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(回答先: Re: このような側面があります。 投稿者 一国民 日時 2004 年 4 月 22 日 01:51:34)
>「危機に瀕する聖なるもの」とは何ですか?
例示しましたように「人の命」です。
>「聖」なるものを「神」とするなら、神は危機に瀕することはないと思いますので
>神の名を出すのは人間の都合ですよね。
「聖」なるものを「人の命」とするなら、人の命は危機に瀕することはあると思いますので
人間の都合(善)です。
>「人間の尊厳」とするなら、これも「神」とは直接関係ないものなので、やはり
>人間の都合だと思います。
人間の都合(善)です。都合とは言っても、当の人間存在を造ったお方は神です。神は人間に、善と悪を識別する使命を与えておられます。それが神の御意志です。神から離れて(または退化・悪化の方向性を採って)人間が勝手に何かを為すという悪の意味合いでの「都合(悪)」ではありません。
>キリストや仏陀は「汝、神の名を語るべからず」みたいなことを言っていませんでしたっけ。
>イスラム教は自分の都合で神の名を語っても良いのですか?
それは、「汝、“みだりに(頻繁に)”神の名を語るべからず」ですよ。もっと貴重なものとして取り扱いなさい、という意味合いです。ただの一度でも語ってはならないという意味ではありません。
>宗教は、人間が広めた次点で、人間の都合や欲望で歪められた*神から離れたものと私は捉えています。
上記の*の位置に一国民さんは「完全に」を含意したいのでしょうが、実際には、神から完全に離れたものというのは、存在できませんので、私は「ほんの少しだけ」を含意させます。
>だから、要求や暴力に神の名を出す人間や宗教家を信用しないのです。自分を正当化しているだけですから。
「聖」なるものが危機に瀕したときには、神の名を出せます。例えば、自らの命を守る為に暴力を使い、自らの命を守る為に米軍の撤退要求をします。ファルージャでは、自分の家の門まで出ると銃殺される状況にあるから(http://www.asyura2.com/0403/war52/msg/1044.html)。救急車は銃撃されます。この事実は、私があなたに対して突然に「貴様、このヤロー、ワケワカンネーこと言ってんじゃねー」と怒鳴るよりも何百倍も酷いことである事を実感してもらえれば、要求や暴力が何故必要なのかというイラク一般市民の立場を分かってもらえると思います。彼らは「正当化(本当は悪であるものを善に見せかけようとすること)」しているのではありません。聖なるものを守ろうとしているのです。これはイラク人以外の全宇宙人類全てがそうであるべきものです。
>判りやすく言えば、「神に感謝する」はかまわないけど、「神の名の下に○○し
>なさい」は、個人もしくは団体(つまり人間)が、そう望んでいるのであって、
>決して神が望んでいる訳ではない。それなのに「神」に責任転嫁をしている。し
>かも、そういう宗教は、大体が妄信的な信者が多い。
それは、教祖が内心「死んだら全てが終わりだから、生きている内にやりたいことをやってしまおう。自分の良心が痛まない範囲で誰にどんな迷惑かけてもいいじゃないか」と思っている新興教団の場合だと思います。つまり偽者です。イスラムの場合は、そのような人のほうが稀だと思います。コーランに書かれてあるように、死後の生活を良いものにすることを目標としているのですから。人を殺したかどうかという行為の結果よりも、信仰に背くほうが重罪であり、ゲヘナ行きとなるのですから。
>こう思うから、胡散臭さを感じるんです。サドル氏もそう。ビン・ラディンもそう。
>イスラエルもそう。極端に言えば、オウム真理教も同じ穴の狢です。
結果だけしか人には見えないからでしょうね。一国民さんには原因・根源・発想の世界、宗教の世界にはあまり詳しい方ではないようですね。私が詳しいと言っているのではありません。
>「だから何?何が言いたいの?」
イラクの人々の立場を理解し、共感すべきである、と言いたいのです。まず、あなたの恋人若しくは配偶者や親が突然自衛隊に銃殺されてから物を言え!!と言われたらどのように感じますか? こんな言葉だけのものよりも何百倍も酷いことがファルージャで今起こっているのですよ。[北朝鮮でも起こっておりますが(http://oriharu.net/jvideo.htm#Ncho2)]
>米軍がファルージャで虐殺しているのは、もしかしたら事実かも知れない。ただ
>これはリンク先の文章にもありましたが、一方的なものですよね。それと、「な
>ぜこうなったか」がない。「何のために」ではなく。
なぜファルージャが反米の象徴となったのかについては、その発端からの解説を中東調査会の大野元裕氏が11m23sより解説していました(http://oriharu.net/jvideo.htm#20040413_News23)。
>イラク国民が、アメリカ軍を受け入れ、暫定政権を受け入れ、民主的な政権を
>作って国が安定し始めたら、外国資本はどんどん入ってくるし、国内も潤うで
>しょう。
あなたは今までの経緯を何も知らないんですね。一般イラク人は最初はそう思っていました。なぜなら、フセイン政権に逆らうと殺されたから。ところが、フセイン政権を構成していたスンニ派を中心とする既得権益派の人々にとってはアメリカ軍の侵攻により、一挙に一般人にさせられてしまったのです。怒り狂っていました。(私の思うに)主にそういう人々が一般人を装って米兵を一人、また一人と殺害するレジスタンスがずっと続きました(中には撹乱の為に外国から来たアルカイダ系、イスラエル系、個人の恨み系など沢山いたと思われます)。ところが、イラク人がわからは誰が米兵であるかは分かっても、アメリカ軍側からすれば、誰が残党勢力やアルカイダ系なのか、恨んでいる個人なのか区別が出来ません。進軍中に次々と仲間が殺されるのを目の当たりにして来た米軍はバグダッド到着後、イラク人の民家をしらみ潰しにして武器を持っているかどうか調査しました。誰が米兵であるかハッキリ確認できるが為に、自爆テロやダイナマイト待ち伏せテロで次々と米兵が死んで行きます。米兵は最大の被害者の内に入るでしょう。生き残っている米兵は約束の帰国期限を反故にされ、無期限延期です。スカル&ボーンズに入って(多分)「あと100年もすれば今生きている人間は全員死んでいる」とか(多分)「だから大きな心を持ってやりたいをやってやろう」というような考えで、ゲーム感覚でプレッツェルを食べながら「米軍は撤退なんてしないよぉ〜」と言ってるだけの大統領によって。そういう大統領によって命の盾にされている米兵は自らの命を守る為に、少しでも疑わしきは「即・銃殺するようになった」のは不思議でも何でもない。むしろ当たり前かも知れない。そうなった責任はアメリカ大統領の責任。このようにして、その被害を受けているのが一般のイラク人達です。病人を救急車で運ぶだけでも銃撃を受ける。あなたは「イラク国民が、アメリカ軍を受け入れ」などと簡単に言えるのは、この件に関して不勉強だということです。もっとも、私も社会全般について不勉強ですが。
>宗教指導者は、国民や信者のことを思うのなら、暫定政権に協力するよう、呼
>びかけるべきではないのですか?
協力しようと思っていても、アメリカが裏表を使い分けたり騙したりして自ら原因を作っています。まあ、微妙な領域ではありますが。先ずはこちら(http://tanakanews.com/e0406iraq.htm)を読んで下さい。
>それが出来ないのは、それで利益を得ない一部勢力が「アッラー」の名の下にテロを続けるからではないのですか?
それはテロ的行為を続けるからではないと思います。イスラムではプロセスも大事にされます。アメリカや日本のように「人を騙しても裏をかいても、結果が得られればいい」という考え方はありません。それに、つれによって彼らの文化面への無視する態度をイラク人に感じさせると同時に破壊する行動まで行っているのが多国籍軍です。先ずは全て撤退し、イラク人だけでどうなるかを見るべきでしょう。国連軍を派遣するかどうかは、治安が悪化するのを確認してから初めて真に治安の名の下に行動するしかなくなるのを待つ(本当は避ける?)べきでしょう。
>テロリストは、対戦車迫撃砲などを持って、住民の中に潜んでいるでしょ?
>これに正義はありますか?なのに、神の名を出して正義を主張する。
>イスラムの神は本当にこんな事を望んでいるのですか?
フセイン政権下で既得権益に浸かっていた残党達やそれに便乗組などは問題を複雑にした張本人ですね。確かに彼らは政権にいたためにイスラムからは遠い存在になっていたとは言えるかも知れません。私はそのような人々ではなく、イラクの一般の人々を擁護しているのです。