースするなんてことをやっているからであって自業自得なわけなのですが、しかし月一でパッチが定期的にリリースされるなんてことになったおかげでなんとなくＭＳのセキュリティホールも一時期に比べると少なくなったのではと印象を持たれる方もあるかもしれませんが、これは上記のリリースタイミングがもたらす錯覚に過ぎませんからお間違えにならないでいただければと思います(^^;。
しかし、最新のWindows2003のセキュリティホール対策も含め、これだけのバグの対策が一気に出てくるとなると、ゲイツ君が以前大々的にぶち上げていた「我が社は今後セキュリティを第一に考えます」宣言は一体何だったのかと言う疑問の声も多く挙がるのは当然でしょうね。その上こうなるとまだ見つかっていないセキュリティホールを彼らが隠し持っているという可能性も大きいわけですしね。
よく言われるようにこれを月刊誌にしてＣＤの付録にして配布するというのでしたらまだわからなくも無いのですが、そんなことをやるわけでも無いですし完全にＭＳの都合しか考えていないようなシステムですから批判の声が挙がるのも当たり前でしょう。少なくともパッチについては今回のようにかなり緊急度が高いようなものは随時出してもらわないとしょうがないですね。
さて、またまた一週間のご無沙汰でしたが皆様いかがお過ごしでしょうか。
まずはイラクの例の日本人拘束事件が解決して何よりでした。この解決ではイラクの聖職者協会が解放の仲介役を果たしたようですが（コイズミ君や日本政府に対してはかなり痛烈に批判していますね）、しかし今回の事件はいろんなことを考えさせられた事件だったと思います。
しかし、コイズミ君や政府筋などは、今回拘束された方々に対して日本政府の対応について謝罪するどころか、あろうことか彼らを批判までしているようですが、馬鹿も休み休み言えとはこのことでしょう。こんな人間は国民の命を守る一国の指導者たる資格など全くありません。
そもそも、NGOの人や報道関係者の方々などは、ずっと前からイラクで献身的な活動をしているわけで、今まではそんな事件など発生していないわけです。それがいきなりこういう事件が発生するようになった原因は、米軍によるファルージャの虐殺であり、それに対して無批判に駐留を続ける自衛隊の存在であるわけです。そういった反省も全く無く、彼らや家族の方々にねぎらいの言葉も何もかけようとせずに、被害者の責任を追求するなどというのは言語道断でしょう。
そのせいか、何か家族の方々にはネット上であらぬ中傷が飛び回り（自作自演なんてどういう神経していたらこういう発言が出るのでしょうね）、嫌がらせの電話などが殺到して（東京までタクシー１０台分頼まれた等ということもあったようで）、そのせいで体調を崩されたご家族の方もいらっしゃったようですが、これは戦争に反対したり戦地で死に損なって帰ってきた人間に対して石を投げて非国民扱いにした戦時中の状況とそっくりでぞっとしてしまいます。この件については米国のパウエル国務長官までもが批判しているようですね。（ちなみにこの記事ですが、朝日に以前はあったのに、現在は消されているようです。なんですすかね）
そもそもテロと言うなら、ファルージャで何の罪もない市民を片っ端から銃殺した（白旗を持ったまま殺されていた女性もいたようですね）米軍の方がよっぽどテロでしょう。テロという言葉の使い方が根本的に間違っていますね。
すでにイラクでは２／３以上の人達が自衛隊が不要だと言っていて、先日１４日にはとうとうサマワでも自衛隊の撤退を求める市民のデモが発生しているような状況で、これ以上無駄な税金を使って貧弱な給水しかできずに居座り続けるのはただの押し売りでしか無いでしょう。スペインは予定を早めて撤退することが決定されたようですし、日本も真剣に考えるべき時ですね。
さて、こんな感じで全く世間はどんでもない状況が続いていますが、とりあえず気を取り直して今週の話題に行きたいと思います。
先週、懸賞に応募した方がその情報を持ってYahoo!BBに勧誘を受けたという話をご紹介させていただきました。Yahoo!BBは以前にも街頭でくじを引かせてYahoo!BBに当たったように見せて勧誘させるなどという古典的な芸当をしていたことなどは話題になっておりましたが、どうも懸賞に応募した情報がそのままYahoo!BBに流れているようなうさんくささを感じられた方も多いのではと思います。
まぁ、通常でしたら懸賞などに応募するときはある程度の個人情報を書きますから、これがそのまま勧誘に使うことができるのでしたら願ったり叶ったりなわけですが、これについては以下のような情報を頂きました。
３月の終わりに次のような電話がありました。
相手「以前応募された懸賞についてなのですが、○○さんいらっしゃいますでしょうか？」
私 「はぁ、、妻はちょっと呼んでこないといけないのですが、何のご用件でしょうか？」
相手「以前応募された懸賞についてです。」
なんだか変な回答だと思いつつ、もし懸賞に当たったのなら本人でないといけないのかと思い
妻を呼んできました。
相手「先ほどご主人には詳しく言わなかったのですが・・・」
話の内容は、懸賞に応募された方でNTTのモデムを使われている方に、
（なんで懸賞に応募しただけで、NTTのモデム使ってること知ってるんでしょうね？）
Yahoo!BBにすると毎月××円お得、という内容で、
妻もYahoo!BBの悪い噂はよく知っているので断ろうとすると、
相手「うちの会社からは資料だけですので・・・」
妻 「じゃぁ、資料だけなら・・・」
私も、資料だけなら別にどういうことないと思っていました。
一週間後、なんとYahoo!BBから「お申し込み受付完了のお知らせ」が妻に届きました。
Yahoo!BBに申し込みが完了し、Yahoo! HAPAN IDとメールアカウントが記載されていました。
思いっきり慌てた私は、即刻カスタマーサポートセンターへ電話し解約手続きを行いました。
解約手続きはとてもスムーズで、好印象でした。
代理店が勝手に申し込んだような口調でした。
数日後、その代理店からYahoo!BBのご案内の資料が届きました（笑）
その資料には、Yahoo!BBの方が現在より月々1000円ほど安くなり、
後ほどYahoo!BBから受付確認の案内が届くと記載されていました。
ご辞退の場合には電話してくれ、と、なんとも言いがたい内容。
懸賞に応募しただけで、使用しているプロバイダーやモデムの機種まで調べ、
パソコンに詳しくない妻を呼び出させて、資料を送るだけと言っておきながら
本人の了解を得ることなく、Yahoo!BBへの申し込みを勝手にやってしまう、
このような代理店があるということは、Yahoo!BBにとっても大変迷惑な話
であろうと思いました。
また、Yahoo!BB側も、代理店を通じで申し込まれた内容を本人確認もなしに
完了してしまうというのは、いかがなものか？と思いました。
この件ですが、後で状況をお伺いしたところによると、懸賞に応募した情報が何かの名簿業者を通じて漏れていたというよりは、懸賞を主催していた業者自体がYahoo!BBの勧誘にこの懸賞の応募情報を横流しして使っていたということらしいです。そうなるとこの懸賞自体が当選が全く無い架空の懸賞で、ただ単に個人情報をかき集めてYahoo!BBの勧誘をするための目的で実施されたという可能性もあるわけですね。
ま、今だとインターネットを使った懸賞なんてのも多くありますし、そこでメールアドレスを入力させられる場合も多く、それを元にＤＭが送られてくるというのも経験がある方も多いかと思うのですが、個人情報の収集のみがが目的で当選者を出さない懸賞というのは実際にあるようで現実に問題になっているようです。当然景品表示法違反ですし、まぁそれ以前に詐欺なわけですけれど。
実際に今回のYahoo!BBの懸賞について当てはまるかどうかは解りませんが、例えば
１、当選者を発表しない
２、懸賞の応募に当たって、常識では考えられないような個人情報を入力させる。
３、懸賞の運営会社が明記されていない。
など、いくつか悪質な懸賞サイトを分けるポイントはあるようですね。実際に、ただの懸賞なのに「お子さんの年齢は？」など全然関係ない質問をしてきて、その後やけに学習教材関係のセールスの電話が掛かってくるようになったなどという例はかなりあるようで。
ま、現在でしたら「入力した情報は本来の用途以外には使用されることはありません」などの記述が明記されていることがほとんどですから、この手の記述がされていないと怪しいと思って間違い無いでしょう。
と言うわけで、この手の懸賞には皆様もお気を付けになっていただければと思います。あまりにも悪質だと思われるような憲章は、国民生活センターなどに苦情を言うなどの対処は必要でしょうね
ちなみに、上記のYahoo!BBの件で、本人の承諾も無しに代理店が勝手に契約を申し込んでしまうというのは一年前くらいに被害の報告が多数あって、これについてはYahoo!BB側も代理店の管理を徹底させると言っていたはずなのですが、実情は全く徹底されていなかったようです。まあ徹底されていたらあんな漏洩事件なんて起きないわけですけれどね(^^;。
さて、こんな感じで今日は終わりです。しかし、こんな感じで個人情報をあの手この手でかき集めてものを売りつけるようなことをしなければならないとならないとなると、そういう手間暇を考えるとYahoo!BBなどの情報漏えいした名簿を購入してSPAMをやった方が格段に手間がかかりませんしね。そう言えばSPAMは今年で誕生10周年であるとの話題もありましたが、なるほどSPAMが無くならないわけです。
ところで、最初に上記のようにSPAMを発信した人はまったく迷惑なものを発明してくれたものだとお思いの方も多いかと思いますが、発明でも庶民のためになる発明でしたら何も問題が無いわけです。で、その発明で有名なドクター中松氏が先日都内のホテルで「発明に関する国際的重大発表」を行ったようです。題して「サブマリン特許を日本の国家戦略に」だそうで。
米国の技術に日本が対抗するにはもはやこれしかない、とのことで、国家プロジェクトとすることで日本の技術を守ることが目的だとか。確かに今まで例のUNISYSの問題などサブマリン特許まがいのものに散々苦しめられてきた我々としてはひょっとしたら福音になるかもしれませんが、それを国家プロジェクトにするとはさすがに中松氏は発想の次元が違います(^^;、
いや、私この方は意外と好きなのですけれど（別に外部に害を与えておりませんし、とは言え選挙に投票はしませんが）、この調子でぜひとも例の第四世代携帯電話のサブマリン特許でゲイツ君から金を引き出して一儲けしてもらいたいものです。もしくはＭＳの携帯電話ってのもＰＣと同じで時々フリーズしたりするようなので、これを機に中松氏のサブマリン特許でＰＣともども安定して動作するようにしていただくとか。なにせ２３００件もの発明をされている方ですから、何かＭＳに役に立つ技術もあることでしょう。バルマー君の例のダンスにフライングシューズを使うなどもいいかもしれませんし。
いやはや、ＭＳもSunと手を組む暇などがあったら、ドクター中松氏と技術包括的提携を結ぶべきでしたよね(:-P。
それでは、また来週まで。さようなら。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。