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俳優で映画監督、そして70年代には岸田秀氏と『モノンクル』という精神分析
テイストの文明批評雑誌を出していた伊丹十三氏は、97年の暮れに
謎の「自殺」を遂げましたが、その原因して様々な説が語られているようです。
ここに、彼が死の直前に医療廃棄物問題(環境汚染+バイオハザード)を
追及していたという事実から、死の原因を探ろうとする記事を紹介します。
もしこれが事実だとすると、環境行政や厚生行政に関わる政府高官なども
間接的に「伊丹十三殺害」疑惑に絡んでくるかもしれません。
(たとえば橋本とか小泉とか……。)
これ以外にもさまざまな説があるようなので、このスレッドで
紹介していただくなり、議論していただければ、謎の多い伊丹氏の死因
を解明する糸口になるかもしれませんし、個人の供養になるかもしれません。
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http://village.infoweb.ne.jp/~fwgj5057/sub64itami.htm
●伊丹十三の自殺の真相
98年新春の日本人の耳目を集めた、最大の話題は、やはり映画監督伊丹十三の自殺であろう。
新井の自殺は、いちおう「逮捕・起訴されることになったから」ともっともらしい理由が想像できたのに対し、伊丹の場合の自殺の理由は遺書によって「若い女生との(伊丹によれば事実無根の)不倫が、写真週刊誌によって報じられることになったから」自殺した、と報道されており、およそ世間の納得のできそうもないものだった。
伊丹十三ほどのりっぱな、才能ある人物が、下劣な写真週刊誌に不倫を書かれたぐらいのことで死んでもらっては困るのである。少なくとも映画ファンとしては納得できない。下劣な三流誌の言うことなど、どうせ読者の半分ぐらいは嘘かもしれないと思いつつ読むのだから、ほおっておけばよいではないか。
ところが、自殺から約3か月経った3月31日、NHK(総合テレビ)が誠に興味ある番組を放映してくれたため、筆者の疑問は一気に氷解した。その番組よると、どうも、伊丹の自殺の背景には「医療廃棄物問題」があったらしいのだNHK総合テレビ3月31日午後10時00〜10時45分の『伊丹十三が見た医療廃棄物の闇〜病院の裏側を追った伊丹監督最後の3カ月間』によると、伊丹は自殺の5日前まで、医療廃棄物問題の取材を続けていたという。
伊丹は、本来カネをかけて、有害な影響が周囲におよばないように適切に処理して捨てなければならない資料廃棄物(ウィルス等に汚染された恐れのある注射針や脱脂綿や包帯、あるいは肉片、最悪の場合は中絶胎児なども)が、カネをけちる愚か者(医療関係者)によって、不法に、そこらの空き地に捨てられているという事実などに注目し、取材を重ねていたという。
医者の世界は、伊丹のような優れた知性の持ち主が本気になって調べれば、いくらでも「犯罪的事実」が出てきかねない、伏魔殿のような世界なのである。しかも、伊丹は、大島渚監督のような、人を楽しませる素質があまりない「りくつ屋」ではない。「葬式」とか「課税」とか「暴力団対策」といった、人々の、ありふれた、凡人の目にはさして面白いとも思えないような日常的な営みを、優れた「娯楽映画」に仕立て上げるという、高度な知性と才能を持っている。伊丹の手にかかれば、「医療廃棄物問題」などという、およそ凡人には娯楽映画の題材になるとは思えないような問題でも、面白い映画に仕立てて大勢の観客を引き付けることは可能であろう、ということは想像に難くない。もしそうなった場合、日本の「医者の世界」と医療関連業界はどういう立場に立たされるであろうか?…………医者と医療関連業界の「犯罪」に国民全体の関心が集まり、そして「薬害エイズ」など比較にならないような大スキャンダルが惹起されるであろうことは、容易に想像できよう。いままで患者や医学部の学生の前できれいごとを言ってきた医者たちが、今後もきれいごとを言い続けるためには、是が非でも伊丹の医療廃棄物問題をテーマとする映画の制作をやめさせなければならない。
こういう医者の「わがまま」を相手にするほどの余裕は、日本の治安機関にはあるまい。国家の安全保障になんの関係もない、この種の問題で、無実の人間を、しかも『マルサの女』では税務署の活動への理解を、『ミンボーの女』では警察の暴力団対策への理解を訴えるなど、日本の治安当局にきわめて協力的なこの映画監督を葬りたいと思う警察官など、1人もいなかっただろう。
かくして、医療業界は自力で伊丹を脅すほかなかった。中村喜四郎や田中角栄の場合のように刑事事件をでっちあげることもできず、暗殺もできないとなれば、あとは女性問題などでスキャンダルをしかけて、それを医療業界が広告を出しているマスコミ(週刊誌やテレビ局)に取り上げさせ、伊丹の家庭を崩壊させ、夫婦仲を壊し、スキャンダル報道をやめてほしかったら、映画の製作を中止しろと迫るぐらいしか、方法はあるまい。
筆者は自殺をしようと思ったことがないので、よくわからないのだが、夫婦仲がこわれるほどの、洪水のようなスキャンダル報道というのは、おそらくあるのだろう。
伊丹は死の直前に、パソコンの画面に妻で女優の宮本信子の写真を映して眺めていたというから、彼が妻に嫌われるのを恐れ、スキャンダル報道を懸念したのは間違いあるまい。
しかし、そんなに妻がだいじなら、(医療廃棄物)の映画の制作を中止すればよいではないか、と思えるかもしれないが、彼には「脅迫に屈して」映画制作を中止できない理由があった。
伊丹は『ミンボーの映画』を制作・公開した直後、映画の内容に怒った暴力団員に刃物で斬り付けられ重傷を負ったが、手術で一命を取りとめたあと、伊丹は妻の宮本信子を通じて「これからも(脅しに屈せず)社会派映画を作っていきます」との声明を発表してしまっている。いまさら「脅迫に屈して映画制作をやめました」とは言えないのだ。
伊丹はだれもが認める高度な知性の持ち主であるにもかかわらず、なぜか学歴は高卒である。伊丹の父は高名な映画監督で、母は女優だ。伊丹家の価値観では「監督は文化人で知的な職業だが、俳優はそれほどでもない」ということだったのだろう。伊丹は容姿と演技の才能に恵まれていたので永年俳優として活躍していたが、初監督作品の『お葬式』で監督としての評価を得ると、ただちに俳優を引退し、監督に専念してしまう(これは、ロバート・レッドフォード、シルベスター・スタローン、ジョディー・フォスターらが監督を経験したあともなお俳優であり続けた事実と、著しく対照的である。ちなみにレッドフォードは『普通の人々』アカデミー賞監督賞を受賞、あとの2人は大卒で、とくにジョディー・フォスターは名門プリンストン大学卒である)。
妻からも、映画ファンからも、どうしても「監督として」認められたい伊丹は、『ミンボーの女』のとき「暴力に屈せぬ、言論の自由の担い手」を演じてしまった以上、いまさら「脅しがこわくて言論をやめました」とは口が裂けても言えなかっただろう。「非大卒」のハンデのせいかどうか厳密には不明だが、伊丹は「認めてもらい」一心で自殺を選んだと考えないと、彼の自殺は、とても納得できるものではない。
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