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著者: ビルコム株式会社 プリンター用 記事を転送
2004年4月1日付の記事
ソーシャルネットワークとは
「ソーシャルネットワーク」と呼ばれるオンラインコミュニティサイトが流行の兆しをみせている。
ソーシャルネットワークとは、自分の友達と友達をオンライン上でネットワークする「知り合い系サイト」のことだ。「出会い系サイト」と「知り合い系サイト」が異なるのは、知り合う対象が「他人」か「知人」かという点である。
出会い系サイトは全くの他人同士が出会うのに対して、知り合い系サイトは自分の友達を介して、他人と知り合うところに違いがある。ソーシャルネットワークは2003年3月に米国 Friendster がサービスを開始して以来、世界中で400万人もの会員を集めていることで一躍メジャーになった。日本国内においても、昨年末から各社が形を変えて参入している。
日本国内のソーシャルネットワーク「知り合い系サイト」
IMJ 「Friend Map」
バリュークリック 「meetme」
ネットエイジ 「Gocoo」
グリー 「gree.jp」
イー・マーキュリー 「mixi」
この中でも、真の「知り合い系サイト」と言えるものは、「Friend Map」と「mixi」だろう。「Friend Map」では、自分のプロフィール項目に1つ1つ公開レベルを決められる。例えば自分の性別は友達にしか開示しない、自分の趣味は友達の友達まで開示するといった具合である。
「mixi」では、自分の知り合いから招待状が届かないとサービスに加入できないという制限を設けている。
各社、「自分の知り合いだから安心」という触れ込みで、じわじわと会員数を増やしているが、明確な収益源を確保しきれていないのが国内知り合い系サイトの現状である。ITバブルの経験から、会員数に依存する広告収入や一部有料会員化が困難であることは既に証明されている。
「知り合い系サイト」の進化形
米国では、知り合い系サイト=ソーシャルネットワークサービスが進化し、様々な目的ごとにサービスが展開されている。広い友人関係を求めるものから、履歴書を公開してビジネスにつなげるもの、趣味仲間や商品の情報交換や相談相手を探すものなど多様化が進んできている。
国内のサービスは、各社まだベータ版のため本格稼動しているサービスは少ないが、現在のサービス内容、機能だけでは一過性の流行で終わってしまう可能性が高い。
ユーザー同士の広がりだけを追求していては単なる出会いサイトと変わらず、ユーザーは飽きてしまう。かといって、深い信頼関係を構築しようと入会に規制をかけてしまうと、会員数を増やすことができず収益源を確保するのが難しい。
次回のコラム(4月15日予定)では、ソーシャルネットワークサービス「知り合い系サイト」自体で収益をあげるのではなくて、モノを売るためのマーケティング手法として活用する方法を提案したい。(記事提供:ビルコム)
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