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冷静な視点というのは、いつでも必要だ、と思うので下記の投稿をします。
例えば、ブッシュが9.11アタックの前兆を無視していた、という批判と、9.11が陰謀だった、という視点は、どちらも「ブッシュ批判」という点では共通性がありますが、ベクトルは全く正反対です。前者はもっと「テロ警戒を強化すべきだった」という話で、どこを叩いても「オサマ=エージェント説」などは出てきません。
どうも、戦争板などの投稿では「ブッシュ憎し」の余り、この2点が乞っちゃになっているように思います。
アタックの前兆を(故意にかうっかりかはべつにして)見逃した、という批判は、「もっと諜報活動、情報分析に力を入れるべきだった」という結論になり、(故意に無視した場合のみ「陰謀説」とつながる可能性がありますが)、これは反権力でもなんでもありません。
こういう点をゆく考えていく必要があります。
人質事件でも、「イラクは内戦状態で、毎日、何十人もが殺されている」という視点は不可欠でしょう。まあ、パレスチナやアフガンやチェチェンやイラクは、人が死んでも、日常の出来事となっているわけです。日本がこういう地域に(軍隊派遣も含め)深くコミットしたのが、戦後初めてというだけで、(人質となった人の無事は祈りますが)、一般的にいって自衛隊員など日本人だけ「命は地球より思い」と言っても通用しない、ということも(冷酷ではあれ)、厳然たる事実でしょう。皆さんはどうお思いですか。