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Word文書の隠れテキストで判明したSCOの“最初の標的”【IT_Media記事】「invisible electronic ink」のメタデータ表示とは
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/0403/05/epc09.html
ニュース
2004/03/05 09:52 更新
SCOがMicrosoft Wordで作成したDaimlerChryslerの訴状では、当初被告としてDaimlerChryslerではなくBank of Americaの名が記されていた。Wordの機能を通じてこれが判明した。
米SCO GroupはこのほどDaimlerChryslerとAutoZoneを提訴したが、当初はBank of Americaを提訴する準備も進めていたことが、関係文書から明らかになった。
SCOがMicrosoft Wordで作成したDaimlerChryslerの訴状では、当初被告としてDaimlerChryslerではなくBank of Americaの名が記されていた。文書にこのような修正が施されたことは、「invisible electronic ink」と呼ばれるWordの機能を通じて判明した。
ワープロソフトには、文書に加えた変更の内容や、誰がいつ変更したのかを調べられる機能がある。こうした内容は通常、文書の読み手には分からないようになっているが、Wordでは、オリジナルの文書とその後加えた変更をすべて含んだいわゆるメタデータの表示が可能だ。
SCO文書の隠されたテキストの存在は、職場における問題を示すごく一例にすぎない。市場調査会社Vanson Bourneの「The Cost of Sharing」と題する調査報告によると、出回っている文書の90%はオリジナルから変更が加えられているが、回答者の57%は、自分の文書にメタデータが残っているかもしれないとの認識を持っていなかった。MicrosoftはWebサイトでこの問題を指摘しているが、Office 2003ではWord文書からこの隠されたテキストを「永久に削除」できる機能を加えたと記している。
SCOが作成したDaimlerChryslerの訴状の場合、このWord文書では2月18日午前11時10分まで、Bank of Americaが被告となっていた。訴状提出先の裁判所も、2月27日付でBank of Americaの本社があるカリフォルニア州から、DaimlerChryslerの本拠地であるミシガン州に変更されている。
原文へのリンク
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[Scott ArdStephen Shankland,ZDNet/USA]