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美人OL高校時代の軽口が災いの元に…
5年間の嫌がらせで結婚延期
平成15年10月2日深夜、小山紀幸(23)=仮名=は都内の公団マンションへ向かった。そこには高校のクラスメートだった「藤木エリカ」の自宅がある。
(オレに謝るまで、絶対許さない!)
小山は、油性マジックでマンションの壁に落書きを始めた。
〈藤木エリカは風俗嬢!〉
階段、廊下、エレベーターの中など4カ所に書いた。そしてトドメにとばかりに5カ所目にこう付け加えた。
〈藤木エリカは風俗嬢! ケツ毛はえてる!!〉
エリカとは、まともに会話したこともない。そんな小山が5年間にわたって恨みを持ち続けている理由は、エリカが発したある一言だった。
高校3年生の時の小山は、体育祭で活躍するようなタイプでもなく、成績も中の中。また、冗談を言って笑わせることもなければ、イキがっている風でもない。特徴のない目立たない生徒だった。
ある日の休み時間、いつものように一人静かに漫画を読んでいた。するとクラスで目立っている女子グループの会話に自分の話題が挙がり、思わず耳をそばだてた。その時だった。
「は? 小山君って誰?」
耳を疑った。読んでいた漫画を置いて、女子グループの方を振り返った。美人でグループのリーダー格であるエリカの一言に、周りの女子が一斉に笑っている。小山はすぐに漫画に目を戻して、何事もなかったように装った。
(誰? とは何だ!)
自分の存在を無視する一言に、怒りと憎悪がわいた。
(オレをナメたらどうなるか思い知らせてやる!)
帰宅すると、電話の子機を持って部屋へ。エリカ宅の電話番号を押す。エリカの母親らしき声が聞こえたと同時に電話を切った。この日、無言電話を何度も続けた。
だが、気分は一向に晴れない。それどころか、小山はクラス全員に侮辱され、笑われているような妄想にとらわれ始めた。登校するのが苦痛になり、高校を退学した。
小山の無言電話はエスカレートし、エリカ宅では、電話番号表示やイタズラ電話の撃退サービスなどの対策をとった。公衆電話や外出先など、小山はあの手この手で無言電話を執拗に繰り返し続けた。
無言電話が3年目に突入した平成13年、小山は次の手に出る。エリカの自宅マンションへ行き、壁にエリカを中傷する落書きをした。翌14年、近所の目を忍んだエリカ一家は引越を余儀なくされた。
しかし、その半年後、小山は移転先をつきとめた。3カ月に一度のペースで落書きを再開した。
同15年には、婚約者に落書きを発見され、エリカは結婚を1年見送るハメになってしまった。そして、10月3日、ついに被害届を出した。
目撃証言によって小山は逮捕された。目撃者は小山の中学校の同級生。印象の薄い小山のことをちゃんと覚えている同級生がいたのだ。落書きと卒業文集の筆跡の一致が逮捕の決め手になった。
口は災いの元というが、教室でのつまらない軽口が5年間の長きにわたり自分を苦しめようとは…。エリカには思いも及ばないことだった。
「今後は良いことで存在を示してください」
検察官は、小山に名誉棄損罪で懲役1年を求刑した。
http://www.zakzak.co.jp/tsui-sat/sat/20040327.html