★阿修羅♪ 現在地 HOME > 掲示板 > IT5 > 305.html
 ★阿修羅♪
次へ 前へ
ヤシン暗殺の背景を考える【田中 宇の国際ニュース解説】
http://www.asyura2.com/0401/it05/msg/305.html
投稿者 クエスチョン 日時 2004 年 4 月 01 日 22:05:34:WmYnAkBebEg4M
 

 その昔、僧侶は医者であり学者であり教育者でありマスコミ(情報発信
者)であった。大戦中、陸軍軍人より海軍軍人のほうが開明だったと聞く。
外の世界の情報に接する機会が多いからである。今、情報に多く接する者
と言えばインターネットをやる人々だろう。
 阿修羅の場合他の板からIT板にたどり着く人の方が、IT板→他の板
のパターンよりも圧倒的に多いとは思う。しかし、技術馬鹿になりたくな
い人は、下記のような記事を読むことはとても有益だろう。今現在、自分
たちがどういう世界に生きているかを意識することは、セキュリティにつ
いて考える時などとても大事なことだと思うからである。どういう世界に
生き、さらに外の世界への問題意識を持つかどうかで、同じセキュリティ
情報に接するにしても、気づきも理解の深さも全然違ってくるはずである。
これは、小生自身の体験と実感である。


ヤシン暗殺の背景を考える【田中 宇の国際ニュース解説】
http://www.tanakanews.com/blog/0403300849.htm

2004年03月30日08時49分


ハマスの「精神的指導者」といわれるヤシン師がイスラエル軍に暗殺されたことは、その背景や動機、なぜ今か、といったことなどに関して、いろいろな憶測を呼んでいる。

興味深く読んだ記事のひとつは、ロシアのプラウダの記事だ。「シャロンがヤシン殺害を命じたのは、自分の命を守るためだった。イスラエルの極右勢力は、シャロンがガザからイスラエル軍と入植者を撤退させようとしていることに強く反発しており、このままではシャロンは、オスロ合意を推進しようとしたラビンのように暗殺されていたかもしれない。イスラエル国内の極右勢力をある程度納得させるために、シャロンはヤシンを殺したのだ」といった読みになっている。

Making sense of Israel's madness Yassin murder
http://english.pravda.ru/mailbox/22/98/387/12339_yassin.html

もうひとつのポイントは、イスラエルのモサドが1970年代にハマスを資金面などでひそかに支援していた、ということ。イスラエルは、パレスチナ社会でほぼ唯一の政治勢力だったアラファトのPLO(社会主義・アラブ民族主義)の力を削ぐため、イスラム主義のハマスを台頭させ、PLOに対抗させるべく、ハマスにてこ入れしていた。

Analysis: Hamas history tied to Israel

Hamas is a Creation of Mossad
http://www.globalresearch.ca/articles/ZER403A.html

イスラエルは1984年にヤシンを逮捕し、懲役20年の刑を課したが、翌年にはパレスチナ側との捕虜交換協定に基づき、ヤシンを釈放している。捕虜交換協定という名目で「野放し」にした方がイスラエルにとってプラスになるパレスチナ側の人物を釈放するのは、イスラエルがよく行う「敵を作る作戦」である。

イスラエルがそのヤシンを殺したということは、イスラエルにとってヤシンの「敵」としての存在が「用済み」になったということを意味している。

シャロンがガザから撤退し、もうガザのパレスチナ人とはなるべくかかわらないようにするという「隔離政策」を本気でやるつもりなら、ヤシンのような「作られた敵」も必要なくなる。だからヤシンを殺したのだ、とも考えられる。

ガザでは従来、PLOよりもハマスの力が次第に強くなっていく状況が続いていた。ヤシンの死は、この流れを逆転させる。ガザでPLOが力を盛り返す可能性がある。そうなると、一時は危ぶまれていたガザと西岸との政治的な一体化を維持させ、パレスチナ側を安定させる効果をもたらす。シャロンはもしかすると、ラビンがやろうとしていたパレスチナ国家の樹立計画の続きを、ラビンの平和主義とはまったく逆のスタイルで達成しようとしているのかもしれない。

 次へ  前へ

IT5掲示板へ



フォローアップ:


 

 

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。